つれづれな日々のつぶやき♪

ドラマや映画、展覧会や写真展の感想をぽつぽつと。
日々の暮らしの中でふと感じたことをつぶやいたり。

アトリエ・ダンカン プロデュース 『教授』

2013-02-16 | 舞台/DVD

Bunkamura シアターコクーンで、アトリエ・ダンカン プロデュース 『教授』 2月15日(金) 開演19:00を観てきました。

※若干のネタバレがありますので、ご注意くださいませ。

公式サイト → アトリエ・ダンカンプロデュース「教授」

【構成・演出】鈴木勝秀
【音楽監督・弾き語り】中村中
【原作】五木寛之 角川書店「わが人生の歌ものがたり」
【キャスト】
椎名桔平:教授
田中麗奈
高橋一生
岡田浩暉
酒田聡
伊達暁(阿佐ヶ谷スパイダース)
佐々木喜英
上條恒彦
中村中

【ストーリー】
安保闘争・労働争議などが湧き起こる、高度経済成長期の、60年代日本。
これは、そんな時代の趨勢とは無関係に生きていた、「寄生虫」を研究する、ある変わり者の教授と、教授を見つめ続けた助手、また、それを取り巻く、“時代”を生きる人々の物語である。社会とは無関係に生きているかに見えた“教授”だが、彼が唯一、社会との接点を持ったのは、「流行歌」を愛したことであった‥

【ゲストスケジュール】
15日(金)19:00 松原健之「なごり雪」(イルカ)
16日(土)14:00/19:00 クミコ「神田川」(南こうせつ)
17日(日)14:00 加藤登紀子「ひとり寝の子守唄」(加藤登紀子)
18日(月)19:00 五木寛之(トーク)
20日(水)14:00 石井一孝「シクラメンのかほり」 (布施 明)
20日(水)19:00 木の実ナナ「私は街の子」(美空ひばり)
21日(木)19:00 一青窈「時代」(中島みゆき)
22日(金)19:00 ジェロ「思秋期」(岩崎宏美)
23日(土)14:00 尾藤イサオ「ダイナ」(ディック・ミネ)
23日(土)19:00 岡田浩暉「五番街のマリーへ」(ペドロ&カプリシャス)
24日(日)14:00 上條恒彦「生きているということは」(永 六輔)


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客入れの音楽は昭和歌謡。
舞台美術はほぼシンメトリーに配置。後方にグレーの石造りの壁。壁にニッチ状の大きな開口部があり、ここにグランドピアノ。ここで中村さんが弾き語りをします。
上手と下手に同じ石造りの高い柱。コの字型に木製の棚があり、ガラス容器に入った寄生虫の標本が、棚に仕込まれているブルーのライトによって照らしだされております。

椎名桔平さん、高橋一生さん、伊達暁さん、坂田聡さんをお目当てに♪ 歌も入っていて変わった感じの舞台なのかなぁ。。と軽い気持ちで観劇。
前列から4~5列目くらいのセンター席というよいお席でしたので、キャストさんたちの表情もばっちり拝見できました♪
全体の印象はさら~りとした感触。原作の五木寛之さんの小説を読んだ後のよう。おもしろいけど、さらり。
弾き語りと芝居のコラボというところでしょうか。そんなに違和感はなく、むしろ生の音響効果といった感じでよかったかと。
上條恒彦さんの生の歌が聴けてお得感♪ さすがに上手いし、すごい声量でした。 
変わり者の教授の半生と彼を巡る人々、その頃の時代の空気感が描かれております。もっと重くもなるお話のように思えますが、さらりとして重くありません。爽快とまではいきませんが、ラストまで観て、これは教授と助手の切なくて、でもハッピーエンドの恋物語なのだと思いました。
それぞれのシーンでは決して軽くもないし、時代に翻弄され、翻弄されていることさえ気づかずに生きていく人々の哀しみや怒り、どうしようもないやるせなさが描かれております。 

