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ゆんのひとり言

~iLYsゆんの推し事とスイーツを語るブログ~

「NINA」(Noism05)@新国立劇場

2005-12-24 02:23:03 | 観劇記&鑑賞記
ちょっとどうしましょう・・・
この作品、かなりやられましたーっ

まず、本物のマネキンと見紛うほどのダンサーの
ブレのない動きに目が釘付け。
見事に鍛え上げられてます。
そしてメンバーが一部入れ替わったことで、
バランスがとっても良くなった印象。
男女比という面だけでなく。

今までコンテンポラリーダンスっていうと、
長くて30分くらいの作品を3~4本やって1つの公演、
というイメージがあったのですが、これは完全に1作品でした。
うまく言葉で説明できないのですが。。。
ロボットのような動きと古典的なバレエの動きと・・・
緊張感溢れる舞台で、瞬きするのも忘れて見入ってしまいました。
「Festival」の時の穣の振付作品から流れを汲んでいるのでしょうか。

    

今回は穣は踊っていなかったのですが、
もし穣が出ていたら、この絶妙なバランスはあり得なかったな、と。
本人も言っていましたが、穣が出ていないからこそ
出来上がった作品ではないかと。
そして、ここまでの作品を見せられると、
穣が出てるとか出てないとか、どうでも良くなりますね。
今まではやっぱり穣の出番を心待ちにしているところがあったのですけど。

今回はかなりバレエっぽい振付も多かったのですが、
バレエ畑出身のダンサーが多いせいか、
皆活き活き踊っている印象を受けました。
今までは敢えて、各人の得意分野を無視しているようだったのですが、
もうその必要はなくなった、ということかな、と。
これは色んな意味でターニングポイントとなる作品なのでは?
と思いました。

   

恒例のアフタートークは穣と新潟市長のお2人。
市長さん、いいキャラしてらっしゃいますねぇ~
新潟という一地方都市で、コンテンポラリーダンスの
ダンスカンパニーを作る、という苦労は並大抵のことではないと思います。
金森穣がどれだけ出演しているか、だけが判断基準だったりする人
いると思うんですよ。
いや、まぁ想像の域は出ないのですけど。

今、豪雨・豪雪で大変な場所ですし、
その中で税金を使ってカンパニーを維持している、
その心意気には頭が下がります。
例え市長が変わっても、変わらないでいて欲しいですね・・・