ふわり ふわり

北国から 珈琲の香り

食い逃げ2 と 「常識」

2008-02-20 | 
『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い』
『いまどきの「常識」』読了。

「食い逃げ~」の方は
上巻で「バイトは雇うな」と言っておきながら
下巻のタイトルでそれをあえて否定するという
まさに“買わせる戦略”としか思えない作り。
言ってることはごもっともなんだけどね。
経営やお金の流れに関しては
小説形式をとったりしていて判りやすかった。

「いまどきの~」は、わたしが今まで読んだ香山リカさんの中で
一番精神科医らしい視点で書かれている内容だった気がする。
以前と今の常識の違いと
なぜそうなってきているのかを
いろいろな例をあげて、時には他者の言葉を引き合いに出して説明。
(それがやや批判的に傾いているように感じたけれど)

結局は、どちらの本も
「みんながこうするなら私も・・・」とか
「みんながおかしいと言わないのだから、正しいんだろう」とか
そういう“なんとなく”な判断は危ういんだよ、ということを言いたかったんだろうと思う。
善悪・白黒をはっきりつけたがる傾向にあるけど
世の中、特に今の時代ははっきりしないものの方が多いから
情報や表面的な数字や言葉に惑わされないよう
気をつけましょうね☆
って、そういうことまで指南されないと不安な人が多いから
こういう類の本が売れるんだろうな。
和田アキ子の本とかね。

『イヌネコにしか心を開けない人たち』も読了。
これは買わなくてよかったな・・・
香山さんがペット事情について何か信念を持っているならともかく
最初から最後まで中途半端な検証ばかり。