つれづれな日々のつぶやき♪

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3軒茶屋婦人会第5回公演 『ブライダル』

2013-05-03 | 舞台/DVD

東京芸術劇場シアターイーストにて、3軒茶屋婦人会第5回公演 『ブライダル』 東京千秋楽5月2日(木)開演14:00 を観てきました。

※ネタばれがありますので、ご注意くださいませ。

【作・演出】G2&3軒茶屋婦人会
【美術】古川雅之
【照明】高見和義
【音響】井上正弘
【衣装】前田文子
【ヘアメイク】馮啓孝
【キャスト】
篠井英介:陽子
深沢敦:香織
大谷亮介:真由美
【ストーリー】
それは、電話のベルから始まった。見えない相手と繋がるその一瞬に、幸せと不幸せが交錯する。
仕事、恋愛、結婚。そんなものに縛られる前には確かにあった、女友達との無邪気で幸福な時間。
陽子は、自身で選んだ仕事の道に行き詰まっていた。
真由美は、自身のなかにある消せない想いに苦しんでいた。
香織は、降って湧いたような幸せに戸惑っていた。
三人の女たちは、かつて同じ高校の同級生だった。
真由美と香織は、互いを親友以上の存在と感じていた。同じ学校には、後に、彼女達の人生に深く関わることになる男もいた。
真由美には単なる友人。陽子には大学時代の恋人。そして香織には、婚約者となった義男だ。
結婚という幸せを目前にした香織を前に、真由美と陽子の胸の内には、言葉にしてはならない想いが渦巻く。
本音と建前。幸福と不幸。恋愛と友情。
運命を決する「ブライダル」の日は、刻一刻と近づいて来る。

公式サイトはこちら → 3軒茶屋婦人会5『ブライダル』


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客入れはイージーリスニング風のピアノ曲。
美術はシンプルで全体が黒一色。側面、背面も含めて計10枚の黒いパネル。そこに波紋が映像として映し出されます。床の上手、下手に2個ずつ四角いプール状のものが作られ、水が張ってあります。ここに通路が作ってあり、役者が移動したりします。
手前に、丸くて白い座面、脚部と背もたれが黒い椅子が4脚。その奥に、同様の色使いの丸い天板のミニテーブルが3個。

暗転はなく、照明の明るさを落とした状態で場面を転換しており、椅子とミニテーブルだけでマンションの部屋、ブライダル会場などを表現しています。
場面転換のとき、音楽に合わせて役者さんたちが無言で鋭角的に移動していくのが、美術と相まって心理描写として効果的でした。

衣装がとてもよかったです。おそらく全部女性用と思われる衣装を、役のイメージぴったりに着こなしておられて。特に、篠井英介さんの膝上丈の真紅のワンピース、黒いカーディガン、黒いハイヒール姿は圧巻。お美しい。。♪ 深沢敦さんもアップにした髪型とメイク、ふんわり~とした素材とデザインの衣装がお似合いでした♪

陽子は仕事とかつての恋人だった義男のこと。真由美は秘めた香織への想いを。香織は離婚した過去を。それぞれ、胸にしまいこんだままストーリーは進んでいきます。
3人とも自分の幸せのために必死で、あがいていて、滑稽で。でも、それが哀しく、愛おしい。
男優さんが女性を演じることで、泥々としたストーリーと人間関係なのに、それを感じさせずに観せることができるのだと思いました。生々しさが軽減されて、笑いに転化されていく感じ。
とにかく、役者さん3人とも存在感はあるし、所作は女性のようだし、上手いです。若干、大谷亮介さんが少々ごつい感じはいなめませんが。。 間といい、目線といい、絶妙です。
ラスト、3人でベンチに座りこみぼそっと歌う、KANの『愛は勝つ』。聴いていてしんみりしそうなのにむしろ笑えるんです。
泥々した内容だったにもかかわらず、後味がすっきりした愛らしい、G2さんらしい作品でした。

カーテンコールは2回。2回目に大谷亮介さんがごあいさつ。なかなか話が進まず、篠井英介さんが時折フォロー。
劇中、椅子やミニテーブルの移動をブライダルスタッフの衣装でされていた、本当にスタッフの方を呼んでこられてご紹介。すでに着替え済みでちょこっとだけ袖からお姿を出されてました。


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フライヤー3種類♪








パンフレット、1000円也。Q:貴方の心にのこる「結婚式」をめぐるエピソードと言えば? へのアンサー。ゲスト:野田秀樹さんとの座談会など。





 

 

 

 






 

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