それぞれのキャストさんたちについては。。
椎名桔平さんはいいですね~♪ 上手いし、それが嫌味でなく、飄々とした教授が似合っておりました。言葉にならない苦渋に満ちた表情もいいです。
高橋一生さんもいいです~♪ ほぼ同文になってしまいそうですが、上手いし、顔を隠しているシーンでさえ、その姿だけで訴えてくるものがあって観入ってしまいます。
伊達暁さんは、ちゃらいけどばりばりな保守派で、田舎では名士の長男を好演しておりました。とっても嫌な奴に観えましたもの。もっと出番が多いとさらに嬉しかったのですけど。。
坂田聡さんは、嫌味で討論好きの哲学科の教授を好演しておりました。男性の助手に口角泡を飛ばす勢いで構造論について弁じるシーンでは、顔を真っ赤にしながら専門用語だらけのものすごい長台詞をまくし立てており、感動しましたよ。
田中麗奈さんは、意外といってはなんですが舞台もよかったです。映像畑の印象が強いものですから。華奢でお顔が小さくてとてもお綺麗でした♪
岡田浩暉さんは、好青年な感じでしたがちょっと印象が薄いかなぁ。。
佐々木喜英さんは、実の父を憎むことで生きてきたような屈折した青年がよく出ていたと思います。
中村中さんの歌は耳に心地いいですね。あとから気づいたのですが、2009年の舞台「ガス人間第1号」には女優として出演されていたのですね。この舞台には高橋一生さんも出演されていましたし。このときの感想はこちら♪

本編後のアフターライブには松原健之さんが「なごり雪」(イルカ)を熱唱。私、残念ながらこの方を知りませんでした。演歌歌手の方なのですね。あちらこちらからファンの方々が、「松原く~ん!」と声をかけておりましたよ。私のお隣の方はハートのライト持参でしたし。
たった1曲のみというのが少々さみしい気がしますね。もう1曲くらいね。

カーテンコールはなし。


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フライヤー。




もうひとつのフライヤー。裏表紙。トップ画像は表紙です。




中はこんな感じ。

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数字が並んでいたから撮ってみましたよ♪

2013-02-11 | つぶやき

いいお天気だけど風が強いですね。ご近所さんの駐輪場のポリカーボネイト屋根がばたばたいっております。また、金具が外れるかもね~ときどき外れて落ちていたりするし。

さてさて、ついさっき、PCの画面を見ていたらウイジェットの数字が見事に1と2と3だったので、思わず撮ってしまいました~(笑
まぁ、「で?」なことではあるのですけどね~ ちょこっと愉快だったのですよ。




2013.2.11 12:13♪

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今頃になってようやくわかったこと。しみじみ。。

2013-02-06 | つぶやき

今日は朝から雪が降っておりました。地温がそんなに高くないのか、道路の雪はすぐに溶けているようです。よかった。。降るのは仕方がないけども積もるとね。まぁ、雪国から言わせれば大笑いされてしまうのだけどもね。みなさまも足元にはお気をつけくださいませ。

さて、役者さん(女優さん&男優さん)のブログをうろうろ~するのが好きなんです♪ コメントはしない読み逃げ専門ですけども(笑
時々覗いていた女優水島かおりさんのブログ、「水島かおりの爆竹秘話 バンッババン!!!」女優さま・水島かおりの乱雑な日々。こちらの記事の中で、「フリーター生活にありがとう」を読んでいてしみじみ。。 許可はとっていないので内容は掲載しませんけども。
 
そうなんだよねぇ。。そのときにはわからなかったりするんだよね。うるさかったり、うっとおしかったり、なんだか同情されているようで嫌だったりして。そんなことないのに。。って今ならわかる、ちゃんとわかる。
心配してくれていたんだなって。心を寄せてくれていたんだなって。
もう、そのときには戻れないし、その人たちにも会えないと思うけれど。。
心の中でお礼を言わせてください。「心配してくれてありがとう。気にかけてくれてありがとう。」

「負けること」って、ほかの人たちにではなく自分になんだよね。自分が自分に負けなければいいんだよね。
ものすご~く時間が経った今頃になって、やっとわかった気がします。


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こまつ座&ホリプロ公演 『日の浦姫物語』

2013-02-05 | 舞台/DVD

NHK BSプレミアム シアター・コレクションで放送された、 『日の浦姫物語』を観ました。

【収録】2002.11 Bunkamuraシアターコクーン
【放送】1月29日(火)午後11:45~午前2:35(※29日深夜)
【作】井上ひさし 
【演出】蜷川幸雄
【美術】中越司
【衣装】小峰リリー
【キャスト】
大竹しのぶ:日の浦姫
藤原竜也:稲若/魚名(太郎)
辻萬長:藤原成親
たかお鷹:藤原宗親
立石凉子:三味線弾きの女/侍女月小夜
木場勝己:説教聖/僧/和尚/白河帝
ほか
【ストーリー】
平安時代の奥州・米田庄。15歳になった夏のある日、罪と知らずに契りを結んでしまった美しい双子の兄妹。妹のお腹にはその時、新しい命が授かる。引き裂かれる親子、しかし、時を越えて思いがけない再会を果たすが‥

