遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

伊万里?中国?『樹下高士琴弾図玉壺春瓶』

2022年08月10日 | 古陶磁ー中国

よくわからない物シリーズ、第2弾、今回の品は、古伊万里として購入した物です。

ですが、中国の品のようでもあり、判断がつきません。

胴径 16.9㎝、口径 7.3㎝、底径 10.8㎝、高 38.2㎝。産地、時代不明。

梅、松の大樹がそびえ、岩の上には竹も生えています。松竹梅の歳寒三友図です。元々は、中国で文人が好んだ画題、日本でもお目出度い図柄とされてきました。

深山幽谷の中で、二人の人物が琴を弾いています。

俗世間から離れ、悠々と琴を楽しむ文人画の世界です。

このような画題は、中国はもとより、日本でも好まれましたから、一概に中国産とも言えません。

高台は少し歪んでいます。胎土は純白、非常に肌理が細かいです。その限りでは、平戸焼かなとも思われます。

もしやと思い、内側を覗きこんでみました(狭すぎて、写真がとれません)。

すると、下から三分の一位のところに、継ぎ目が見えるではありませんか。

段継ぎの袋物なので、この瓶は中国の品である可能性が高いと考えられます。時代は不明です。

 

 

コメント (4)
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