『正義の企画』ブログ 〔ヨイコト ガ ヒョウカ サレル オテツダイ ヲ シタイ〕

日本PR協会認定「PRプランナー」の個人ブログ。
その課題は企画と広報で乗り越えられる!〔終わらない男・米山哲司〕

【か】 PRの「あいうえお」

2017-01-14 09:22:52 | ソーシャルPR・あい...
【か】…家族旅行、かみさん

今回のテーマはFacebookで募集させてもらいました。
「皆さんの好きな【か】のつくもの(こと)」
を募り、
いただいたコメントの中から
選ばせてもらいました。
コメントをくださった皆様、
ありがとうございますーー!

「家族旅行」と「かみさん」を
選ばせていただきました!

・・・・・・・

今の時代の「つながり」は、
以前とは少し異なってきましたね。
ウエブの影響が大きいのは
ご存じのとおりです。

ウエブの影響で
視野は広がりました。
世界が見えるようになりましたね。

ですが、
実は同時に
視野は狭くなったと考えます。
狭い視野が見えているのは
SNSの世界です。
フェイスブックやラインでつながってる、
「気兼ねのない範囲」、「パーソナルなエリア」。
そこに、
親友や家族は入っています。

世界が見えて
個人的なエリアが見えて、
では、何が見えていないでしょう。
「その間にあるものが見えていない」
と私は仮定しています。

大雑把に3つに分けたとします。
=======
1)me…私
2)community…共同体
3)world…世界
=======

「少し距離感のある人や場」(コミュニティ)
のことに
関わりが薄くなってきては
いないでしょうか?

ここでの「me(私)」には、
「私個人」だけではなく、
「私と気が合う人」を含んでいます。

「私と気が合う人」、
「私のことを解ってくれる場」。
つまり、
決めるのは「me」であり、
「you」でも「we」でもないのかもしれません。
そうです、
気が合うものだけを検索し閲覧し、
関係ないものには目が行かない、
そういう「つながり」の時代でもありそうです。

その中で
「家族」や「かみさん」は、
「me」に入ります。
つながりの最小単位でもあります。

さて、
無理矢理に
PRの話に持っていきますね(笑)

私たちのNPOは、
新しい考え方や
新しい取組みを
世間に伝えていく役割があると考えています。

新しい何かのPR。
スタッフからの提案に
ときおり、こう問いかけます。
「その表現って、あなたのオヤジさんは解るかねぇ?」
と。

「ですよね。伝わりませんよね…」
となることのほうが
多く感じます。

自分と仲間が知っていることを
誰もが知っているような錯覚。
自分と仲間が好んでいることを
誰もが好んでいるような錯覚。

我々は、
自分の周りの「me」と、
自分の好みで検索した「world」の一部分がすべてと
勘違いしている危険性もあります。

家族やかみさんが
「なるほどねー」
と言ってもらえないPRは、
きっと
「community」にも、「world」にも
刺さらないでしょう。

こんな時代だからこそ、
「他者との解り合おうとする力」
が求められるのかと。

まずは
自分と好みの異なる人と集ってみる。
そこで対話をしてみる。
多様性を感じてみる。
そういうことから
「つながる」が解ってくるのでしょうね。

まずは手始めに
家族旅行の行き先を
自分だけで決めるのではなく
家族みんなで決めてみてはどうでしょう。


・・・・・・・
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【お】 PRの「あいうえお」

2017-01-13 08:32:26 | ソーシャルPR・あい...
【お】…押し

「押しの強い人」っていますね。
あなたは、
強いほうですかね? 弱いほうですかね?

