
【なぜファンクションメソッドが脚光を浴びているのか!!】
みなさんは、どうして日本人だけがほとんど英語が話せないという現実を不思議に思ったことはありませんか。
一つの文をどのように日本語に訳すかどうかを教えているのが日本の英語教育です。
日本人に「英語を話すためのしくみ」と「英語ということば(単語)をどのように並べて英語表現とするか」という視点がまったく欠けています。
英文は、ファンクションフレーズと補語・動詞フレーズとの順列・組み合わせで成り立っていて、それをどのように組み立てるかが日本以外で普通になされていることです。
英語のしくみは驚くほどとてもシンプルで、今まで述べてきたbe動詞系列とbe動詞以外の動詞である一般動詞系列の二つで成り立っています。
今回は、一般動詞系列の表現展開について述べますが、基本的には別にbe動詞系列の表現展開とほとんど変わりません。逆にbe動詞系列でのbeやbeenなどの変化はないので、一般動詞系列の方がよほど簡単です。
さて、今年の流行語の一つに、「いつやるの? 今でしょう」というものがあるそうです。まずこのdo now、あるいはdo it now「今やる」を使っての表現展開をご覧ください。
[一般動詞 do nowを使っての表現展開]
Do it now. 今やりなさい
I will do it now. 今やります
You must do it now. 今やらなければならない
You must not do it now. 今やってはいけない
You should do it now. 今やるべきです
Can you do it now? 今やることができるの?
You had better do it now. 今やった方がいい
You have to do it now. 今やらなければならない
You have only to do it now. 今やりさえすればいい
I am going to do it now. 今やるつもりです
I want to do it now. 今やりたい
It's hard to do it now. 今やることができない
It's necessary to do it now. 今やることが必要だ
It's important to do it now. 今やることが重要だ
I want you to do it now. あなたに今やってもらいたい
以上黒文字表記したのがファンクションフレーズです。一方以下にあげたのは動詞フレーズです。
これらのファンクションフレーズはすべて中学3年間で登場するものばかりです。これを「助動詞は動詞の原形をとる」「to不定詞はto+動詞の原形」などの説明が「英語を話す」ということからどれだけかけ離れたものかをおわかりだと思います。
一方その枠組みを使って以下のような動詞フレーズが結びつけて表現する、これが「英語を自由に話せる」ということです。
語彙を増強する」ということ。
「まずやる」= do first、「そうやる」= do so、「うまくやる」= do well、「もっとうまくやる」= do better、「もっと努力する」= do much better、「やりすぎる」= do much、「あまりにもやりすぎる」= do too much
ファンクションメソッドによる電子書籍や教材が二色刷りになっているのは、この英語の発想を身につけるためです。一文丸暗記をしようとしないで、まず赤文字で表記されたフレーズを何度も声を出してその意味をイメージしてください。これが私の言う「イメージトレーニング」、つまり「イメトレ」です。
------------------------------
[今日の学習]
さて動詞フレーズのしくみを説明する場合、私は次のような区分をしている。
まず、「V感覚の動詞フレーズ」とは動詞を中心としたフレーズであり、「VC、VOC感覚の動詞フレーズ」とは動詞に補語(C)や目的語(O)が関わるもの、「VO、VOO感覚の動詞フレーズ」とは動詞に目的語(O)が関わるものだ。
そしてVOC感覚の動詞フレーズはVC感覚の応用形、VOO感覚の動詞フレーズはVO感覚の動詞フレーズの応用形となっている。
CHAPTER 1 V感覚の動詞フレーズ
CHAPTER 2 VC, VOC感覚の動詞フレーズ
CHAPTER 3 VO, VOO感覚の動詞フレーズ
言葉の最小単位は、もちろん単語です。単語と単語が結びついて文となります。
でも単語をいくら覚えても、読解には多少役に立つかもしれませんが、言葉としては身につきません。
英語を言葉として身につけることができるのはフレーズ(意味ある単位)なのです。それは具体的には補語フレーズや動詞フレーズ,そしてそれを運用するのがファンクションフレーズです。
パターンで知る動詞フレーズのしくみ
● 動詞はフレーズで覚えなければ役に立たない !
VC, VOC感覚の動詞フレーズについて(動詞+補語のフレーズ)
● ワンフレーズ表現 (2) 前置詞+名詞
● 前置詞+名詞におけるメタフォー
方位副詞のところでも同じことを述べたが、前置詞+名詞のフレーズにも、当然メタフォーは存在する。
次の2つの文のしくみはまったく同じだが、日本の英語教育では不思議なことに、in Japan は副詞句、一方 in trouble は be in trouble(困っている)という意味でイディオムとして暗記することになっている。
もう何度も指摘したのでくり返さないが、ここでもメタフォー表現が使われており、in trouble は「困難と言う範囲内に存在する」という意味でしかない。つまり彼らにとっては「日本という場所的な範囲内」も、「困難だという心理的な範囲内」もまったく同じ発想なのだ。
We are in Japan.
We are in trouble.
それが日本語訳となると、「困っている」となるので、イディオムだということになる。このような理解のしかたではいつまでもこのような表現が拡大することはない。
また方位副詞と同様、前置詞+名詞も独立したワンフレーズ表現である。この場合も、for you などと同じように、「主体と存在の同時性」ということから考えると、相手に対して上げ調子で In trouble?、つまり「困ってるの?」と問うことができる。また In trouble.と言えば、相手には「困ってるんだ」ということは十分伝わる。
このようなワンフレーズ表現がまずあって、それを過去の存在として「困っていた」とも、主体(主語)を変えて、She is in trouble.(彼女は困ってるのよ)などとも表現を拡大させるのが、言葉の習得だ。
We were in trouble.
私たち、困っていたのよ
We will be in trouble.
私たち、困ったことになるよ
※ be in troubleをもっと動的に表現する場合もある。
We will get into trouble.
私たち、困ったことになるよ
英語はこのような方位語*を用いた表現が多用されるし、彼らの英語の心と言ってもいいだろう。
*私は、方位副詞と前置詞をまとめて方位語と呼んでいる。
You are putting the cart before the horse.
あなたは本末を転倒してるよ
上の文は、「馬の前に荷車を置く」ということで日本語の「本末を転倒する」にあたる。このようなものが本当のイディオムなのだ。
You put your work before your family, don't you?
あなたは家族より仕事の方が大事なのですね
ちなみに一般動詞 out は「あらしめる」、つまり「そんな状態にする」といった意味だ。
(前置詞の例とその本質的な意味)
from 「起点」 to 「到達点」
on 「密着・継続」 in 「範囲内」
with 「付帯」 under 「真下」
above 「超越」 before 「前」
after 「後」 for 「対象・目的」
at 「一点」 behind 「背後」
【イメトレ No.21】
(前置詞+名詞を使って) 一般動詞(get)との結びつき
VC感覚の動詞フレーズ (2)
【イメトレ No.21】VC感覚の動詞フレーズ 音声
(1) She still gets about all the shops. 「周囲」
彼女は今でも全部の店を回っています
(2) We got about Tokyo.
私たちは東京を動き回りました
(3) すぐにはしごから降りなさい!
(4) 私たちは暗くなる前に、山を下りなければならない
(5) 彼女は、何も言わずに車に乗り込みました
(6) 私は電話で彼女と連絡をとりました
(7) 私は、急いでベッドにもぐり込みました
(8) 私たちは交通渋滞に巻き込まれるかもしれないよ
(9) 私の肩に乗りなさい!
(10) 私たちは全員、なんとかバスに乗ることができました
(11) 私たちはなんとかして生け垣を乗り越えることができました
(12) 彼女は頭痛がなおったよ
(13) 私たちは大阪まで列車で行けます
(14) (私)、警察署へはどう行けばいいのですか?
(15) その太った男はその戸口を通り抜けることができなかった
(16) 私はデザートを平らげることができなかった
(17) Earthquake! Get under the tables. 「真下」
地震だ! テーブルの下にもぐれ!
(18) Get up a ladder to the roof! 「上方」
はしごで屋根に上りなさい!
(19) 芝生から出なさい!
(20) あなたは、次の駅で降りるべきです
※ (10) We managed to ~「私たちはなんとか~できた」の意味。
※ (12) の get over the headacheも、「頭痛を乗り越える」、つまり「頭痛を克服する」の意味。
※ (14)の quiteは副詞で、「まったく」「かなり」の意味。
(16)の still は副詞で、「まだ、ずっと」の意味。
この「ムリなく話せる イメトレ英語学習法」は、日本実業出版社刊のHTML版による復刻版です。サンプルもあげていますので、ぜひご覧ださい
以上のように私が本に書いたのは、これは社会人の英語習得法にも大きなヒントがあると考えたからです。

