ここにこうして座っていると、机の中が気になってくる。
1個ずつ開けていってお片づけしてしまいました。
書きかけのノートや要らないというか記憶すらない論文とか全部処分することにしました。
多分、中学生の頃に林間学校か修学旅行か旅先で買ったものが出てきました。
誰の詩だかわからなかったんだけどやなせたかしの詩のようですね。
飾ってみました。
机の上を拭いたら恐ろしい汚さだったので真剣にツルツルになるまで拭いてみた。
なんかねー。妙に落ち着くんだよねー。
タイムマシンに乗った気分。左側に大きな窓があって、正面には小さい窓。
池があって植木が植わっていて、柿の木が植えてあって。
何十年と経っても、古い家が思い浮かぶ。この机に向かって、ラジオを聴いて勉強をしていた頃を思い出すなー。徹夜して勉強して、初めて夜が白むのを見たり。時々綺麗な空の色を見たり。
今みたいに、背もたれに寄りかかる角度とか身体が覚えているのがなんだか不思議な感じだ。
大分、自分のことを考えるのをやめていたような気がする。嫌なことはすぐに考えることもしないで忘れることに努めた。みんな記憶の外に追い出すようにしていた。なんだか、そんなことをしていたツケが今、きているような気がする。自分に向き合ってこなかったんだ。
今、進もうとしている道は必然だろうか。あと、何年生きるかわからないけれども、それを気づかせようとする力はどこからきたんだろう。何十年ももったいないことをしたと後悔はしていない。あっちこっち迷いながら来てやっとたどり着いた道だよ。
また、ここで勉強をしよう。
そう決めた。この机は宝物だね。好きだよ。