ニーズとフロンティア

行政の予算が
組み立てられる時期になると
必ず 思い出す話があります。

とある大学の先生からお聞きした、
「図書館の書籍購入費」のお話です。

住民が
満足の行く書籍を揃えるには
多額の購入費が必要となります。
予算が削減される昨今、
買える書籍の数も少なくなり、
よりいっそう
「大切に活用すること」を
意識しなくてはならなくなりました。

大切に活用する方法は
２つあるのだそうです。

ひとつは、
お客様の声をキッチリ聞いて
その意向に沿うこと。

もうひとつは、
これから必要であると思われる、
先進的な書籍を用意して差し上げ、
半歩先を行くこと。

この２つです。

私はこれを
「ニーズとフロンティア」
と言い換えて、
セミナーなどで
参加者にお伝えすることがあります。

ご自身が担っている役割が、
ニーズでも
フロンティアでもないなら
「それって、ナニなんだろう？」
と問うきっかけにしてもらっています。

ただし、
「予定された流れで安全に実施する役割」
もありますね。
それはニーズやフロンティアの視点では
考えにくいかもしれません。
事務系、ルーティン作業などがそうでしょう。
しかし、
そういう分野でも
「他にやり方はないのだろうか？」
と考えることが
できるのと、できないのとでは
数年後には
大きな違いに発展することでしょう。
それは
自分自身にとっても
その組織にとっても、です。


さて、
行政の予算。
「お客の声を聞いて意向に沿うこと」。
「先進的に半歩先を行くこと」。
我が街の
「ニーズとフロンティア」は
どうなんでしょうかね？

いつも
行政の予算の時期になると
この話を思い出すのです。

で、
思い出すと同時に
自分自身にも
照らし合わせるようにしていますよ。


さてさて、
皆さんが担っているお役目は
どうですかね？

少し乱暴な言い方ですが、
思い切って言っちゃいますね。
「ニーズでも、
　フロンティアでもないなら、
　それ、いらないのかもよ」


ドキッとしたら
正常です。

同志たちよ！
頑張ろうではないか！
２０１３年は
まだ１０日もある！


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