ふわり ふわり

北国から 珈琲の香り

気持ちを切り替えたい時に。

2005-12-19 | 
珈琲を淹れるようになってから
本屋さんでも その手のものが目につくようになった。
これは、美味しい珈琲の淹れ方や飲み方などを知りつつ
人生までも美味しくしちゃおう、な本。
何気なく買ったのだけど、すごく好きな一冊となった。

最近、パニックディスオーダーとかうつ病とかに罹ってましたーな人の本が数多く出回っていて
みんな揃って「精神科は特別じゃないよ!みんなどんどん利用しようよ!」というような内容。
それは、まあ、言論の自由だしいいとして。
ちょっと違和感があるのは否めない。
人間多かれ少なかれ気分の浮き沈みはあるものだし
そういうのを読むと「わたしもそう!」と症状がすごく当てはまっているように感じるけれど、そんなの当たり前のことで。
それをすぐに「精神科」的な病気と結びつけることって、どーなの?
もちろん本当に専門家の助けが必要な、心の病気の人もいる。
だけどそういう人は、自覚がないことが多い。
どんな薬をどれだけ飲んでいて、今これくらい辛いのよー
たまに多量服薬しちゃうのー
なんて人様に大きな声で言える人が、本当に病気だろうか、と思ってしまう。
単に自己顕示欲を満たしたいだけなんじゃない?
なんてイジワルな気持ちになっちゃうんだ。

うつ病を「心の風邪」っていうなら、「風邪」ですぐ病院へ行って点滴をしてもらう人がどれだけいるか?ってこと。
本当に必要なのは、弱い自分の気持ちを全部人に分かってもらおうとしたり誰かに治してもらおうとすることじゃなく、自分自身をきちんと見つめることだと思う。
見つめて見つめて、それでも浮上できなくて、
生活にも支障が出てしまうようなら、病院でちょっと手助けしてもらうのもいいと思う。
仕事に行けない、電車に乗れない、ご飯が食べられない、等々。

自分で自分をおとしめて、それが普通のことになってしまっていて、
自信が持てない、自分に価値がない、死にたい、とか考えてしまうなら
こういう本をちょっと手にとってみてほしい。
違う考え方を吹き込んでみてほしい。

実は誰でも、落ち込んでいく自分を引き上げる力を持ってる。
本当に。


「たいていの人は自分に対して、あまりに批判的だ。
大切な友だちに接するように自分に話しかけよう」
(本文より)

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