てんやわんや アメリカ 犬育て

飼育放棄された「ゴールデンレトリバーのチャーリー」&
保護犬だった「雑種ユキ」との犬バカ日誌でございます♪

アメリカ 動物にやさしい「ヒューメイン州 ランキング」2017年度版

2018-01-09 | アメリカ 犬 & 動物事情

アメリカ動物福祉団体のヒューメイン・ソサエテイー(HSUS
The Humane Society of The United States」から
昨年2017年度の
ヒューメイン州 ランキング」が発表されました。

Humane・ヒューメインとは「人道的な行為」や
動物に対しての思いやりの気持ち
と言う意味があるので
動物にやさしい州ランキングと言うことで。

注)以下長文です。苦手な方はパスしてね。


アメリカは州によって法律が異なるのですが
動物保護法、福祉法、愛護法をもとに
10カテゴリー・92項目に分けて
各州、どれだけの動物法に該当するか審査し
1位から50位までの州のランク付けを
上記の動物福祉団体「HSUS」が毎年行っています。


カテゴリーと項目は以下のようになっています。
(各項目から例として1項目を抜粋しています)


①「ANIMAL FIGHTING」 闘犬や闘鶏法 
闘犬を行う事は重罪(50州全てで重罪)など他13項目


②「ANIMAL CRUELTY」 動物虐待法 
動物へのひどい虐待行為は重罪(50州全てで重罪)など他8項目


③「WILDLIFE ABUSE」 野生動物虐待法 
象牙、サイの角、センザンコウの鱗の販売禁止など他21項目


④「EXOTIC PETS」 野生またはコンパニオン動物以外のペット法
オオカミを個人のペットとして飼育する事を禁ずるなど他7項目


⑤「COMPANION ANIMALS」 コンパニオンアニマル法
シェルターにいる犬猫の譲渡前の避妊・去勢手術の要求など他12項目


⑥「ANIMALS IN RESEARCH」 実験動物法
研究施設で犬や猫を安楽死させる前に里親を探す要求など他4項目


⑦「FARM ANIMALS」 家畜動物法
畜産業施設での動物虐待の調査に制限をしない(43州)など他9項目


⑧「FUR AND TRAPPING」 毛皮と捕獲法
犬や猫の毛皮の販売禁止など他4項目


⑨「PUPPY MILLS」 パピーミル法
パピーミル(子犬生産工場)でのワイヤー床のケージ禁止など他10項目


⑩「EQUINE PROTECTION」 馬保護法
馬の禁止など他4項目

10カテゴリー 92項目を対象としています。


全項目の詳しい内容は以下でご覧になれます(英語)
Humane State Ranking 2017」(Alabama through Missouri)
Humane State Ranking 2017」(Montana through Wyoming)


そして上記項目に該当した総数をパーセンテージ換算し
ランク付けを行なった結果が以下です。
(同スコアは同ランクになっています)


1位~20位まで



21位~40位まで



40位~50位まで



1位は75パーセントを取得した
カリフォルニアでした

そして最下位の50位は18パーセントの
ミシシッピー


ちなみに地図(州名無し)で見るとこんな感じです↓

色の濃いほうがハイスコアで 
動物にやさしい州と言うことになります



カリフォルニア州は毎年安定の1位ですね
2017年はペットショップでの
保護犬・保護猫以外の販売禁止法ができたこともあり
さすがな州です

一方ミシシッピー州は毎年50位の最下位州なので
がんばって頂きたいです。


そして2016年度との比較でランクが上がった州は

●ネバダ州 20位→18位
●ペンシルベニア州 18位→15位
●イリノイ州 9位→5位
●インディアナ州 36位→25位
●テキサス州 43位→29位

順位が上がった理由は、
州ごとの動物保護法などが強化された結果です。

例)イリノイ州では象の保護法や
実験動物の譲渡法などが確立されました。

これからも動物にやさしい州が増える事を願って。
以上、2017年度版 アメリカ
ヒューメイン州 ランキング」でした。

おわり



8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ふむふむ (きなこママ)
2018-01-09 11:02:48
ザッと地図を見る限り
田舎より 都市部を抱えた州が 先進的だというのが
わかりますね。
知識人は 都会に近く集約して住むということかな?