広報の分野で
効果測定をする場合、
「集客数」が評価軸になることもありますね。

どのような目標にするのかは、
さまざまですが、
なんらかの設定をすることは
やはり大切ですね。
人は北極星がないまま 歩き出せるほど
高度な生き物ではないですし。

しかし残念なことに
「目標のないPR活動」って
結構あります。
目標もないまま始めて、
その検証もしないで終わる広報、ん…残念。

他の残念な例として、
「わかる人だけ、わかればいい」
「正しいことを伝えていたら、いつかは信じてもらえる」
というのもありますね。
ま、そういうPRもあると思いますが、
その場合は
「人が来ない」や「儲からない」というセリフはご法度ですよ。
評価軸と行為が異なるからですね。
言っていることと
やっていることは揃えたいものです。


さて、話を戻します。

集客のために
「押しが強い」ことは
悪いことではありません。
が、
しかし、
力づくで人を集めていいのでしょうか?

「この会は強制参加です。不参加者は出不足金を」
とか、
「申し訳ないけど、参加してくれない? 顔出すだけでいいから」
とか。

罰則をつくり、強く押すのも、
懇願や義理で、強く押すのも、
頼む側の「押し」によって、
集客されるものであり、
頼まれる側の
「理解・共感」は無視されているのです。

「集める」が目的になってしまっています。
そう、
PRは集めることが目的ではないのです。

頼み事のときだけ
電話をしてくる人っているでしょ。
その電話を受けたときって、
「あっ、何か頼まれる。ヤダなぁ…」
って思いますよね(笑)
これ、すでに信頼が構築されていません。
「押しの強い人」ほど、
根性と努力で集客するので、
電話の回数や
熱っぽい頼み方こそが
PRだと思っていることも…。

きっと頼まれれば、
何度かは参加するでしょう。
ただ「何度も」ではないですね。
自分の判断や関心事と
つながっていないからです。

と、
ここまで
否定的な感じで書いてきましたが、
実はそうでもないのですよ(笑)

主催者やクライアントから見れば、
「なんとしてでも集めてくる」
というのは、
とても頼もしいものです。
「土下座してでも集めてきます!」
とか、しびれるセリフですよ。

という意味では、
「押しもせず、成果も出ない」
のが最も残念なこと。

「押さず、成果も出ない」
人物よりは、
「押して、成果が出る」
人物のほうを、
パートナーにしたいですよね。

ですが、
もっとも意義深いのは、
「押さずに、成果が出る」
ことであることも
忘れてはいけません。

共感を得るのに必要なのは
押しではないのです。
根性ではないのです。

と、
そこから考えると、
評価軸が「集客数」である、
ってことが
そもそも残念なのですけどね。

審査される側のときに、
審査員は誰で
審査基準はどうなのかを
しっかり確認しておいたほうがいいのは、
それと同じことですね。

結局、
押せばいいのか、
押してはいけないのか
よく解らない、長い独り言に(笑)

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【え】 PRの「あいうえお」

2017-01-11 08:47:45 | ソーシャルPR・あい...
【え】…えくぼ

世の中には、
説明をすれば するほど
残念な言葉というのがありますが、
「えくぼ」もそのひとつかと(笑)

=======
えくぼ(笑窪、靨、ゑくぼ)とは、
人が笑うとき、頬にできる小さなくぼみのこと。
顔の筋肉の大きな歪みにより隙間が生じるため上部皮膚が窪んでできる。
=======

ほらね。
「微笑んで、できる窪み」で「笑窪(えくぼ)」。
えぇーい、わかっとるわぃ!(笑)
あの子のえくぼを「筋肉の歪み」とか言うんじゃないーー!
と、なります。

ではPRの話へ(笑)

PRプランニングにも
コピーライティングにも
「えくぼ」が必要だと考えています。

私が考えている
「PRのえくぼ」とは、こんな感じ。
=======
それがあることに
特に意味や価値はないけれど、
なんとなく意識がそこに向いて、
和ませるチャーミングな力
=======
って感じかな。

いいコピーライティングって
えくぼがあるように思うのです。

で、
「どれが『えくぼ』で、どれが『えくぼ』でないか」
という理詰めで話をし始めると
この話題は、急速に冷たくなるのですが、
費用対効果が好きな方々は、
こういうホンワカ話はお好きではないので、
「のんびりしたことを言ってやがる」
となりそうですが、それのお気持ちもよくわかります。