NHK BSプレミアムシアターのサイトはこちら → プレミアムシアター


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井上ひさしさんの作品を連続上演する、「井上ひさし生誕77フェスティバル2012」の第7弾として上演されたそうです。
1978年に井上ひさしさんが書き下ろして以来、再演されることのなかった幻の名作を、“世界のニナガワ”こと蜷川幸雄さんの演出によって復活だとか。初演の日の浦姫は杉村春子さんだったそうです。

実の兄妹間の近親相姦を軸に、彼らを支える人々やその庄の住人たち、行く先々での人との繋がり。誰の心にもある弱さ、醜さ、愚かさが平易で美しい言葉で綴られ描かれております。井上ひさしさんの世界なんでしょうね。
泥々とした話にもっていかず、ところどころ笑いを交えて重苦しくならない展開になっていました。ですので、後味の悪い感じはありませんでしたね。
ただ、笑いは難しいので。。笑えないどころか、観ていて苦笑してしまうところもままあって。無理に笑いを入れ込まなくてもいいのでは?と思いました。

日の浦姫がお互い実の母と息子だとは知らずに結婚してしまったことを悔い、自分で自分の両目を短刀で刺してしまうシーンで、目から流れる血を赤い紐で表現していて演劇的だなぁ。。と感じましたね。ふと、無名塾の『令嬢ジュリー』のラストシーンを思い出しました。

キャストさんたちについては、やっぱり大竹しのぶさんは上手い!器用ですし、年齢も超越しております。さすがに映像では無理かもしれませんが、舞台では少女や娘役もOKです♪
藤原竜也さんもよかったんですが。。なんというのか、ラストの繊細な表現のシーンがいまひとつな感が。一緒にいる大竹さんが全身、手指まで神経が行き届いているのに比べると少々残念かと思えたり。『身毒丸 復活』のときのほうがもっとよかったような気が。。
立石凉子さんはいいですね。上手いし、艶っぽくてかわいらしい♪
木場勝己さんの説教聖は、なんともいろいろなものを含んでいる感じがよく出ており、凄みもあって上手いです。
やっぱり、繊細な表現、台詞になっていない諸々の言葉や感情を、佇まいや表情で表現できる(観客に伝わる)のが上手いということなんだと思います。

余談ですけど、放送の冒頭に藤原さんのインタビューがありまして。そこで、ご本人曰く、蜷川幸雄さんの作品にはこれで4度目なんだそうですが、今回の稽古は一言一句直しが入りとても大変だったそうです。「自分で自分を褒めてやりたい!よくも逃げずに立ち向かっていったと!」とおっしゃっておりました。
そうそう、別のところでは、蜷川さんが大竹さんと藤原さんのラブシーンで、「下手!うちで練習してこい!」とダメ出ししたとか。大竹さんは大竹さんで、「触り方が雑なのよねぇ~」とおっしゃておりましたっけ。なんともはや。。(苦笑

人は禁忌という罪を犯した人を裁けるのか?蔑んでいいのか?そもそも、自分はそんなに立派なのか? そんなことをしみじみと考えさせられた作品でした。




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あぁ~またやってしまった。。

2013-02-04 | つぶやき

今日も陽射しがぽかぽか、風も冷たくないし春みたいな陽気でしたね。少しずつ日が長くなってきているし。春が待ち遠しいです。

さて。。と、今日の午前中、いろいろと用事やらお買い物やらしているときに、いつの間にかバッグに付けていたリネンのコサージュが取れてなくなっておりましたぁ~(泣 お気に入りだったのになぁ。。 リネン小物の作家さんのものだったのに。。 はぁ。。凹むわ。
以前にも同じようなことがあって、そのときもかなり凹んだんだけども。またぞろ。。 一応、自分がうろうろしたところをもう一度歩いてはみたけれど、やっぱりなかったわね。まぁ、そうよね。どこかに飛んで行っちゃったか、誰かが拾っていったかよね。

今日の教訓「一度あることは二度あるぞ」

もう、これに懲りてバッグにコサージュ付けるのやめますわ。

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