
ここは「元町」バス停。そのすぐ後ろに、かつて繁盛したであろう質屋の建物が残っている。 洗い出しの壁や全体の雰囲気から考えて、これは昭和20~30年代に建てられたものだろうか。 建物右側部分が店舗で、左は蔵だったようだ。1,2階の間に黄色い文字で「質」と描かれている。もしかしたら昔は金色だったのかもしれない。その上部に屋号が浮き彫りされていて、ここが「ゑびすや」という質屋だったことを示している。 質屋というのは、何らかの質草(担保)を取って金銭を貸し付ける事業。 1960年代までは町のあちこちで見かけたものだが、近年は消費者金融・サラ金などに押されて、多くの店舗は廃業したり、あるいは貴金属・有名ブランド品などの買取、販売などを行う店に転換している。 ![]() さて、そんな古い質屋「ゑびすや」であるが、なぜか壁面に新しそうな看板が1枚だけ掲出されている。 知らないうちに復活して、また営業をしているのだろうか… だが、もし質屋として再開しているとしても入り口がよく分からない。 もっとも、こんな表通りに質屋の出入り口があるわけがなく、たいていは裏から入るような構造になっているはず。 そう思って裏道に回ってみたが、なにもない… もう一度、表側に戻ると、 唯一、店に通じていそうなところが、ここだ。 ![]() 廃業した店を塞いでいる板なのだろうか…? それとも、現役質屋の入り口か? この店の前を通るたびにいつもそんな疑問を感じていたのだが、ある日、一緒に歩いていたうちの若い衆が、こんなことを言ってきた。 「僕、ここに入ったことがあるんです」 「えッ? そんな若さで質屋通いをしているのか~ッ?」 「いえ、飲食店なんです!」 彼が言うには、ここはレトロ感漂う和食のお店なのだそうだ。 たしかに、古びた板戸の隙間から、こんな玄関が見えた。 う~ん…これは行ってみなければ… さて、その「ゑびすや」の少し先に、「横滝」というリフォームの工務店がある。 ここも不思議な店で、これは何だろうというようなものが飾られていたりする。 ![]() これも、そのうちの一つ。 『鯖和急便』 リフォーム会社が宅急便もやっているのかと思ったら… ![]() 絵本だった。 「さ(SA)っそうと、 ば(BA)りばり頑張る、 わ(WA)ールドワイドな宅急便」で「鯖和急便」。 なんでこの絵本がショーウィンドウに飾られているのか分からないが、作者がYAMATE美術セミナーというところで絵画を習っていたというから、両者は近場だし何らかの関係があるのだろう。 それよりも、この「YAMATE美術セミナー」が気になる。 ホームページに掲載されている写真を見ると、都心部に位置しながら素敵な環境の中にアトリエがあるように見える。 近いうちに散策に行ってみるかな。 ![]() さて、この界隈で最大の謎がこれだ。 「横滝」からもう少し元町トンネルの方へ向かった崖下のコンクリートにそれはある。 そこに浮かび上がってくるものは… ![]() カラス天狗か…? それとも、河童か…? ![]() |
こんど、詳しい場所を教えてくださいね。
あの界隈で隠れた事はデキそうにありません。
なんか祠があったのでしょうかね。
地元の古老に聞いてみます。
あの界隈には、まだまだ不思議なものがあります。
興味は尽きないですね。
石から生まれるのは 孫悟空!
生まれそうですね。
石松か、maruto08兄さんか…