つれづれな日々のつぶやき♪

ドラマや映画、展覧会や写真展の感想をぽつぽつと。
日々の暮らしの中でふと感じたことをつぶやいたり。

作家の口福「スイッチが入ったときの献立は」 川上弘美

2013-07-20 | 言葉/エッセイ

朝日新聞 be on saturday (Red) に、『作家の口福』というタイトルで川上弘美さんのエッセイが連載中です。
このエッセイは一人の作家が何回か続けて書き、また次の作家が同じタイトルで綴るというリレー形式。内容はそれぞれの作家が「食」に関して思うところを綴っていて、その人によって違う、「食」に対する思い入れや記憶がなかなか興味深いところ。
7月20日付けは「スイッチが入ったときの献立は」。

>そのスイッチは、気温が二十八度以上になると、「かちっ」という音をたてて、まえぶれもなく突然オンになる。
(中略)
 そのスイッチとは、「真夏スイッチ」。
 真夏スイッチが入ると、台所に立つ時間はミニマムになる。
(中略)
台所滞在時間は七分と十八秒(ちゃんと計りました)。なんというか、人間が、百八十度とはいわないけれど、百三十五度くらいは、変わってしまった感じ。あんなに好きだった男が、「なんかめんどくさくて、あんまり会いたくないし」になってしまった感じ。
 真夏の力、おそるべしだ。
 誰か、「置くだけクッキング」あるいは「正真正銘三分でできる料理」を出版してくれないものだろうか。猛暑続きのこの夏の候、せつに願う次第である。

くすくすと笑いつつ、あ~わかるわぁ。。と、ひとりうなづいてみたり。
確かに、真夏のキッチンに立ち続けるのは体に悪いと思うもの。夏になるとスーパーの惣菜売り場で、天ぷらなどの揚げ物が売れるのも納得できるし。真夏の揚げ物は地獄よね。。作るのは。

川上弘美さんが綴る、こんな感じの文章の軽妙さと、「食」に関するさらりとした感じが好きです♪


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