アメリカ動物福祉団体のヒューメイン・ソサエテイー(HSUS)
「The Humane Society of The United States」から
昨年2017年度の
「ヒューメイン州 ランキング」が発表されました。
※ Humane・ヒューメインとは「人道的な行為」や
「動物に対しての思いやりの気持ち」
と言う意味があるので
動物にやさしい州ランキングと言うことで。
注)以下長文です。苦手な方はパスしてね。
アメリカは州によって法律が異なるのですが
動物保護法、福祉法、愛護法をもとに
10カテゴリー・92項目に分けて
各州、どれだけの動物法に該当するか審査し
1位から50位までの州のランク付けを
上記の動物福祉団体「HSUS」が毎年行っています。
カテゴリーと項目は以下のようになっています。
(各項目から例として1項目を抜粋しています)
①「ANIMAL FIGHTING」 闘犬や闘鶏法
闘犬を行う事は重罪(50州全てで重罪)など他13項目
②「ANIMAL CRUELTY」 動物虐待法
動物へのひどい虐待行為は重罪(50州全てで重罪)など他8項目
③「WILDLIFE ABUSE」 野生動物虐待法
象牙、サイの角、センザンコウの鱗の販売禁止など他21項目
④「EXOTIC PETS」 野生またはコンパニオン動物以外のペット法
オオカミを個人のペットとして飼育する事を禁ずるなど他7項目
⑤「COMPANION ANIMALS」 コンパニオンアニマル法
シェルターにいる犬猫の譲渡前の避妊・去勢手術の要求など他12項目
⑥「ANIMALS IN RESEARCH」 実験動物法
研究施設で犬や猫を安楽死させる前に里親を探す要求など他4項目
⑦「FARM ANIMALS」 家畜動物法
畜産業施設での動物虐待の調査に制限をしない(43州)など他9項目
⑧「FUR AND TRAPPING」 毛皮と捕獲法
犬や猫の毛皮の販売禁止など他4項目
⑨「PUPPY MILLS」 パピーミル法
パピーミル(子犬生産工場)でのワイヤー床のケージ禁止など他10項目
⑩「EQUINE PROTECTION」 馬保護法
馬の禁止など他4項目
計10カテゴリー 92項目を対象としています。
全項目の詳しい内容は以下でご覧になれます(英語)
「Humane State Ranking 2017」(Alabama through Missouri)
「Humane State Ranking 2017」(Montana through Wyoming)
そして上記項目に該当した総数をパーセンテージ換算し
ランク付けを行なった結果が以下です。
(同スコアは同ランクになっています)
1位~20位まで
21位~40位まで
40位~50位まで
1位は75パーセントを取得した
カリフォルニア州でした
そして最下位の50位は18パーセントの
ミシシッピー州。
ちなみに地図(州名無し)で見るとこんな感じです↓
色の濃いほうがハイスコアで
動物にやさしい州と言うことになります
カリフォルニア州は毎年安定の1位ですね
2017年はペットショップでの
保護犬・保護猫以外の販売禁止法ができたこともあり
さすがな州です
一方ミシシッピー州は毎年50位の最下位州なので
がんばって頂きたいです。
そして2016年度との比較でランクが上がった州は
●ネバダ州 20位→18位
●ペンシルベニア州 18位→15位
●イリノイ州 9位→5位
●インディアナ州 36位→25位
●テキサス州 43位→29位
順位が上がった理由は、
州ごとの動物保護法などが強化された結果です。
例)イリノイ州では象の保護法や
実験動物の譲渡法などが確立されました。
これからも動物にやさしい州が増える事を願って。
以上、2017年度版 アメリカ
「ヒューメイン州 ランキング」でした。
おわり
星の数ほどの非営利団体があるのですが
動物の事に関してのNPO団体はがんばっている方だと思います。
動物法改正専門のNPO団体とかもあって(コネチですが)
そういう団体が州にかけあって
法律を作ったり変えるまでもっていきます。
なので問題を行政に丸投げで頼らない感じは
「民主主義」やなと。開拓精神の名残りかも?
ただまぁそんなにがんばってる人たちがいる一方
悪いことする奴らがいるのはいただけません。
がきデカにお仕置きされればいいのに(だから古ぃ)
でもそのあとまた寒いみたいですが
動物虐待などの個々の事件の件数や内容などを主軸に調査すると
また違う結果が出るかもしれませんね。
このランク付けは動物法をベースに有無の数で
ヒューメイン度を計っているので
動物愛護法のしっかりした州が上位にきます。
ただ1位のカリフォルニア州でさえ75%なので
希望としては100%目標にしてほしいです。
畜産動物法も畜産業が盛んな州ほど
規制を強めてほしいと思いますが、
なかなか理想とは程遠いようで。
個人的には畜産動物に関しては特に特に
州法がしっかりしてほしいと願っています。
そしてミシシッピー州は毎年最下位と言うのもあり
全体的にやはり南部州は下位みたいですね…
いろいろ考えさせられます。
遅ばせながら明けましておめでとうございます。
大阪も寒いんですね。風邪とか気を付けて下さい。
こちらは取りあえず大寒波は去ったようで
昨日あたりからちょっとマシになりました。
ブリーダーと言う名のパピーミル、ありますよね…
あまりに酷い場合は調査とか入らないんでしょうか?
崩壊するまで何もできないと言うのは
動物たちがあまりにも可哀そうです。
そう言う意味で日本も動物法の改正は
本当にこれから必要になってきますよね。
動物たちが喋れないのをいいことに
酷い状況下に置くというのはやはり人道に反すると思います。
これはもう世界的に共通な部分であるかもしれませんね。
動物問題は特に顕著に表れる気がします。
特にアメリカの場合、本気の田舎は隣の家も見えないし
何をやっているか確認できない所も多いですから
パピーミルなんかがが蔓延ったりします。
さらに州の動物法がゆるいとなると
苦しむ動物が増えていくと言う構図です。
日本は法が一律で、決まると全国共通なので
早い気がします。
昨今言われているアニマルポリスの導入も大事ですが
動物法改正に働きかける団体も増えてくれればと思います。
なんか色々やってて
それを公表してるアメリカは
自由の国だー!と思いました。
問題はあれど、解決に向けて頑張る姿勢が
素敵ですな(*´▽`*)
ちょしさまのブログでは
勉強になることイパーイで嬉しいです♪
カリフォルニアが一位なのはなんとなくわかるのですが、その外の州は意外と思ったマルさんです。シェルターはいいと思うのですが、たまに動物虐待のニュースを目にするから、NYもそこまでいいとは思えないのです。
それと多分、項目に家畜が入っているからでしょうかね。。。家畜産業の盛んな州が下位ですね。マルさんの勝手予想では、南部の州がほとんど下位かな、なんて思っていました〜。
田舎より 都市部を抱えた州が 先進的だというのが
わかりますね。
知識人は 都会に近く集約して住むということかな?
そんなことはどうでもいいけれども
こういう試みは 日本でも 是非 やってほしいものですね。
これだけで 民度が分かるってもんです❗️