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Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

アイスランドの塩

2014年04月09日 | Life


午前中、E中学校で教職員の集合写真と学級写真を撮る。
なんとか散らずにもっていた桜の木を背景にして、撮影時間に太陽が斜光線になる角度にひな壇を置く。
各学年2クラスずつの小さな学校なので撮影時間は30分くらい。
片付けをして9時半に本日のしごとは終了。



午後からFさんと半年ぶりに会う。
彼女はオランダとアイスランドへ1ヶ月弱も旅行して、先週帰国したばかりだ。
美しいオランダの風景と大荒れのアイスランドの話を聞く。

アイスランドではこの季節は吹雪がものすごくて、レンタカーで移動中に前がなにも見えなくなって恐いめをしたとか、アークレイリという北部の街で悪天候のため4日間もホテルを出られなかったとか、わたしにはイメージできない話ばかりだ。
また、アイスランドで活動するあるミュージシャンとの奇跡の出会いがあり、あるものを手わたせたという話もステキだった。
とにかく想像を絶する体験をして、なんとか無事に帰ってこられたようだ。すごいなあ。

旅行中、彼女が使ったカメラはペンタ67とニコンFM2。このスタイルは写真学校時代から変わらないね。
フィルムは空港のX線で感光してしまう危険性があるので、たいていの人は現地でフィルム現像して帰国するそうだ。
彼女ももちろんそうしている。
それにしても海外へいくのにペンタ67と三脚は無理だわ、非力なわたしには。
「マツノさんはこの夏、ニューヨークへはどんなカメラを持っていくの?」と聞くので、一応、いま有力なのはライカM2とM8、それと記録用にニコン1と答える。
でも直前にまた病気が発症するかもしれない。



さいごはやはり料理の話になる。
豚のコマ肉にどんな味つけが好きかと彼女に聞くと、野菜といっしょにバターで炒めてポン酢で味つけすると美味しいと教えてくれた。
さっそく帰って夕食につくってみると、バターとポン酢が絶妙なハーモニーで本当にうまかった。
おみやげにアイスランドの塩をいただく。

[きょうの夕食]
・豚コマ肉と野菜のバターポン酢炒め
・鮭のピカタ風
・揚げシュウマイ
・揚げだし豆腐

面倒くさい工夫こそ

2014年04月06日 | Photography
午前中、雨が降ったり止んだりの天気だったので、録画してある番組を見てすごす。
昨夜の「SWITCHインタビュー 達人達」の達人は、わたしの好きな漫画家浦沢直樹とミュージシャン佐野元春だ。
お互いのアトリエや思い出の場所にいって、ものづくり・作品づくりの秘密を解き明かすのがこの番組の主旨であるが、登場する達人たちの凄まじいエネルギーにいつも圧倒される。
浦沢氏は作品の構想を練るときに、同じことを1日中考えつづけると脳が「もうやめてくれ」と叫んでやがて機能が停止する(気絶する)という。そんなになるまで脳をつかったことがないのでわからないけど、達人はホントにすごいな。



達人たちがそこまでやってるのに、達人でもないわたしがぼんやりしているわけにはいかない。
午後から晴れてきたのでカメラをもってバイクにまたがる。
番組のなかで佐野氏がいってた「シンプルなところにもどる」「ちょっと面倒くさい工夫」に触発され、きょうはペンタ67にTマックス400を詰めて写す。



いつものように大和川の左岸を流していると、美しい桜並木が目にとまる。菜の花もきれい。
でもペンタのファインダーを覗いたとたん、目のまえの景色は一変し、去年の作品「REBORN」のようになる。
べつにレンズに変わったフィルターを付けているわけでもなんでもないが、あたまの中のイメージがこんなふうに見せるのだね。ある意味、達人?

