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中央学院大学 少人数教育の実態(1)100人ゼミの存在

2018-01-18 05:21:25 | 法令違反
「徹底した少人数教育」という怪しい売り文句


 中央学院大学は、ホームページで「徹底した少人数教育」を掲げてきた。

 開学以来の方針であり、受験生へのアピール点だ。

 開学時代はいざ知らず、現在では、これは怪しい。


少人数教育とは

 「少人数教育」とは、1クラスの人数を少なくして行う教育をいう。

 学習塾がこれを掲げているのをよく見る。掲げるからには、確かに1クラスの
人数を少なくして、教えているのであろう。そうでなければ、保護者にどなられ
ろだろう。あるいは、消費生活センターに通報され、消費者庁に処分を受ける
かもしれない。学習塾の広告がウソかホントかは、見抜くのはそう難しいこと
ではないからである。

 しかし、大学の授業が、本当に少人数で行われているか否かを判断するのは、
少々困難だ。なぜなら、大学の授業には、少人数で行われるものと、大人数で
行われるものが混在しているのは、いわば常識だからである。

 語学は、教育効果の点から、どこの大学でもおおむね少人数で行われている
ようだ。この語学教育を少人数クラスで行っているからといって、その大学の
教育の特徴を、「少人数教育」と呼び、売り文句にしたとしたら、まさに
インチキである。

 ゼミはどうであろうか。大学には、高校までと違い、教員の指導のもとで、
学生が研究・発表・討議を行う授業がある。これを、ゼミナール、ゼミ、演習
と呼んでいる。

 この授業の形式は、少人数で行う。少人数で行うのは当たり前だ。

 だから、「ゼミが少人数で行われてます」を売り文句にする大学なんか、
存在していない。もしそうしたら、これもインチキだ。


100人ゼミの存在

 冒頭で述べたように、中央学院大学は、「徹底した少人数教育」をうたい文句に
してきた。

 ところがなんと、商学部には、履修者100人を超すゼミが存在していた。

 詳しく述べるとこうだ。

 商学部の或る助教授(当時)が、2004年頃から、演習に常識外れの多数の
履修者を入れ、学内で問題となっていた。内部の専任教員たちは、これを
放置してきた。

 ところが、大学院商学研究科をつくるということで雇用された教授が、これを
知り、学内で告発した。2006年度のことだ。

 それによると、この助教授、

     2年生の「演習Ⅰ」に103名、

     3年生用の「演習Ⅱ」に95名、

     4年生用の「演習Ⅲ」に70名

を集めていた。



「イナバの物置」じゃあるまいし

 「イナバの物置、100人のってもこわれない」という宣伝があった。

 確かにこの会社、100人を乗せ、壊れないところを見せていた。少々、衝撃的
であった。

 しかし、ゼミに100人はないだろうに。だが、こんな漫画みたいなことが
この大学では行われていたのだ。

 このうち「演習Ⅰ」は、教室の収容人数が60名程であった。

 そこに103人だ。43人はどこに座るのだ! 定員の1.7倍だ!

 こぼれるだろうに。それとも、床にでも座らせて授業をしたのか。

 まさに、「イナバの物置」状態だ

 
何が問題なのか

 大学は、「大学設置基準」という文科省令に基づいて運営されている。

 学士という学位、卒業資格を与えることを許されている大学は、この
法令に従わなければならない。

 単位を与える際にも、この法令を守り、一定時間の授業を行わなければ
ならないのである。

 ところが、教室に物理的に入れないほどの人数を集め、その学生に
単位を与えていたとしたら、それは法令違反である。




この授業の魅力
 
 どうしてこれほどの学生が履修したのか、との疑問が出ることであろう。

 教員に魅力があったからか。

 そうではないらしい。

 学生によると、単位を簡単に出してくれるからであるという。

 「先生は教室に入ってきて、黒板に毎回文書を書き、学生はそれを書き写す。

  ほんの数十分。年度末に、それをつなげて書き、レポートとして提出すれば

  単位をくれるので、人気がある」とのことであった。

           <続く>


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