大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

レッドクリフ 其の六 ~孔明燈~

2008年12月21日 | 三国志・水滸伝・史記の旅

早いもので、もう冬至。
というわけで、テンプレを冬バージョンに変えてみました。
一見「冬ソナ?」って感じですが、暖房なしの部屋で編集していると心底寒くなりそう。

見た目は冬ソナですが、今回もレッドクリフネタです(笑)。
云いたいことはまだまだあるので、当分レッドクリフです。
その後、韓国歴史ドラマになる予定…。

で、本題ですが、レッドクリフの予告編に孔明燈出てましたね。
夜空に浮かべてた無数の堤燈のような気球のような、あれです。

言い伝えに曰く、あの熱気球は諸葛亮の考案だそうで(笑)。

真偽のほどはともかく、今でも(20年前は…)雲南少数民族の何族か忘れましたが、
元宵節(正月15日)になると孔明燈を打ち上げて一年の幸せを願うらしいですよ。
雲南の奇祭としてずいぶん前にTVでも紹介されていたと記憶してますが
最初に知ったのは三国志関連の書籍で、はるか昔のこと。
今回これを書くにあたり、探してみたんですが、どの本の記載か見つかりませんでした。
(雲南+諸葛亮ネタなんで、私の三国志史跡巡りのコースから外してましたが、いつも正月に当たってたから
今考えると行っとけばよかったと後悔してたりして。)

行きやすい所では、台湾・平渓(台北近郊)の天燈ですかね。
これの別名も孔明燈。
台湾に移り住んだ漢民族が先住民の襲撃を報せる合図として使ったのが始まりだそうですよ。
今ではいろいろな願い事を燈篭(熱気球)に書いて、正月に上げるそうです。

そろそろどこかに行きたくなってきました。

台湾で美味しいお茶を買い込みつつ、孔明燈でも拝みたいと思う、今日このごろ。


レッドクリフ その五~曹洪と張遼、夏侯雋~

2008年12月20日 | 三国志・水滸伝・史記の旅

再び云いますが、二回目の鑑賞はしっかり起きてました。

初回は居眠りしながら聞いていたので、「夏侯将軍」はすっかり「夏侯淵」だと思ってた訳ですよ。
夏侯淵に関してはちょこっと拘りがあるので、あんなインテリ感のない、
田舎のおっさんみたいなイメージはかなり幻滅だった訳です。

………ああ、きっと夏侯淵と思ったおじさんがショックで寝てしまったんだわ(苦笑)

しかし夏侯雋って誰????オリキャラ???

でもびっくりしましたね、だれだか不明の「夏侯雋」は、曹操の「あれは誰だ」という問いに
「趙子竜です」と答えてましたからね。

「趙雲」ではなく「趙子竜」ですよ。

獅子奮迅の趙雲に敬意を表したのか、元々趙雲に傾倒していたのか不明ですが、
趙雲に謙っちゃったわけです(深読みしすぎ(笑)?)。

………なんだぁ、田舎くさいおっさんだと思ってたけどイイ奴じゃん(笑)

曹操ファンのレッドクリフの見方といえば、ただひたすら

………曹操の後ろで控えている武将が誰なのか????

に尽きるわけですよ。

最後のタイトルロールに許褚、楽進、荀攸、程なんて出てると、もう血眼ですよ(徐晃は出てないのね…)。
今回はちゃんと見ていたので、曹洪と張遼(であるらしい人)は判った。

曹洪は許都で出陣する時、曹操の脇に陣取ってて、

しかも曹操に親しげに「開始吧」なんて微笑みかけられて
(この「開始吧」はカーク艦長の「Take us out」やピカード艦長の「Engage」に匹敵する名言ですよ。)

なんて羨ましい…、いや、この側近中の側近は誰だろう?なんて思っていたわけですよ。
彼も結構態度がでかいので、曹姓か夏侯姓だろうなぁ…なんて。

彼の最後のつぶやき「女のために軍を起こしたのか云々」で、「大哥(あにうえ)」って云ってたから、
曹洪という線は固いのではないかと…。
(最近中国語に自信がないのと、台詞の出だしで聞き取りにくかったので、違ってたらゴメンであります。)

張遼に関しては、長坂坡で劉備の旗を踏みしめながら、関羽に強く「跪下!」なんて
いってた彼っぽいんですが、どうなんでしょうか。
あの辺数人は同じような顔に見えるので自信はないんですけどね。

張遼には関羽に対して「跪け!」なんて云って欲しくなかった。
(…関羽を救いたいから、跪かせたかったという読みもできるんですけどね(苦笑)。)

関羽と張遼は個人的に親友関係希望なので、関羽にあんな態度(馬を突き飛ばして強奪)は
取って欲しくなかった。

突き飛ばすなら夏侯雋とか楽進とか曹洪とかほかにも大勢居るでしょうに。
張遼に劉備の旗なんて踏ませてはいけません。
踏ませるなら是非、夏侯雋に…(笑)。

文官の中の一番の年寄りが程かな。

許褚は目をつぶってるような黒髪のサンタクロースみたいなおじさんだろうか??

