| 小学校１年生の時のクラス会をゴールデン街でやったという記事を書いたのは、今年の１月２日だった。あれから２０日以上も経過してしまったので、どんな話だったのか、あれを読んでいない方はもちろん、自分のためにも記憶を呼び戻しておきたい。 といっても、前回のあらすじを書くのは面倒。手を省くようだがあの時の話にリンク貼っておくので読んでみてくださいね。 クラス会の会場となったのは、このバー「ひしょう」である。幹事のエヌ君がひいきにしているお店だという。  ドアの上に我々のクラス会の案内が貼ってある。赤い大きな張り紙には、店の歴史が書かれていた。 1968年 むささび 1972年 ゴールデンゲート 1975年 黄金 ３年間 2016年 ひしょう これは全部、今の経営者がやっていたお店の名前だというから、スゴイ！ ３番めの「黄金」をやっていたのが３年間ということで、1978年か79年にはお店を閉めている。その後は彼女の経歴によるとブラジルに移住していたため、ここでは空白になっているようだ。 黒田征太郎さんも常連らしい。  ドアを開けると、ものすごい急階段が迫っていた。こりゃあ、帰りが心配だね。酔っぱらっていると転落しかねないぞ。 階段を昇り切った先に見えているドア、これはどうやらトイレらしい。ということは、トイレを使用したあと勢いよく飛び出したりしたら、これも危険だ。 そんなことを考えながら2階に上がると……  一部が吹き抜けになっていて、3階があるのが分かった。 開会までまだ時間があるので、上を見させていただいた。  3階から2階を見下ろしてみた。白っぽい壁とこげ茶色の縁取りのコントラストがなんともいえない。 左手前に写っているのはギターだね。誰かギタリストが置いているのかな。  表のドアに「常連さんには特別室を用意しています」なんていう張り紙が出ていたけど、ここがそれのようだ。  3階から下りる途中、2階を覗くと、参加者が一人やってきて財布から会費を引っ張り出しているところだった。  酒はお店にあるものが呑み放題だったが、料理はすべて幹事の手作りのもの。サラダと、なんか洋風の名前の付いた食べ物。 ビンに入ってるのはピクルスだったかな……  ソーセージ。その下にはなんかがあったなぁ……って、いま写真を見て気がついただけだが。 奥に見えるのはチーズ。  向こうのテーブルにあるのは、野菜サラダとハムのようなもの。 その後ろで座っている人が、「ひしょう」の経営者である佐々木美智子さんだ。  この日の参加者は７名と少数であったが、そのうちの２名が女性。一人は幼稚園から一緒で、小学生の頃はよく彼女の家に遊びに行ったものである。 ある日、彼女が大切にしていた犬のぬいぐるみを私がいじっていたら、鼻を形成している黒い糸がほつれてきて全部抜けてしまったことがあった。もう恥ずかしいったら、ありゃしなかった。 もう一人の彼女の家にもよく遊びに行った。親の転勤により途中で転校してしまったが、今は雑誌の編集者として活躍している。  壁に貼られているお顔写真は、カメラマンでもある佐々木美智子さんが撮影した常連さんたち。この中に幹事のエヌ君もいた。  彼女は写真集も出している。  日活で働いていたこともある彼女のところには、多くの俳優たちが集まってきたらしい。 先日亡くなった宍戸錠さんも写っている。 エヌ君も若いころと現在を比較した写真が載っていた。  「たばこ駄目バーヨ」の案内が嬉しいね。完全禁煙の呑み屋さんって、なかなか珍しいのでは。 壁には映画のポスターが貼ってある。右は「三里塚のイカロス」で、左は「奇想天外映画祭アンダーグラウンドコレクション2019」。 日活で働いていたり、写真家として全共闘を取材していたという彼女らしいポスター掲示だと思う。  佐々木美智子さんの自伝。『新宿、わたしの解放区』。 岩本茂之氏による＜聞き書き＞である。お店にも数冊置いてあったので買わせてもらった。  ご本人からの解説もいただいた。85歳とは思えないほど若々しい。  参加者もだんだん近寄ってきて密集状態に。 クラス会の話題は小学校時代の昔話から、ゴールデン街の噂話、佐々木さんの経歴など、あちこち飛んで楽しく盛り上がっているところに、  エヌ君手づくりのデザートが登場。これの説明を聞いたが、すっかり忘れてしまった。  最後は美智子さんにお願いして写真撮影だ。  楽しかったクラス会は9時ごろにお開きとなったが、東京に住んでいる男子はこのあと２次会に行ったようだ。 横浜まで帰らなくてはいけない自分は、ここで彼らと別れ、女子と一緒に新宿駅に向かう。  外国人観光客でにぎわうお店♪ 自分も若かったらこんなところに入り込んでみたかったのだが……  ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
トータル
