日本はスパイ天国とよく言われますが、やっぱりやられっ放し…
米中問題から話はドンドンと展開していきます オジキat Cozy Up 02252019
https://youtu.be/kqF-IyMWUj8
飯田氏:米中関税引き上げ先送り検討 来月首脳会談で合意へ アメリカと中国は閣僚級の貿易協議を2日間延長し、週末も交渉を続けた。来月にも開く首脳会談で合意を目指す構え。両国は貿易の不均衡や人民元安の解消で一部合意にこぎつけ、トランプ大統領は3月2日からの関税引き上げを1ヵ月程度猶予することを検討しております。まぁ、これ、何を譲歩するかというところで、中国側は小出しで意味が無いのではないかという指摘も一部あったようですけれど。
須田氏:貿易摩擦の歴史を振り返るときに、時間軸を頭に浮かべて考えると分かりやすいです。どういう事かと言うと、もともと1950年代から60年代、70年代前半ぐらいまでは、関税を巡る問題が貿易摩擦のメインテーマでした。ですから、それが関税障壁と言われたものです。
70年代半ばから後半以降になって来ると、非関税障壁、関税という目に見えるものではなく、要するにルールであるとか国内の体制、流通などの問題を複雑にすることによって外国製品が入って来にくくする。いわゆる非関税障壁の時代に入って行ったわけですね。
それがいまは外国企業の企業秘密を抜き取って、いち早く製品化して売る。或いは、それに国家が関与しているという、3番目のステージに入っています。
トランプ大統領のやっていることは古いんですよ。第1ステージの時代のスタンスで交渉をしている。
今、アメリカトータルとしては、アメリカの政府サイドとしては、第3ステージ目の問題で、例えばそれはファーウェイ問題を筆頭とする摩擦を起こしている。ですから大豆の大量買い入れ、あるいは中国の貿易黒字の圧縮なんていうことを言っても、トランプ大統領の頭のなかでは納得するかもしれませんが、アメリカ産業界を含めたところでの納得、説得にはならないのではないかなと思います。
ですから、本丸は第3ステージの知的財産をめぐる問題なんです。これに対して中国が譲歩する姿勢を見せない限り、米中貿易摩擦は決して解消に向かうことは無いと思います。
飯田氏:中国側としては先送り先送りで小出しにして、何とか勝ち取って行きたい。ただアメリカは、大統領はどうか分からないけれども、それ以外のところはそう崩せないということになりますね。
須田氏:そうですね。ですから司法的な手続きは着々と進んでいる。アメリカトータルの意思としては、知的財産の問題を巡って中国包囲網を敷こうとしています。別にそれはトランプ大統領の指示ではありませんからね。ですからトランプ大統領の納得、譲歩を得たとしても、決して米中貿易摩擦は解消に向かうことは無いのだろうと思いますね。
飯田氏:須田さんがかねてから指摘されていたファイブ・アイズという国々。イギリスなどを含めたアングロサクソン系の国々ですが、その辺りはもうファーウェイを使わないと宣言して、それに対して中国も半ば報復的な事をしています。もう結構抜き差しならない処まで来ている感じがありますが。
須田氏:これは単に経済問題、貿易問題ではなくて、安全保障問題とリンクしていますからね。ですから貿易で、黒字がどうの、赤字がどうのではなく、安全保障上でどう行動すべきか。そっから、貿易問題が導き出されていますから、貿易問題という一現象面だけ見ても問題解決には繋がらないでしょうし、将来の先行きを見通す事がナンセンスなんですよ。
飯田氏:そうすると、日本にとってもファーウェイを使わずに、例えば5Gの新しい通信網を構築するなりという処に行かなくてはならないですよね?
