
横浜市中央図書館に行った帰りのことだ。 野毛坂を下って関内駅に向かうつもりだったのだが、なんとなく「武蔵屋」のその後を見たくて「ちぇるる」の裏で左折。 あの懐かしい路地に入った途端、目に飛び込んできたのは・・・・・・ 更地! 「武蔵屋」の跡地だ。 嗚呼… もう一枚、あの佇まいを撮影しておくべきだった… ![]() 建物が解体された更地を眺めながら、カウンターがあった場所や小上がりの位置、トイレの跡などを確認する。 若いころは毎週のように呑みに行った「武蔵屋」。 3杯までという店だったが、ずっと通っているうちに4杯も飲めるようになった。銀蔵さんが認めてくれたんだね、こいつは酔って乱れないヤツだと。 ![]() 壁に架かっていた色紙が印象的だった。 「酒聖詩豪」。 職場の若い連中を連れて行ったのが最後になった… 何度も通った「武蔵屋」での出来事を思い出しながら桜木町駅に向かう。 ![]() なんだか素直に帰れないので、ゴールデンセンターの地下に潜って、一杯やっていくことに。 ここは以前、「キンパイ」という店だったよね。 名前が変わって代替わりしたようだが、「キンパイ」時代とほとんど同じ立ち飲みである。 日本酒は自動販売機からグラスに注ぐ。 ツーコイン、200円だ。 ![]() これまた昔のことだが、日ノ出町駅前にちょっと大きめの立ち飲み屋があった。 もう30年以上前の記憶。 当時は日本酒が100円だったと思う。 酒の自販機が何台も並んでいた。 ![]() 機械の上には酒瓶が逆さに突っ込まれていて、100円玉を投入すると一合分の酒が出てくる仕組みは現代と同じ。 だが、何度も通ううちに、機械のクセが見えてきた。酒瓶の残量が少なくなると、同じ100円でも出てくる酒の量が増えることに気がついたのだ。 それ以来、すべての自販機を見比べてコインを投入するようになった。おかげさまで、いつもコップの縁ギリギリのところまで酒が入って、なんだかすごく得した気分になったものだ。 まるで銀蔵さんが土瓶からピタリと注ぐように… ![]() 「はなみち」のメニューは広告やポスターの裏紙を使用している。 真っ白で見た目もきれいな紙は最近のものだが、中にはタバコの煙や料理の油煙で茶色く変色したのもぶら下がっている。 いったい、いつのものなのか。 値段も変っていないのだろうね。 酒類の価格表がすごい! 一級、二級なんて、いつの時代だ。 いい店だなぁ…♪ ![]() |
窓も無く、屋根が壊された姿を見るのは、寂しいもんです。
思い出も、壊してしまえば、ただの塵になってしまうんですね…
解体が始まりましたか・・・
寂しいですねぇ。
お気持ち、分かります。
しかし都会の商業地ですから、すぐに次何か建つのでしょうね。
良い酒場でした。
閉店するというニュースが出てから、
最後にもう一度と思って出かけたのですが、
毎晩行列で入れませんでした。