もっとも上のカットはペンタと同じフレームで撮ったニコン1の画像で、RAW現像でモノクロにしたものだ。
この10ミリレンズ(35ミリ換算で27ミリ)は本当によく写る。
こんなに写るのに、わざわざくそ重い中判カメラで撮る必要があるのかと思うのだけど、この「ちょっと面倒くさい工夫」こそ、作品づくりには大切なことなんだ。
暖かくなったら、また暗室を再開しよう。

ささやかな抵抗

2014年04月05日 | Life
鼻の奥がむずむずする。
花粉症はある日突然やってくるというけど、ついにわたしもその日が来たのか。
きょうはくしゃみ御法度の音楽会の撮影だ。
11時半に会場に入るとリハーサルのまっ最中。ステージがあまりにも暗いのにおどろく。



きょうの仕事はD写真館の下請けで、はじめての会場だ。
カメラはD写真館から預かったキヤノン6Dに28-200ミリ。ストロボはパナソニック製なので、カメラとの連動は効かない。
しかも露出はISO800で1/200秒のF7.1という指示を受けている。
もちろん構図も決まっているので、きょうの撮影はなにもせずにただシャッターを押すだけなのだ。
まあ、下請け撮影というのはそういうものである。クライアントの仰せのままに。

ホールはコンサート用のものではなく、映画でも観るような感じの小ホールで、ステージは特設のものだ。
なので、照明もダウンライトしかなく、スポットライトもホリゾントもない。
ノーストロボで撮るにはあまりにも暗いので、逆にストロボ光だけで撮るような設定にしているようだ。
指示どおりに露出を設定してためし撮りすると、たしかに人物は適正で撮れるのだが、背景が暗く落ち、しかもストロボの影がきつく出ている。
なんだかなあと思うけど、勝手に撮り方を変えるわけにはいかない。
せめてもの抵抗でシャッタースピードを1/160秒に落として、すこしでも地明かりを拾うようにしてみる。

第2部のさいごの生徒さんを撮りおえ、まだ演奏していたので、ISO4000まで上げて1/60秒、F5にしてノーストロボで撮ってみると、はたして雰囲気のいい絵が撮れた。
1/60秒だとタイミングがわるいとブレてしまうが、3回くらい撮れば使えるカットはあるだろう。
来年からこの設定で撮れればいいのに。



帰りにあべのハルカスのデパ地下で花見用のお惣菜とサラダを買う。
それにしても梅田なみの混雑さだ。キタ・ミナミにつづいて、ここはなんて呼ぶのか。
今夜の花見は雨で中止。家で食す。

初陣は五分と五分

2014年04月02日 | Life


一昨日、ためし撮りでシャープな写りを確認した新24-85ミリを、きょうはさっそく実践投入だ。
A中学校の入学式で使う。早めに行って、まずは校庭の桜を撮る。
この中学校の桜は本当にみごとで、毎年いろんなアングルから撮っているが、きょうはグランドの南端に咲く桜を並木風に撮ってみた。
いままでとおなじ設定なのに、新レンズは彩度が高くて色のりがいい。このレンズの美点のひとつだ。



一方、広角側で周辺に直線がはいると歪曲収差がかなりめだつ。(左)
自動ゆがみ補正をONにしているのに、こんなに出てしまうのはどういうわけか。OFFにすると魚眼レンズみたいになるのか?
歪曲収差が大きらいなわたしには看過できない歪み方だ。
いちいちフォトショップで修正するのも限界があるし、この弱点はどうしたものか。

でも40ミリまでズームすると、まったく歪みがなくなって、直線は気持ちよくまっすぐになる。(右)
集合写真やスナップ撮影でもっともよく使う画角なので、ここがまっすぐなら良しとするか。
ちなみにこのカットは本番撮影のまえにグレーカードを写しこんでいます。
ニコンD800のオートホワイトバランスはとても優れているが、きょうのようにお天気がよければ「晴天」に設定しグレーカードを写しておく。
ホワイトバランスも露出もオートはどちらに転ぶかわからないので、結局マニュアルで合わせるのが一番安心感がある。

入学式のあと、新入生の学級写真を撮り、それから校長先生と教頭先生の個人写真、さらに教職員の集合写真を撮る。
午後からB中学校とC写真館に打ち合わせに行って、本日の仕事は終了。