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中央学院大学 非常勤講師に対する不当なセクハラ処分⑧

2018-12-02 01:58:04 | セクハラでっち上げ事件
■ペニス
 
   2018年11月20日、当組合との団体交渉が行われた。
 
   この団体交渉は、学生のでっち上げを利用して、学校法人が当組合の構成員を
   
  「セクハラ・パワハラ」と断定して処分した件で行われたものであり、当組合は
  
   当然ながら処分撤回を要求した。

   交渉中、学校法人中央学院の常務理事が、なにやら書類に目を落としながら

  鬼の首でも取ったかのようにこう述べた。

   「小林先生は、授業中にペニスについて語っている」-とツイッターにのっている。

   <お前もセクハラで学生から訴えがあれば処分するぞ>、という「警告」のつもり
   
   のようだ!>



■「御注進」を団体交渉の席で披露し、警告に使うとは!

   当組合員が、団体交渉中、直ちにTwitterを検索してみたが、そのような

「つぶやき」はなかった。

   すでに削除された可能性がないわけではない。

   しかしだ。教職員の誰かが、小林を「ひっかける」ために、常務理事らに

「御注進に及んだ」(ごちゅうしん――事の始終を急いで上司に報告すること)

らしい。

   おそらく、専任教員が学生から聞きつけて、御注進に及んだのであろう。


■誰もチェックできないとは!

   学校法人は、団体交渉前に「作戦会議」を行っている。

   その場でか、それ以前かは分からぬが、「御注進」されたものが披露され、

小林の「ペニス発言」を、警告として使用することが決められたのであろう。

   「真面目に」議論しているその場の様子を想像すると、笑ってしまう。

   法人の幹部や2人の顧問弁護士も出席して、このありさまだ。異論を唱える

者はいなかったのか!

   団体交渉で、このような発言をすることの重大性を、この方々、全く認識

できていないのである。


■「オッサン」たちよ、「ペニス」は学術用語だぞ!

   いったい何を妄想しているんだ!

   常務理事さんよ! 「ペニス」が学術用語であることを知らないのか!

   授業中に「ペニス」という語を使用して何が問題なのか!

   男子学生がこの「ペニス」という語を聞いて、「妄想」をたくましくして喜ぶ

のはいたしかたない。また、Twitterでつぶやくのもいたしかたない。

   学生たちの中には、「セックス」という言葉が、「生物学的性差」(=性別)

を表す言葉でもあることを知らず、「性交渉」のことだけを意味すると思い

込んでいる者もいる。

   このことを知っている学生でさえ、「セックス」という言葉を聞くと、頬を

赤らめ、あるいは眉をひそめ、あるいは顔をほころばせる、といったように

その反応はいろいろである。日本人の日常会話では、「セックス」を生物学的

性差、すなわち性別を表す語として使用することはないからである。

   「ペニス」が学術用語であり、「セックス」は性別を表す語でもあることは、

まともな教員なら、いや高等教育を受けた大人なら、たいてい誰でも知って

いることである。

   常務理事さんよ! あなたは一体、「ペニス」で何を「妄想」したのかな!? 

   授業中に「ペニス」や「セックス」という語を使用することがセクハラなのか!

                   バカ言え!

   学生と同様に、「妄想」するのは勝手だ! だが、団体交渉の場で、「妄想」した
  
  ことを明らかにしてしまうとは!


■大学の教員の授業内容に介入するとは、前代未聞だ!

   もっと重大なことは、大学の経営責任者が、団体交渉の場で、大学教員である
  
  小林勝が授業中に使用した言葉をとらえて、セクハラだと警告していることだ。

   この大学、経営の責任者に至るまで、憲法23条の「学問の自由」によって、大学

の教員が「教授の自由」を持っていることを、まったく理解していない。

   2人の顧問弁護士でさえ、このことを知らないのである。

   当組合は、憲法上の権利を侵害するこの重大な発言を、見過ごすわけにはいかない!


■フロイトとペニス
  
   精神分析で有名なフロイトについて、ここでクドクド説明する必要はないだろう。

   しかし、女性の幼児期の「ペニス羨望(せんぼう)」、というフロイトの主張は
  
  知られている。

   また、父による去勢(きょせい)の恐怖ゆえに、男性は幼い時から、性的対象を
  
  外に求め、自我が確立され、精神的に自立するが、女性はペニスを持っておらず、
  
  去勢の恐怖がないから自我が確立されず、精神的に自立できない、というフロイト
  
  の主張も、よく知られている。

   医学、心理学、ジェンダー論を講義する際に、もちろん講義内容にもよるが、
  
  「ペニス」という語も「セックス」という語も出てきて不思議はない。ところが、
 
  この中央学院大学では、「セクハラに当たる」から御法度というわけだ!

            まったく、とんでもない大学だ!

   小林は、「社会学」で、前期にジェンダー論を講義し、女性差別思想との関連で、
  
  フロイトを扱っているぞ!

   団体交渉で、鬼の首でも取ったかのように発言し、警告する前に、もうひと手間
 
  かけて、小林がどんな内容の授業をしているかを、調べるんだったな!


■言葉狩り
 
   常務理事さんよ! こんな「言葉狩り」を行ってどうするのだ!

        その「みっともなさ」「重大さ」に気づかないのか?

   だから、学生のでっち上げを見抜けず、自らも言葉狩りを行って、安易に非常勤
  
  講師を処分し、また小林に警告を出すのだ。

        もはやこの大学は、高等教育機関などとは言えない。


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