抽象的な話を
抽象的に補足しますね(笑)

「PRのえくぼ」は、
ハンドルの遊びのような、
過去を想像させるような、
未来の可能性を期待させるような、
微熱の体温を感じるような、
深い悲しみや怒りや喜びを察するような、
愛だとか、希望だとか、人間だとか
そういう感じのもの。

聞こえてきそうです。
「のんびりしたことを言いやがって」と(笑)

きっと
人間って
のんびりしたところも
いるのでしょうね。
四六時中がそうなのは残念ですが。

試しに
過去の作品で
印象に残っているキャッチコピーを
思い出してみてください。

その
お気に入りの名コピーって、
=======
それがあることに
特に意味や価値はないけれど、
なんとなく意識がそこに向いて、
和ませるチャーミングな力
=======
の部分って
ないですか?

ありますよね?
あってほしいです。

そういう「えくぼ」なところが、
印象に残ります。

印象に残ることこそ、
「PR」の目指す姿のひとつ。

正しいことだけを
声高らかに叫んでも、
理詰めでまじめに
語り続けても、
明日には忘れられるのです。

大切なことは、
「つながる」ということ、そしてその「記憶」。
それらは、
「人」の行為。

どうでもいいものを
チャーミングに思えること。

道端の雑草にも
小さい花は咲いているのです。
そこに目が行く人か、どうか
というお話。

もう一度、お訊ねしますね。
覚えている名コピーに「えくぼ」はありますかね?
ありますよね?
あなたにはあってほしいですよ。

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【う】 PRの「あいうえお」

2017-01-10 08:18:03 | ソーシャルPR・あい...
【う】…売り言葉

ご存じ、
売り言葉に買い言葉」のことわざ。
「相手の暴言に応じて、同じような調子で言い返すこと」が意味ですね。

本来のことわざの意味から離れてもらい、
「売り言葉」の単語だけを
切り取って眺めてもらうと、
こりゃ面白い表現だなぁ、と。

「言葉が売り物になる」。
ふむふむ。

言葉を売っている人物とは、
どういう人物を思い出すでしょう。
詩人、コピーライターあたりが
思い浮かびますね。
しかしながら、
よく考えてみると、
言葉だけを売っているのでしょうか?
言葉だけを買っているのでしょうか?
という疑問も。

たとえば、
詩人の言葉は
どのように手に入りますか?
まず詩集が思い浮かびますね。
詩を書にした色紙もあります。
絵画とのコラボレーションもあるでしょう。
ポエトリーリーディングもあります。

さて、
これらは
言葉を買っているのでしょうか?
買っているのかもしれません。
が、
本や書や舞台を通じて、
「言葉が買いやすくなっている」
とも考えられます。
いえいえ、
揶揄して言っているのではないのですよ。
言葉というものを
「買いやすくする」という行為に
発案のきざしが
あるように感じましたので。

そう、
我々は
手に取れるものは、
「買える物」
と意識しやすいですが、
手に取れないものに対し、
価値理解するのは
相応の文化的な解釈や視点が必要です。

ビートたけしが
番組で語っていた小噺があります。
呑み屋のカウンターで
知らない客が声をかけてきたんですって、
「お前、お笑い芸人だろ? 笑わせてみろ」と。
芸は売り物であることを伝えると
その客はポケットからせんべいを取り出して、
「俺はせんべい屋だ。これをやるから なんかしゃべれ」と。
面白い話です。

企画力、アイデアもそうですし、
コミュニケーション能力や
マネージメントもそうかもしれませんが、
目に見えないものは
対価を得にくいものです。
今の時代、
そこに価値があることも
我々は解ってはいます。
が、払いにくい。
そこに
「払いやすい環境をつくる」
というのは
新事業の構築でも
ファンドレイジングでも
同じことが言えるのかもしれません。