そんなことはどうでもいいけれども
こういう試みは 日本でも 是非 やってほしいものですね。
これだけで 民度が分かるってもんです❗️
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Unknown (狆まるちゃん)
2018-01-09 20:24:03
お久しぶりです。大阪万博記念公園近くの狆まるちゃんです。アメリカは、凄い‼の、一言。日本は、ほんまに、遅れてるよ。近くの茨木市にも、パピーミル有るしね。そんなとこに、ワンコ買いに行く人も、多いよ。ブリーダー直接やから、安心とかなんとか言ってね。犬大好き人間には、絶えられへんわ。アメリカ大寒波どうですか。大阪も、めちゃくちゃ寒すぎでおます。
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なんとなく意外 (マル)
2018-01-09 21:37:30
寒いですね、そろそろ暖かくなってほしいですよね。

カリフォルニアが一位なのはなんとなくわかるのですが、その外の州は意外と思ったマルさんです。シェルターはいいと思うのですが、たまに動物虐待のニュースを目にするから、NYもそこまでいいとは思えないのです。

それと多分、項目に家畜が入っているからでしょうかね。。。家畜産業の盛んな州が下位ですね。マルさんの勝手予想では、南部の州がほとんど下位かな、なんて思っていました〜。
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Unknown (solo_pin)
2018-01-10 06:43:26
おはようございます。

なんか色々やってて
それを公表してるアメリカは
自由の国だー!と思いました。
問題はあれど、解決に向けて頑張る姿勢が
素敵ですな(*´▽`*)
ちょしさまのブログでは
勉強になることイパーイで嬉しいです♪
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きなこママさん (ちょし)
2018-01-10 10:31:17
そうなんですよね。田舎より都会。
これはもう世界的に共通な部分であるかもしれませんね。
動物問題は特に顕著に表れる気がします。
特にアメリカの場合、本気の田舎は隣の家も見えないし
何をやっているか確認できない所も多いですから
パピーミルなんかがが蔓延ったりします。
さらに州の動物法がゆるいとなると
苦しむ動物が増えていくと言う構図です。

日本は法が一律で、決まると全国共通なので
早い気がします。
昨今言われているアニマルポリスの導入も大事ですが
動物法改正に働きかける団体も増えてくれればと思います。
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狆まるちゃんさん (ちょし)
2018-01-10 10:31:59
お久しぶりでございます!
遅ばせながら明けましておめでとうございます。
大阪も寒いんですね。風邪とか気を付けて下さい。
こちらは取りあえず大寒波は去ったようで
昨日あたりからちょっとマシになりました。

ブリーダーと言う名のパピーミル、ありますよね…
あまりに酷い場合は調査とか入らないんでしょうか?
崩壊するまで何もできないと言うのは
動物たちがあまりにも可哀そうです。
そう言う意味で日本も動物法の改正は
本当にこれから必要になってきますよね。
動物たちが喋れないのをいいことに
酷い状況下に置くというのはやはり人道に反すると思います。
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マルさん (ちょし)
2018-01-10 10:32:36
週末雨みたいですが、気温がだいぶ上がりそうですよ~
でもそのあとまた寒いみたいですが

動物虐待などの個々の事件の件数や内容などを主軸に調査すると
また違う結果が出るかもしれませんね。
このランク付けは動物法をベースに有無の数で
ヒューメイン度を計っているので
動物愛護法のしっかりした州が上位にきます。
ただ1位のカリフォルニア州でさえ75%なので
希望としては100%目標にしてほしいです。

畜産動物法も畜産業が盛んな州ほど
規制を強めてほしいと思いますが、
なかなか理想とは程遠いようで。
個人的には畜産動物に関しては特に特に
州法がしっかりしてほしいと願っています。
そしてミシシッピー州は毎年最下位と言うのもあり
全体的にやはり南部州は下位みたいですね…
いろいろ考えさせられます。
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solo_pinさん (ちょし)
2018-01-10 10:33:08
アメリカには各分野で総数にすると
星の数ほどの非営利団体があるのですが
動物の事に関してのNPO団体はがんばっている方だと思います。

動物法改正専門のNPO団体とかもあって(コネチですが)
そういう団体が州にかけあって
法律を作ったり変えるまでもっていきます。
なので問題を行政に丸投げで頼らない感じは
「民主主義」やなと。開拓精神の名残りかも?
ただまぁそんなにがんばってる人たちがいる一方
悪いことする奴らがいるのはいただけません。
がきデカにお仕置きされればいいのに(だから古ぃ)
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