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平和学人事「告発文」の解説③

2018-01-08 02:04:45 | 在校生、中央大学関係者情報


【舘教授の陳述書に対する被告・学校法人中央学院の批判は、団体交渉の
 場においてだけではない。被告が東京地裁に提出した準備書面においても、
 信用性がないと批判している。】


 さて、「平和学」専任教員不正採用事件のクライマックスに近づいてきた。
 まず清書から始めよう。

【清書】(告発文第3頁)

 7)平成19年[2007年]12月5日(水)17:10~19:15に
   開催された法学部教授教授会の議事録(抜粋)

  「出席 14名、欠席なし

   1. 協議事項
    (1) 承認審査について
           <略>
    (2) 専任教員の採用審査について
          〈中略〉
     イ 「平和学」1名
       審査委員会主査の大久保教授より、31名の応募があり全員の
      経歴や履歴を審査した結果、現在本学で非常勤講師をされている
      川久保文紀氏を推薦することが報告された。

       審査・投票の結果、賛成8票、反対3票、白票3票で採用に
      ついては否決された。

       その後、舘教授、堀教授から次のような動議が出され、
      賛成13票、反対1票で再投票することとされた。

      (動議)過去の投票においては、白票は無効投票とみなし、
          投票数に算入していなかったはずである。今回急に
          白票を投票総数に算入するのはおかしいではないか。
          ただし、法学部教授会運営要領では、「白票は、
          投票総数に算入するも、賛成票とは認めないものと
          する」という規定がある為(ため)、今回限りの
          運用とし、今後上記規程の見直しを行うことを検討
          することとした。

       再投票の結果、賛成9票、反対4票、白票1票で採用が承認
      された。」

 【解説】
   この告発文によると、

   ① 「法学部教授会運営要領」によれば、昇格および採用人事の票決
    の際は、白票は投票総数に数え、その3分の2以上を獲得した場合、
    当該の候補者の昇格または採用が認められる。(なおこの票決は
    無記名秘密投票によって行われる)

   ②  候補者・川久保文紀は、この規則によれば、投票総数14票の
    3分の2である10票に2票たりず、採用は否決された。

   ③  ところが、白票を投票総数に数えないで再投票をしようという
    動議が、舘教授と堀教授から提出され、この動議は、賛成13票、
    反対1で可決された。
;
   ④  こうして再投票が行われ、投票総数13票(白票1票はカウント
    しない)のちょうど3分の2である9票を候補者・川久保文紀は
    得て、採用が内定した。

   読者はお気づきであろうか? この法学部の教授たちが物事のいろはを
   知っていないことを。

   1.「法学部教授会運営要領」とは、正式名称は「法学部教授会規程」
     であり、その第5条には、

     「教員の人事・・・については、出席者の3分の2以上の同意が
      なければならない」

     と明確に定められている。

      すなわち、当日の出席者は14名であり、この規程に従えば、
     10票以上の賛成票がなければ、候補者・川久保の採用は決定
     できないのである。

      この「法学部教授会規程」はいわば「憲法」にあたる。その
     適用を、一時的にせよ、「動議」(いわば法律)の採択をもって
     阻止することなどできるはずもない。
    
      ところが、土橋グループはそれをやってのけたのである。

      反土橋グループは、どうしてこんな子供だましの「動議」の
     無効を主張せず、この動議を通してしまったのであろうか?    

   2. それは、「動議」の採決は秘密投票ではないため(たいてい
     は賛否の挙手、または反対者のみに挙手させる)、誰が賛成し、
     誰が反対したかが分かってしまうからである。

      そのため、反土橋グループの教授たちも、土橋グループに
     にらまれることを恐れてか、ほとんどがこの動議に賛成している。
     反対したのはたったの1名、おそらくこの告発文を書いた内村
     教授であろう。

      反土橋グループの教授たちは1名を除いて「ふぬけ」という
     ことだ。

      この告発文を理事長に提出した責任者である「中央学院大学
     労働組合執行委員長 大村芳昭」は、当時すでに教授であった
     から、この「動議」の採決に参加していた。彼は、この「動議」
     の採決に対して、どのような態度をとったのであろうか?

      この反対「1票」は彼のものか、それとも内村教授のものか、
     それとも別の教授の者か?

 【感想】

    それにしても、こんな「出来レース」が行われるとはつゆ知らず
    応募した、川久保某以外の30名の方は、いい面(つら)の皮だ。

    川久保某をどうしても採用したいなら、「公募」などせずに、
    教授教授会で話し合って、3分の2の多数をもって採用を決定する
    という方法もあったはずだ。

    実際、こういう方法での採用も、中央学院大学では行われていた
    ことを、舘教授の陳述書は明らかにしている。

    中央学院大学さん! 掲げている「公正な社会観」があまりにも
    空虚ではありませんか? こんな不正を放っておいて、よく学生に
    「公正な社会観」を「涵養」するなんて大見得をきれますね!

    いまからでも遅くありません。事件を公表し、30名の応募者に
    「お詫び」でもしたらいかがでしょうか? 

    それとも、お得意の「時効」なんですか?

                 <続く>
    

      

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