どうせ地球のチリだからな。

生き方を変えたから、ブログも変えようと思った。
企画屋の日記です。

直江津

2012-07-18 16:57:38 | Weblog
直江津というところ。
知らない土地でした。
トラックドライバーが、
「お兄さん、ここでどうだい?」
と提案するから降りた。

途方に暮れて歩いていると喫茶店が目に入る。
この町には他に喫茶店的なものはないから覗いてみると、お母さんが出て来て、
「旅かな?休んでいきなさい。」
と呼び込まれる。
「こんな暑い日はハーブティーの冷たいのにしようか、元気出るからね。」
と、注文が自動的に成立し大人しく飲んでると旅の話でも聞かせてよと座り込む。
「どこから来て、どこへ行くの?侍みたいな男らしい男だねアナタ。筋肉すごいなぁ!本物?あはははは!」
「仙台からです。日本中をグールグルしてました。」
「それは豪快!いいね、私もそんな感じだからよく分かるよ。地震は大丈夫だったの?私らは貧しいから、ここって決めたとこを応援してたんですよ。」
「そうでしたか、俺が言うのもなんだけど、ありがとうございます。」
「お互い様ですよ。私は戦争を経験して、その時は日本は一つだったけど、災害に関してはどうもバラバラな気がしてね。他人事、自分事に白黒ハッキリしてるのが腑に落ちない。」
「うん。」
「そんな時に、仙台にはね子ども達の未来を諦めないって言って日本中を巻き込んだグループが出て来たんだよ。娘が見つけてね。」
「…はぁ。」
「生きてる人だけじゃなくて、ドライアイスを運んだり、鎮魂の花火を二万発も打ち上げたり、日本中を巻き込んだんだよ。それが大切なこと。お互い様の精神は今の若者にはないでしょう?皆個人プレー。分かったような事を言って。彼等は何かが違うの。皆が他人事じゃないって。諦めてたまるかって。すごくかっこつけて。仙台の人なら知ってるかな?スコップ団っていうんだけど。」
「あの。」
「なぁに?」
「あのですね、いや、出来すぎた話で恐縮なのですが、俺…僕がスコップ団の団長の平です。」
「ほんとに?!」
「いや、あの、証拠は…マスクしてたし…」
「いらない!こっち来て!」
トイレに手を引かれて連れて行かれる。
ポスターが貼ってあった。
「どういうことだ?」
とよく分からなくなって笑ってると、
「これも!ほら!」
とメニューブックからリーフレットが出て来ました。
くまさんに無理に印刷してもらったリーフレットが、ここにもあったんだ。
「こんなことって」
「あるの!今、娘に電話するからちょっと座ってカルピス飲んでて?多分、娘がまた呼んだんだ、あなたを。」
嬉しいのと違う。
何とも言えない、たまらない気持ちと、スコップ団の皆の顔が浮かんで、また涙が出た。
昨日クセがついたのだろう。
ボロボロとよく泣く。
トイレに行って深呼吸。

しばらくして娘さんが戻って来た。
「ほんとだ…頭がおかしくなりそう…」
そう言ってスコTに着替えてきてくれた。
足が悪いからお待たせしてごめんなさい、と言われたがずっとニコニコ笑う彼女の顔はきっとこういうナニカを呼ぶんだろうね。
ほぼ日を見て俺達を知り、今日に至るということで、糸井さんにも彼女の写真をメッセージで送った。
「ナイスな旅してるねー」
という返事を彼女に見せたら大喜び。

出来すぎた話で恐縮です。
でも、これも本当に起きた小さくて、とても大きな出来事。

蕎麦をご馳走になってしまった。
「すみません。本当にありがとう。また寄ります。」
「私達も仙台に行きます。ありがとう。団長さん。ありがとう!」
「旅の邪魔しちゃいけないね。体には気をつけて、色んなモノを見て、それで判断した事ならば、なんでも協力するから。行ってらっしゃい。」
「ありがとう。」
「こちらこそ。お互い様。あなたが言ってたでしょう?」
「お互いSUMMER」

毎日ウルルン滞在記のようだが、これも現実。

その後、少し歩くとモンマートというお店があり、糸井さんとのTwitterのやりとりで俺がいる事を知った方のお店へ。
ワッフルとコーヒーをご馳走になりました。
お店の外には、これまたポスター。
募金してくれた方へのお礼の言葉も添えてあった。
その方にフェリー乗り場まで乗せて頂いて、今はフェリーで佐渡ヶ島に向かってます。

友達がいるから、頼ってみようと思う。
今日は、佐渡で滞在決定です。

甲府。

ごめんなさい、甲府。
関東は、また怪しくなってしまった。

トラック ミス!