この「ムリなく話せる イメトレ英語学習法」は、日本実業出版社刊のHTML版による復刻版です。サンプルもあげていますので、ぜひご覧ださい
【当教材をご購入いただいた方に】

Today's Lesson
表題「put the cart before the horse」 「本末を転倒する」
=============================
【一般動詞フレーズ系列のファンクションフレーズ】


【一般動詞フレーズ5段活用】
=============================
(1) put(s) the cart before the horse 現在形動詞フレーズ
※現在形の肯定形だけで使われる。
(2) put the cart before the horse 過去形動詞フレーズ
※過去形の肯定形だけで使われる。
(3) put the cart before the horse 原形動詞フレーズ
※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。
(4) putting the cart before the horse ing形動詞フレーズ
※進行形や動名詞で使われる。
(5) put the cart before the horse ed形動詞フレーズ
※完了形で使われる。
=============================
Am I putting the cart before the horse?
私は,本末を転倒していますか?
U-tube 電子書籍「即修一週間英語脳 構築プログラム」音声解説付きプロモーション

ファンクションメソッド英語研究会発行教材 ダウンロード販売 ※DL-MARKETはデジタルコンテンツの日本最大級オープンマーケット ![]() DL-MARKETの決済手段---クレジットカード決済、PayPal、楽天かんたん決済、 銀行振込、コンビニ決済、Edy、Suica決済 | |