須田氏:日本にとって問題なのは、他のファイブ・アイズの国々と同様のレベルに達していないということなんです。どういう事かと言うとね、日本の企業からドンドン企業秘密が抜き取られている、盗み取られている。これをですね、そういう状況にある事を、経済産業省を含めてキチンとした認識を持っていない。
まず認識を持った上で、それを防ぐ為にはどうしたら良いのか。場合によってはスパイ防止法が必要であるならば法整備すべきですし、そういった危機感が欠如しています。
少なくともファイブ・アイズの他の国ではそういう問題意識を持った上で、ファーウェイの問題を捉えています。段階が全く違うんですよ。日本は非常に低いレベルだと思いますね。
飯田氏:いわゆる国内諜報という処も、傍聴とも言いますが、例えばアメリカだったらFBIがあったり、イギリスだったらMI5があったりしますが、日本にはそういう組織もないし法律も無い。
須田氏:だからね、一例を挙げますとね、シャープが安く買い叩かれたでしょう? その理由としては、簿外債務があったからとされていますよね。鴻海は中国共産党と非常に密接な関係にある。実を言うと、これね、殆ど日本のマスコミは報道していませんが、簿外債務は無かったんですよ。
飯田氏:無かったのですか!
須田氏:いいように情報戦にしてやられてしまったんです。
飯田氏:そうなると、不当に安く買い叩かれたということになるわけですよね。そして、そこには中国共産党の影もある企業だということになる。大損失ではないですか。
須田氏:こういうことが行われてしまうんですよ。要は。
飯田氏:そうですよね、第三国経由のモノだって、表は親日の台湾の企業だよっとなると、何となく気を許してしまいそうですが、決してそうではないと。
須田氏:で、唯一の白馬の騎士だったワケですからね。
飯田氏:あの当時は、日本の企業、どこも手を差し伸べなかった。でも、国益という面を考えたら、それは…
須田氏:大きなマイナスですよ、これは。
飯田氏:でもそれが、シャープは目立つ大きな企業で大きな業界だから分かったけれども、ひょっとしたら、基幹技術を持っている小さな業界だったりとか、小さな企業だと…。
須田氏:もちろんです。頻繁に起こりますよ、そういうことが。
飯田氏:で、今、後継者不足だってかなり言われているじゃないですか。それ、かなり危機があるんじゃないですか?
須田氏:リスクが大きいですねぇ。だからその辺を経済産業省は、リスクを認識すべきなんですよ。
飯田氏:いやぁ~、問題が山積してますね。
米中問題から話はドンドンと展開していきます オジキat Cozy Up 02252019
https://youtu.be/kqF-IyMWUj8
飯田氏:米中関税引き上げ先送り検討 来月首脳会談で合意へ アメリカと中国は閣僚級の貿易協議を2日間延長し、週末も交渉を続けた。来月にも開く首脳会談で合意を目指す構え。両国は貿易の不均衡や人民元安の解消で一部合意にこぎつけ、トランプ大統領は3月2日からの関税引き上げを1ヵ月程度猶予することを検討しております。まぁ、これ、何を譲歩するかというところで、中国側は小出しで意味が無いのではないかという指摘も一部あったようですけれど。
須田氏:貿易摩擦の歴史を振り返るときに、時間軸を頭に浮かべて考えると分かりやすいです。どういう事かと言うと、もともと1950年代から60年代、70年代前半ぐらいまでは、関税を巡る問題が貿易摩擦のメインテーマでした。ですから、それが関税障壁と言われたものです。
70年代半ばから後半以降になって来ると、非関税障壁、関税という目に見えるものではなく、要するにルールであるとか国内の体制、流通などの問題を複雑にすることによって外国製品が入って来にくくする。いわゆる非関税障壁の時代に入って行ったわけですね。
それがいまは外国企業の企業秘密を抜き取って、いち早く製品化して売る。或いは、それに国家が関与しているという、3番目のステージに入っています。
トランプ大統領のやっていることは古いんですよ。第1ステージの時代のスタンスで交渉をしている。
今、アメリカトータルとしては、アメリカの政府サイドとしては、第3ステージ目の問題で、例えばそれはファーウェイ問題を筆頭とする摩擦を起こしている。ですから大豆の大量買い入れ、あるいは中国の貿易黒字の圧縮なんていうことを言っても、トランプ大統領の頭のなかでは納得するかもしれませんが、アメリカ産業界を含めたところでの納得、説得にはならないのではないかなと思います。
