兼業歯科衛生士

自分らしい幸せを探そう。

平成17年度日本歯周病学会 第2回中部地区臨床研修会に参加して

2005-10-24 00:57:59 | 勉強会
NPO法人日本歯周病学会第2回中部地区臨床研修会に参加し歯科疾患の中で、唯一生活習慣病と認定され、歯を失う最大の原因である歯周病についての講演を聴いてきました。

特別講演では、石川烈先生の歯周組織再生療法の最前線「細胞シート工学に基づく歯周組織再生療法の新展開」というFuture direction for cellsheet engineering of periodontal tisssues という歯科業界にとって将来は明るい話を聞いてきました。
歯根膜があれば、ぐらぐらの歯も再生するということで乳歯の歯根膜も有効で広島大学では、抜去歯牙を-70℃に冷凍保存できるシステムができているとのことでしたが、乳歯の場合殆ど歯根は吸収されているのですが、その場合歯根膜はあるの?と素朴な疑問が・・・とはいえ、親知らずを抜きたくない人が、将来歯根膜が必要になりますから、親知らずを抜かないでくださいという理由ができたということでしょうか。

午後の部(県民公開講座)は、多くの方に歯周病について理解してほしいということで、「歯周病は全身疾患のリスクファクターになり得るか」最も感心を持ちそうな内容の講演でしたが、時間の関係から喫煙と妊娠の関係の話が途中で中断され、会場が狭く駅から遠いということも関係あるかもしれませんが、一般の方の参加は少なかったです。
シンポジウムでは「歯周病の理解と予防ケア・その取り組みに必要なもの」というコンセプトで行われましたが、参加されていらっしゃる先生方の持ち時間が大変少なく十分な討論会にならなかったことが残念でした。

国民の80%が何らかのタイプの歯周病に罹患しているのに関わらず、歯周病の治療を受けている人は20%程度といのが現実だそうです。どうしたら、20%を増やせるか?これがこれからの課題です。

歯科衛生士ファイトです。


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