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家族の応援歌

相談活動・短歌・シャンソン

おうちの小話その1

2012-02-08 20:48:10 | 作品
まるみちゃん、駅に行くの巻

まるみちゃん三歳。 お兄ちゃんと、お母さん、お父さんと、おでかけ。
駅にきました。

いつも家族は車で出かけてしまいますので、駅に来るのは久しぶり。

責任感強い3つ年上のおにいちゃんは、いつもまるみちゃんのお世話役。

ホームに放送が入りました。
「電車がきます。危ないですから、白い線のなかへお入りください」

お兄ちゃんは、もちろんさっとひきます。が、ふと見るとまるみちゃんが
下がりません。お兄ちゃんは、まるみちゃんをひっぱりにいきます。

お母さんが見たとき、ホームのへりで、必死に妹をひっぱっているお兄ちゃんと
テコでも動こうとしないまるみちゃんが・・・

「あんたたち、なにやってんの!?あぶないじゃない!!」お母さんは駆け寄ります。
「だってお母さん、まるみが動こうとしないんだよ!」泣きそうなお兄ちゃん。

お母さんがふと、足もとを見ると、
まるみは細い白い線の中に、どうやったら足を二つ入れられるのか、
白線にたてに靴を並べて入れ、必死にこらえて立っていたのでした。

それがあったからではないと思いますが、いつのまにか駅の放送は
「線の内側にお入り下さい」になっています。

ほんとのお話。チャンチャン。

(姪の子たちのために可愛い靴を買って、昔のエピソードを思いだしました。)

人生の応援歌  トロフィー

2011-11-18 22:03:25 | 作品
トロフィー

人生の終わりには
誰しも思い出が浮かぶ
わたしには何が浮かぶのでしょう
子どもが生まれた日の朝
それともトロフィーもらった夜
いいえきらきらかがやく海辺を
ともに走った日のあなたの白いシャツ
きっとそれに違いない

人生の終わりには
誰しも思い出が浮かぶ
わたしには何が浮かぶのでしょう
母と歩いたあの小径
それとも登りきった頂
いいえきらきらかがやく海辺を
ともに走った日のあなたのほほえみ
きっとそれに違いない

運命の出会いには
喜びどころか苦もあった
闘い抜いて越えてきた日々
けれども今あなたのそばで
あの夕日を見ている幸せ
あなたとともに 歩む人生
それこそが わたしのトロフィー
わたしの人生

      シャンソンの先生が曲をつけて下さるという
      光栄にあずかり、舞台で歌わせてもらいました。
      熟年夫婦にも、これから家庭を持つ人にも
      応援歌になれば幸いです。
      恥ずかしいので顔は「仮名」です。
      もっともお化粧で美しく、わたしとはわかりませんが。


      衣装は歌詞にあわせ、海の波と夕陽のイメージです。      

作品?子育て数え唄

2011-11-01 21:02:57 | 作品
熟年離婚するかしないかの鍵は子供が小さい頃の子育てを
一緒にしたかどうかなんですってヨ。

マイダーリンは出張が多かったのでワタシもたいへんだった
けれど、いるときはほんとうによく子育てしてくれました。
だれよりも夫に預けるのが一番安心でした。

何よりも困るのが子供が病気のとき、あの手この手で乗り越え
ましたが、綱渡り地獄状態でした。
その頃作った唄です。思い出せるか書いてみましょう。

ひとつとせ人とのつながり絶ちがたく仕事を続けてこの十年 
           *そいつあ豪気だねそいつあ豪気だね。

ふたつとせ二人で子育てしたいから「家内」にならずに突っ張って
           *

みっつとせみんなが私を待っている。自分のべんきょも怠らず
           *
よっつとせ夜中にひきにくこねるのも明日のおべんと親心
           *
いつつとせいつかはわかってくれる日が来ると信じて今日も行く
           *
むっつとせ向こうの岸は遠いけど飛び込む勇気も持つものよ
           *
七つとせ泣いて子供がすがるよじゃまだまだ仕事も下手のうち
           *

やっつとせ休みは上手にとるものよ寝込ます前の骨休め
           *
ここのつとせここまでくるのは陰ながら支えてくれた人あって
           *
とおとせとーちゃんあんたはえらかったねんねこ姿は忘れない
           *

番外
おまえがねーおまえが大きくなるころは働きやすくしないでか

                         


短歌・介護別居時代

2011-10-13 21:17:47 | 作品

通勤の 街の歩道の ひび割れは 伊豆の形か しばし見入らん


帰り道 あてなく書店に 立ち寄れば ふと手にとりて止む 『青洲の妻』


今日もまた 笑顔で迎えて くれたひと あなたの口に チョコレート ぽん



ひと月を 覚えていてか  夫の猫  白黒まじえて われを迎える



十年の 介護別居に 猫五代 猫の系図を 描いててもめる



お姑さん 米から炊いた おかゆだよ 耳もとで言い スプーンを運ぶ



一日に 天女と 魔女を 往還す 我が振り幅に ただに疲れる 



われを待ち  夫が植えたる カモミール  羊群のごと  プロムナードに


別の短歌も読んでくださいね