ですから、本丸は第3ステージの知的財産をめぐる問題なんです。これに対して中国が譲歩する姿勢を見せない限り、米中貿易摩擦は決して解消に向かうことは無いと思います。
飯田氏:中国側としては先送り先送りで小出しにして、何とか勝ち取って行きたい。ただアメリカは、大統領はどうか分からないけれども、それ以外のところはそう崩せないということになりますね。
須田氏:そうですね。ですから司法的な手続きは着々と進んでいる。アメリカトータルの意思としては、知的財産の問題を巡って中国包囲網を敷こうとしています。別にそれはトランプ大統領の指示ではありませんからね。ですからトランプ大統領の納得、譲歩を得たとしても、決して米中貿易摩擦は解消に向かうことは無いのだろうと思いますね。
飯田氏:須田さんがかねてから指摘されていたファイブ・アイズという国々。イギリスなどを含めたアングロサクソン系の国々ですが、その辺りはもうファーウェイを使わないと宣言して、それに対して中国も半ば報復的な事をしています。もう結構抜き差しならない処まで来ている感じがありますが。
須田氏:これは単に経済問題、貿易問題ではなくて、安全保障問題とリンクしていますからね。ですから貿易で、黒字がどうの、赤字がどうのではなく、安全保障上でどう行動すべきか。そっから、貿易問題が導き出されていますから、貿易問題という一現象面だけ見ても問題解決には繋がらないでしょうし、将来の先行きを見通す事がナンセンスなんですよ。
飯田氏:そうすると、日本にとってもファーウェイを使わずに、例えば5Gの新しい通信網を構築するなりという処に行かなくてはならないですよね?
須田氏:日本にとって問題なのは、他のファイブ・アイズの国々と同様のレベルに達していないということなんです。どういう事かと言うとね、日本の企業からドンドン企業秘密が抜き取られている、盗み取られている。これをですね、そういう状況にある事を、経済産業省を含めてキチンとした認識を持っていない。
まず認識を持った上で、それを防ぐ為にはどうしたら良いのか。場合によってはスパイ防止法が必要であるならば法整備すべきですし、そういった危機感が欠如しています。
少なくともファイブ・アイズの他の国ではそういう問題意識を持った上で、ファーウェイの問題を捉えています。段階が全く違うんですよ。日本は非常に低いレベルだと思いますね。
飯田氏:いわゆる国内諜報という処も、傍聴とも言いますが、例えばアメリカだったらFBIがあったり、イギリスだったらMI5があったりしますが、日本にはそういう組織もないし法律も無い。
須田氏:だからね、一例を挙げますとね、シャープが安く買い叩かれたでしょう? その理由としては、簿外債務があったからとされていますよね。鴻海は中国共産党と非常に密接な関係にある。実を言うと、これね、殆ど日本のマスコミは報道していませんが、簿外債務は無かったんですよ。
飯田氏:無かったのですか!
須田氏:いいように情報戦にしてやられてしまったんです。
飯田氏:そうなると、不当に安く買い叩かれたということになるわけですよね。そして、そこには中国共産党の影もある企業だということになる。大損失ではないですか。
須田氏:こういうことが行われてしまうんですよ。要は。
飯田氏:そうですよね、第三国経由のモノだって、表は親日の台湾の企業だよっとなると、何となく気を許してしまいそうですが、決してそうではないと。
須田氏:で、唯一の白馬の騎士だったワケですからね。
飯田氏:あの当時は、日本の企業、どこも手を差し伸べなかった。でも、国益という面を考えたら、それは…
須田氏:大きなマイナスですよ、これは。
飯田氏:でもそれが、シャープは目立つ大きな企業で大きな業界だから分かったけれども、ひょっとしたら、基幹技術を持っている小さな業界だったりとか、小さな企業だと…。
須田氏:もちろんです。頻繁に起こりますよ、そういうことが。
飯田氏:で、今、後継者不足だってかなり言われているじゃないですか。それ、かなり危機があるんじゃないですか?
須田氏:リスクが大きいですねぇ。だからその辺を経済産業省は、リスクを認識すべきなんですよ。
飯田氏:いやぁ~、問題が山積してますね。
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