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中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

馬車道の「半どん」にて親子丼

2016年06月09日 | おいしい横浜

 最近、懐かしのあの店この店でランチを召しあがっておられるメタ坊ちゃまの記事に触発されて、私も懐かしいお店に行ってきました。

 この日訪ねたのは馬車道の「半どん」
 何年振りでしょうか。若いころは先輩たちと一緒によく行ったものです。


 ここは「勝烈庵」や「馬車道十番館」の系列店ですが、お店の業態は焼き鳥屋さん。なので昔から「半どん」のランチといえば親子丼です。 


 たっぷりの鶏肉にフワトロの玉子。甘じょっぱいタレで丁度良く煮てあります。
 ちょっと小さ目に見えますが、これでも結構な分量ですし、具だくさんの豚汁付きなので食後は腹パンになること確実です。

 そんなお腹をこなすためにも食後は近隣の建物ウォッチングがお勧め♪
 


 関内ホール前に建つ窓がレトロな古いビル。馬車道会館です。


 昭和30年頃の竣工だそうで、見るからに防火帯建築といった風貌でしょ。


 1階は各種商店が。角の隅切りした部分にあるのが中華料理「味雅」。ここも若いころはよく食べに行ったものです。


 2階、3階には飲食店や事務所が入っています。


 馬車道会館の次のブロックです。手前の部分は更地になっていますが、最近までここに古いビルが建っていました。なんていう名前だったのか思い出せなかったので、昭和31年の明細地図を開いてみました。


 
 白陽ビル(青い線で囲んだ部分)。

 そうそう、ここの2階に篠原模型が入っていたんですよね。同社の工場は本牧にあって、そこで鉄道模型のレールを専門に製造しています。
 その技術が素晴らしいため、かなり輸出しているとか。世界シェアの相当な部分を占めているそうです。

 ついでに書いておくと、緑色の部分が先ほどの馬車道会館で、赤い部分がこれから登場する相生ビルです。当時は畜産ビルと呼んでいたようですね。
 
 戦後10年の頃ですから、関内はまだまだ空き地が多かったのです。そんな中に旅館の建築予定地がかなり見られます。
 熊本屋旅館というのは移民宿で、戦後の再建途中の状況を見ることができます。
 ビワコ旅館というのは初めて聞きますが、これも移民宿だったのでしょうかね。(移民宿とはなにか・・・googleで調べてね)


 白陽ビルの古い柱。


 スクラッチタイルが使われていますね。ということは昭和初期の建物でしょうか。


 今度は9階建てのビルに変るようです。
 篠原模型は戻ってくるのでしょうか…


 白陽ビルの隣。これまた古いビルが建っています。
 昭和初期の建築だそうです。


 相生ビルです。昭和31年の地図では畜産ビルとなっています。もしかしたら畜産協会が入っていたのかもしれませんね。
 ここの2階か3階だったか忘れましたが「梅田」という料理店がありました。和食のお店でよくランチを食べに行ったことを思い出します。


 そして次のブロックにあるのが馬車道商栄ビル。これも防火帯建築で、巨大なコの字型をしています

 このビルに入ってるお店で最も有名なのが「清水平安堂薬局」。作家の北林透馬の実家です。


 「平安堂薬局」の歴史は古く、たしか明治3年ごろの創業だったかと思います。


 相生町通り側の側面。


 隣にはこれまた古そうな「井桁寿司」。


 馬車道通り側。


 端から端まで1階は店舗が入っていましたが、今は建て替えのためほとんどが閉店しています。


 宝石の「エメラ」。閉店セール中です。


 太田町側の角。


 3,4階は住宅ですね。


 ビルの裏側。


 壊れていますが、なんとも素敵なデザインです♪
 

 さて、こちらは弁天通3丁目の原ビル。これも防火帯建築です。
 昭和29年の竣工だそうです。


 蕎麦の「中屋」♪
 ここもよく食べに行きました(懐)。ウズラの卵が特徴的でね…
 そうそう、日替わりでいろいろなものを打ち込んだ麺が出ていましたっけ。
 このビルができて最初に出店したのがこの「中屋」だとか。


 こちら側はかなり長いです。


 まだまだ続きます。


 真裏はこんな感じ。


 遠くから見たビルの裏側。


 タクシー会社の隙間からも見えます。


 門柱を見ると、この会社も古そう…


 原ビルの隣には、コの字型をした防火帯建築があったのですが……
 県の住宅公社ビルです。最近取り壊されてしまいました……

 まだ建物があった当時の航空写真を見てみましょう。
 グーグルが最新版に更新すると、これも見ることができなくなってしまうんでしょうね。


 最後に、関内駅近くの旧大和銀行の建物を載せておきます。
 今まで見てきた下駄履き住宅ビルとは違って、いかにも金融機関らしい雰囲気ですね。


 こちらはなんと昭和28年の建築!!
 接収解除が始まるのが昭和27年からですので、このビルは相当早い時期に建てられたわけです。

 築63年かぁ、すごいですね。

 ということで、「半どん」の親子丼をすっかり消化し身も心も財布も軽くなりました。
 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (いその爺)
2016-06-09 11:28:34
昔 関内に住んでいた時はコの字型ビルでした。
間取りのせいか暗いんですよ~(笑
少しづつ取り壊されていくんですね、ちょっと寂しいです

半どんのランチはとり丼が気になっています。
焼いた鶏が乗ってくるキジ丼タイプなのでしょうか?
返信する
古いビルですね (sociton)
2016-06-12 17:34:18
相生町よく行くので見てはいるのですが、殆ど入ったことないですね。
味雅ぐらいかなあ。

ここらへんも老朽化建て替えなんですね。
返信する
おおっ (管理人)
2016-06-13 00:08:49
>いその爺さん
関内のコの字型に住んでいたんですか。
山下町のロの字型もいいですよね。

「半どん」のとり丼は食べていないので不明です。
次回はそれにしてみましょう。
返信する
下駄履き住宅 (管理人)
2016-06-13 00:11:13
>socitonさん
風景が変わりますね。
古い住宅ビルは、関内だけではなく関外でも多いですよね。
こちら側は建て替えが進んでいるような気がします。
返信する

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