2012-07-18 11:41:15 | Weblog
トラックを捕まえるのをミス!
直江津というところに着いた…
トホホ。

甲府が遠ざかったのかな?
分からん。

佐渡の友達のところに、先ずは行くか!
アテなどないからな。

喫茶店があったので、おばちゃんと話してます。
「休んで行きなさい。」
だって。

頂きま~す。

富山

2012-07-18 07:54:26 | Weblog
富山はね、実は来たことがあります。
俺は応援団だったから、インターハイの応援で富山に来たことがある。
しかし、テニスの応援だったから試合中は静かにしなきゃなんない。
「何しに来たんだべ?」
そんなことを話していたね。
仙台一高応援団というのはバンカラで、ボロボロの学生服にマントと学帽、そして下駄です。
珍しかったのか、新聞に載ったりしたっけなぁ。
そんな富山にリベンジ。
下駄ではなくサンダルで。

金沢までは電車とヒッチハイク。
兼六園を走り抜け、外人に笑われ、老夫婦を横目でかわそうかと思ったが戻って写真を撮ってあげて、変な団子食って終わり。
終始サザエさんの歌が頭の中をグールグル。
しかもイントロからね。
「でんでで、でんでで、おっさかな咥えたドラ猫~」
まだ俺には早かったぜ兼六園!
黄門橋という看板を見つけ、これは面白そうかも!と曲がったら、気づかずにその橋を走り抜けた。
ぇえ?さっきのが??
そんな感じでした。
別に文句ではありません。

金沢からは、走り屋小僧を脅し…お願いし呉羽というところまで一発です。
優秀。
シルヴィアのターボだかなんだか狭い車だったなぁ!
ココナッツみたいな匂いしてた気持ち悪くなったしね。
「お兄さん。」
「ぁあ?俺?」
「そう、お兄さん。富山ナンバーだね。帰るのかな?今から。」
「は?」
「富山に帰るのかな?」
「なになに?マジで。」
「富山に帰るのかな?って聞いているのだね。」
「帰りますけど。」
「乗せていって頂きたい。是非。」
「マジすか?ヒッチハイクすか?」
「ヒッチハイクっす。」
「いっすよ。富山には行かないっすけど。」
「まぁまぁまぁまぁ。ありがとう。自己紹介します。芳賀武志です。タケチンと呼んでもらって構わない。」
「タケチンさんっすね。」
そんな感じで始まった。
「おいおいおいおい!飛ばしなさいよ君!遠慮すんな!若いのに情けない!」
野次を飛ばしながらの道中。
「おい、村上。青は?」
「すすめ。」
「OK。黄色は?」
「注意。」
「…チッ」
「違うんすか?すすめ?!」
「そう。赤は?」
「止まれ…?」
「勝負だろうがよ!!!」
「ぇぇぇぇぇええええ??!」
聞くと、福岡に行くという。
九州??
なんマス戻れ??
俺は知らんから福岡なんぞに向かったら、車をジャックして貴様だけこの場で降ろす。と話す。

なんと、福岡という場所があんのね。
iPhoneのマップで確認し嘘ではなかったことも併せて確認し、丁寧に謝罪し、もっと先まで行こうかと脅…交渉。
「あのな?男っていうのはよ、乗るかそるかだ。乗ったら最後までじゃろう?分かる?」
「いや、この場合乗ってるのはタケチンさんの方じゃないすか?」
「違う。そういう事を言ってるんじゃない。そして俺をタケチンと呼ぶな。俺は平だ。」
「ぇぇぇぇぇええええ???」
「いいか木村くん。」
「村上です。」
「お~村上。君は彼女いないだろう?」
「いますけど?」
「いるのか。」
「います。」
「まぁいい。色々だからな、そこは。ホラ。だろ?」
「…はい。」
「よし、じゃあ富山に行こう!」
「いやいやいや無理ですって!」
「無理だと決めるから何も進まないのだよ。きむ…」
「村上です。」
「そう村上。」
「彼女を迎えに行かないとダメなんすよ。」
「ダメなんすか?何故、金沢にいたのだ?」
「仕事っす。」
「いやいや、では彼女を乗せたら富山ってのはどうだろう?」
「絶対無理。」
「運転代わろうか?」
「絶対無理!」
「ニコラス・ケイジ好き?」
「好きでも嫌いでもないっす。」
「ニコラス・ケイジの運転のモノマネは?」
「嫌いっす。」
「根性なしがぁ!」
その調子で呉羽まで来ました。

ありがとうございました!

帰りには仲良くなったんだよ。すごく。
「一体何者っすか?怖いんですけど。」
「優しい人になろうと思ってさ。強くありたいものだな互いに。俺を知りたければググりなさい。(出ました!)もしかしたら分かるかもね。」
「いや、出ないでしょ。楽しかったっす。」
「こちらこそっす。」
「それ、俺のマネっすか?」
「そうっす。」

夜はずっと支援してくれていた成瀬さんにお礼を言いたくて来たようなものだ。
写真がそれね。
富山のスコップ団も呼んでくださった。
花火の時もありがとうございました。
ケルヒャー初号機は、思い出たっぷり。
成瀬さんは、エンジンケルヒャーを送ってくれたその人だよ。

ずっと会いたかった。

会えて良かった。

ありがとうございました。
今月中には戻る。
まだ諦めてないぞ。
長野、甲府、東京のようなルートで行こうか。

よし!