地図のない街

日々金欠に

まっすぐと、ていねいに

2011年07月18日 00時20分35秒 | 行ってきました
もう、昨日になるのかな?
映画『コクリコ坂から』を見てきました。

あの、名作『ゲド戦記』を散々たる作品に仕上げた、
宮崎吾郎の新作ということで、まったく期待せずに、観に行きました。

全体的な感想としては。
まあいいんじゃないかなあ。としたぼんやりとしたものです。

印象に強く残るような、衝撃的シーンや感動シーンが乏しく、
それで、ぼんやりとしたイメージを持ったようです。

しかし、実際鑑賞してから半日余りたってから、
あれは、地味だけどそれなりの名作かもしれないなと、
感じるようになりました。

物語が壮大でないぶんだけ、
人と人の様々な思いが、細やかにけれど複雑にならずに描かれていました。

なによりも後から湧いてくるイメージは、
人に対するまっすぐさと、誠実なところです。

ああ、前を向いて、まっすぐと前を向いて歩んでいるのだなと。


すべてがいいわけではありません。
過去のジブリ作品のシーンで見たことのあるようなところがあったり、
全体的にカット割りがオリジナリティに欠ける点などでしょうか。

それでも、星3つ半はあげたい作品です。
繰り返し見ると、また評価が変わりそうな気もします。


少し脱線します。
私の持つ障がいは、よく、
「まじめな人がなりやすい」と言われます。

これにはちょっと???です。
私は生真面目なところが多々ありますが、
そうでもない人とも何人か知っています。

先日、母が保健所の家族会のプログラムで、
地域生活支援センターの見学に行ってきました。

そこのセンターの所長が、
「この病気になった人は、人生を丁寧に生きる」と言っていたそうです。

母は、この言葉がストンと胸に落ちたようです。
私は、そんなものかなあ、といった感じです。

そんななか『コクリコ坂から』を観て、
不器用でも人をまっすぐに見る、丁寧な生き方を心がけたいなと思いました。


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