ハナミズキが満開です。花粉症は収束です。
ただし、椎で1週間ばかりハナミズです。
さて、学校が4月始まりか9月か、
論じる風潮になってきましたが、
これ以上休校が続けば確かに9月始まりと
いうのは、すっきりで切り替えるにはチャンスと言えますが、
4月か9月かというのは、現場にいた者から
すれば、子供たちにとって大きな違いなのです。
それは9月始まりは、夏休みが担任の管理下からはずれるということなのです。
本当の意味で家庭に帰る、つまり欧米では長い長い夏のバカンスを親ととるということです。
日本では夏休みは子供を家庭に返すと言っても、親の休暇は少なく、子供たちは留守番です。非行も心配です。
ですから学校も担任も目を離せません。
部活、補習、訪問、見回り、電話、宿題、プールなどなど、あらゆる手立てで子供たちを守ります。この生活指導が日本の担任のたいへんなところなのです。
ですから、9月始まりは、担任にとっては、子供たちを手放すことになるのでラクで教員からすれば賛成したくなります。
ただし、解き放たれた子供たちの長い夏休みの受け皿が日本にはありません。
9月始まりは成熟した大人社会、自立した子供たちであってこそ実現するものなのです。
ほんとうに9月に切り替えるかは、そういう点の熟慮が必要で、すぐ決められないことです。
ですから、便宜的に当面9月始まり、またウィルス問題が出たら4月に戻ることもありくらいにしないと、学校とは何か、日本特有の生活まで学校にかぶせているこの良し悪しを
根元から考えないと軽はずみな問題ではないと思います。