許褚というキャラを設定したにもかかわらず、曹操の寝所に侍らせなかったジョン・ウーは
魏についてはアマチュアなのね…。
結構正史ネタも盛り込んでいたのに、なんでそんなに魏に興味が無いの(笑)???


レッドクリフ その四 ~甘興~

2008年12月17日 | 三国志・水滸伝・史記の旅

今回はちゃんと起きてました。

字幕も時々見てました!
主要人物の傍らに出る謎の、人物名が一致しない、将校を観察するのがかなり忙しかったので
どうしても字幕は二の次になってしまうわけです。

それでですよ、先読みの周瑜 (おまえはシャアか(笑)) が
開戦前から戦う気満々で築いていた赤壁要塞で、魯子敬の口から驚くべき台詞が…。

諸葛亮「こららは?」

魯粛「甘興将軍です…」

………えっ!甘興?????

最近韓流時代劇で韓国語(何を言ってるのかさっぱり判らないけど)ばっか聞いてるから、
聞き違いか?中国音が取れなくなってしまったのか~???
なんて、最後のテロップを待ち構えていたら間違いなく「甘興」。

………甘興っていったい誰?

他は甘将軍としか云われていなかったから、ずっと甘寧だと思っていたわけですよ。
多分初回は寝てて聞き逃したんだと思うんですけど(笑)
で、海賊上がりって説明もあったから、三国志知ってる人間はてっきり甘寧だと思うでしょ?

でも「甘興」

何で名前を変える必要があったのかわかりませんが…
この事実に気付いている三国志ファンはどれ位いるんだろうか…。

………気付かなかったのは私だけか(苦笑)?

おそまつ!


レッドクリフ その参 ~史上最強のストーカーと請用茶事件~

2008年12月15日 | 三国志・水滸伝・史記の旅

………張豊毅(曹操役)いいじゃないですか!

割とスマートな感じだし、何より自信に満ちた笑顔が良い!!!(鑑賞中、5、6回殺されました。)
関羽至上主義の豪傑収集マニアなところも可愛い。趙雲にもちょっと浮気してましたけどね。
この貪欲な収集意欲に比肩するのは中国オタク族代表、清の乾隆帝位ですかね。

冗談はさておき、曹操ファンってのは結構被害妄想がすごい部分ありまして…。

今回もきっと演義寄りの悪役に描かれてるんだろうなぁ~、なんて思っていたので、
実際に見てみたらかなり安心したってのが本音ですね。ありがとう!ジョン・ウー!!!

で、MASAさんが言ってた「驪姫の扱い」(ここも前回ほぼ寝てた(苦笑))ですが、
同性として「あの扱いは無いよね~」というのに全く同感。
「あの扱いは無い」というのは「曹操の驪姫に対する態度はない」という、行為に対する批判と、
「現実主義者の曹操は絶対あんなまねはしないよね~」という、捏造された曹操像に対するダメ出しです。

「請用茶(お茶をどうぞ)事件」なんて、どこにダメ出しがあるのかよく判らない…。

孟くん(曹操の字、孟徳ね)、お茶のささげ方が気に入らなかったの?お母さんにいってごらん。

………現代だったら張り倒されてますぜ、丞相!!

………現代でなくても丁夫人だったら、「はぁ?」っとお茶をぶっかけられていたかもしれない(笑)

しかしまぁ、あれは驪姫にとっては酷い野郎で済むわけですが、小喬目線で見るととんでもないストーカー。
しかも勝手な思い込みで人格を捏造しているわけだから、実物を手に入れると妄想とのギャップに幻滅する
最悪のパターンですよ。

超絶権力者だから、驪姫を扱うみたいに小喬を妄想通りの型にはめようとするのかもしれない。

でもそこはそれ、婦女子の徳を兼ね備えた卞夫人がどうにかしてくれるだろう。

なんて妄想はおいといて…
手前勝手に捏造した人格に横恋慕するっていうのは、コミケに多いタイプ(私も含めて(笑))ですが、
一人または仲間内で、ただ妄想してほくそえんでる分にはノープロブレムなわけですよ。
自分が捏造している人物像に同意してくれる同志を得た日にゃあ、

………理解されるとは、かくも甘美なものであったかぁ~(感涙)!!!