では本や書にせず、
「言葉だけを買う」とは
具体的にどういうシーンがあるのでしょうね。

「相手から言葉をもらい、お金を払う」。
占い師、
コンサルタント、
馬券の予想屋、
あたりを思い付きましたよ。
この組み合わせを見ただけでも
これまた考えが膨らみそうですわぃ。

さてさて、
横道にそれた長話を
元に戻します。

PRに関わるものとして、
まず「入口」が大事だと思っています。
「相手とつながる入口」です。

その要素の
大きなもののひとつに
「言葉」があります。
キャッチコピーを例にとると
告知文面に
共感や納得があれば、
商品やサービスが売れますね。
モノが売れたときに
「言葉が売れた」となります。
つまり、
「売れた言葉」を証明するためには
「売れた物」がいるのでしょう。

もちろん、
売れるとは
「購入」だけを指すのではなく、
「人気が出る」とか
「信頼を得る」あたりも含めて、です。
が、
人気も信頼も目に見えない場合は
評価されにくくなりますね。
ここにアンケート調査や広聴が入ってきます。
あっ、また話が広がりそうで(笑)

話を収めますね。

広報を担うなら
つながりの入口である「言葉」が大切です。
「伝える」が「伝わる」になるためには
説明力が必要です。
合わせて、表現力や説得力も。

コピーライティングには
感覚的な力とともに、
論理的な力も必要ですね。

身の回りにいらっしゃる
「うまいコピーを書くなぁ」と
思える人物って、
「感覚」と「論理」の
両方を持っていませんかね?

感覚的な
「不思議ちゃん」だけでは
話が散らかりますし、
論理的な
「理屈ちゃん」ばかりでは
面白くもなんともありません。

いずれにしても、
PR、コピーライティングは
評価されることが
難しい分野ですね。

いい表現を見つけたら
おおいに誉めてあげてください。

詩や俳句を誉めるように。

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【い】 PRの「あいうえお」

2017-01-07 09:07:14 | ソーシャルPR・あい...
【い】…インバウンド

「インバウンド」(inbound)と聞くと、
観光戦略が思い浮かぶようになりましたね。

「インバウンド ツーリズム」が略され、
そう呼ばれるようになってから、
観光用語のようなイメージが広がっていますが、
そもそもは、
「外から中に入り込む」という意味ですね。

「あちら側」の人や考えを、
「こちら側」に呼び込む。
まさしくPRそのものです。

PR全般が
インバウンドを目指さなくてはなりませんが、
実はあまりできていないものなのですよ。

具体的にどういうことかというと、
「同じ考えの人で群がってしまいがち」
ということです。

ダンスのイベントには、ダンス好きが集まります。
パチンコ店には、パチンコ好きが集まります。
お金儲けのサークルには、お金にギラギラの人が集まります。
ボランティア祭りには、ボランティアの関係者が集まります。
イメージできる光景です。
文化芸術も、ギャンブルも、
金儲けも、ボランティアも
同じ考えの人で群がってしまうのです。

あっ、
この状態を
否定的に捉えているのではありませんよ。
「解り合う仲間で楽しいコミュニティをつくる」
という趣旨に
大いに賛同ですし、
とても幸せな場づくりです。

ただ、
そこにPRの観点が入ると
話が変わります。
「拡げたい」という想いから
PRに視点が向くなら、
その環境を見つめ直さなくてはなりません。

「新しい参加者が集まらないんだよなぁぁ」
と嘆く前に、
「新しい人を呼び込むアクションを起こしているだろうか」
ということです。

チラシの設置場所はどうでしょう?
声をかける対象者はどうでしょう?

新しい土地に種を撒かないと、
新たな収穫はないのです。

つまり、
「拡げるためのPR」と
「今の関係性を守るためのPR」は
異なるのです。

「外から中に呼び込む」
ことは、
「無関係者を関係者にする行為」
でもあるのです。

そのアクションをしないうちから、
「いつも同じお客さんだね…」
と愚痴らないようにしたいものです。

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