大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

龍井問茶(ロンジンウェンチャ)

2005年06月11日 | お茶/中国茶
清の乾隆帝(ケンリュウテイ)は俗に云う風流天子。私に云わせれば文物収集マニア、友達に云わせるとオタク(笑)。江南大好き、漢文化大好き、文物収集旅行大好き、ついでに孝賢皇后大好きの皇帝。故宮の養心殿に三希堂(三つの希な書宝(快雪時晴帖、中秋帖、伯遠帖)の鑑賞部屋)なんて設けて、独りで快雪時晴なんか眺めちゃって、たまに臣下にみせびらかしてみたりして、悦にいってるなんて、やっぱりオタクかな(笑)。
江南好きの乾隆帝は、生涯6度の南巡(南方文物収集旅行)をし、そのうち4回杭州に来て龍井茶の詩を詠んでいます。(この人は何処でも詩を詠んで、字を書いて置いて行くんですが(笑)…。)その中に、龍井泉の水で龍井茶を賞味することの素晴らしさを謳った詩がありまして、龍井村のお茶農家のおばさんと話すと、必ずこの乾隆帝が龍井で龍井茶を賞味して感激した話を引き合いに出し、杭州に来たからには「龍井に茶を問いなさい」といわれること請け合いです。要するに、龍井(泉又は龍井村)の水で龍井茶を賞味し、その素晴らしさを知れということです。(そして、おばさん家の素晴らしいお茶を「直接買いなさい」という意味も含まれています(笑)。)
前にも書きましたが、龍井村で飲む龍井茶は絶品です!!乾隆帝が感動したのも判ります。お茶好きな方は、杭州に行くことがあったら、是非「龍井問茶」してみてください。

写真は龍井泉。旱魃の時もこの泉は枯れなかった為、土地の人々はこの泉は海に繋がっていて、龍神が住んでいると信じていたそうです。それで龍井と呼ばれるようになったとか。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
その風土が (Hiromi)
2005-06-13 20:44:57
お茶の香りを思い出して、TruckBackしてみました。

その土地に行ってお茶を楽しむと、帰ってきたから家で飲んでも、その土地の風土やその時の感触がフラッシュバックしてきます。ああ、あんないいところだった……って感じで。

これから龍井茶に合う季節となりますが、紫さんの味わう龍井はまた格別のものなのでしょうね。
どもっ (紫)
2005-06-14 12:41:08
Hiromiさん、こんにちは。ブログでは初めましてですかね(笑)。「香り」って一瞬にしてその時の記憶を呼び起こしますよね。龍井茶、覚醒させるにはいいお茶ですよね。休日の目覚めの一杯なんて優雅です。

杭州は成都からは遠いですが、帰国の際にでも足をのばしてみては?(って、まだ留学前ですが)

コメントを投稿