ってな感じです。

ただ、これを現実と混同してしまうと超問題!!!

しかも金も権力も兵力もある、史上最強のストーカーときているから、性質が悪い…

でね、一般人が見るとこの映画の曹操は、傍迷惑なとんだサイコ野郎なんだけれど、でもですね、
曹操ファンからすると、「これが曹丞相」と提示されると許せてしまうわけですよ(笑)

曹操ファン(友達に云わせると究極(?)の曹操ファン)は【それが曹操なら】どんな描かれ方をしていても好きなわけで。
小事にいちいち拘っている様な心の狭い人間は真の(どこがだ?)曹操ファンにはなれないのです(爆)。
世界一打たれ強いファンは曹操ファンだと思う今日このごろ。

妄想の展開はこの辺にして、我らが曹丞相の名誉のために、一つ解説を…。

小喬の父、橋玄(正史だと「橋玄」、演義だと「喬玄」)は、太尉(国防相)まで勤めたお偉いさん。
橋大尉の趣味は人物鑑定で、結構当たると評判だったらしい。
その橋大尉が若き日の曹操の非凡な才を高く評価して、自分が死んだら家族を頼むとまで云ったそうですよ。
曹操に惚れこんじゃった橋玄ですからねぇ、娘が年頃になるまで中央で官職についていたら、
我が家の婿になんてことになったかもしれないですけどね。

こんな話があるんで曹操からしてみれば、橋家の姉妹は自分のものという意識があったんでしょうねぇ。
ちょっと図々しいですけどね。
でも、橋玄の「託す云々の話」があった時には娘たちはまだ赤ん坊だった訳で、
曹操も笑って聞き流した程度だったと思うわけですよ。
直接聞いたのか、人づてに聞いたのか知りませんけどね。

橋玄が中央の政治から身を引いた後は、曹操本人もそんなことはすっかり忘れててね。
姉妹がそれなりの容姿であれば問題なかったんでしょうが、これがちょっとした美人だった。
しかも江東の二大英雄孫策、周瑜の夫人に納まってるとくりゃあ、ちょっとの美人も尾ひれがついて
絶世の美女となる訳ですよ。

人口の比率でいったら圧倒的に曹操勢力下の方が美女は多いと思うんですが、
あんな時代ですから、なかなか人目に触れないんでしょうねぇ。
娘時代は深窓に隠されているので噂にはならない。
噂になるのは結婚して旦那の友人や親族にちょこっと顔を出すようになってからですよ。

話が前後しますが、今では曹操のキャッチフレーズとなっている

「治世の能臣、乱世の奸雄」

曹操を一瞥して↑こう評した許子将も、橋玄の人物鑑定仲間でね、当代随一の人相見だったそうですよ。
許氏は当時三公を排出している汝南の名家だから、その家出身の人物評定家が太鼓判を押した人物は
色々な意味で後押しがあって出世する。
もちろん本人の実力もあるんでしょうが、中には評判先行型の人も居たのではないかと思う次第。
この許子将に曹操を紹介したのが他ならぬ橋玄なんですね。

自分の見るところ君は当代随一の人物だから、人相見の第一人者にもっと詳しく見てもらえとか、
君の将来のために会っておいた方が良いとか、なんとかいったのか、
とにかく顔を売って来いと引き立ててくれたわけです。

この映画で曹洪が「たかが女のために軍を起こしたのか…」なんて呟くシーンがありますが、

違いますよぉ~、南征があって、その結果、オマケがついて来るんです

「あれは無いよねぇ~」なんて云いましたけどねぇ、この映画設定の「女のために暴走」する曹操も、
それはそれで良いわけです。

なんせ、曹操ファンですから。


レッドクリフ その弐 ~萌萌~

2008年12月14日 | 三国志・水滸伝・史記の旅

本日は赤穂浪士の討ち入りですが、TOHOシネマズディで映画1000円だったので、一ヶ月ぶりに、レッドクリフ見てきました。

そして、びっくり…。

………初回の鑑賞時は…かなり寝ていたらしい

MASAさんのコメントの「八卦陣」ってそんなシーンあったっけ、なーんて思っていたんですが、途中の記憶が抜けてたのは居眠りしていたからなのねぇ(笑)。

でまぁ、そろそろ皆見ただろうってことで、判る人だけに解るネタを…。

前回友人談の小喬のネーミングセンス問題ですが、小喬じゃなくて周瑜の命名だった(笑)。

「荊州で生まれたから、荊州にちなんで萌萌(モンモン)」…どの辺が荊州に因んでるんでしょうか。

………荊(いばら)が萌え出ずる???

公瑾さまほど物事の知識がないのでその真意は判りかねますが、小喬よ!笑ってすまなかった。