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Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

半年ぶりのクラス

2011年04月22日 | Class
きょうから本年度のわたしの授業がはじまる。
前期だけの授業なので、去年の10月以来じつに半年ぶりである。
初回のきょうはカメラのしくみについて。
カメラというのはラテン語で「暗い部屋」を意味する「カメラ・オブスキュラ」から来ている。
その原理は紀元前4世紀の古代ギリシア時代にはすでに発見されていたというからすごい。
そして19世紀はじめにニエプスやタルボットが写真の定着方法を発明したことで、現在につながるカメラが誕生した。
たった170年ほどまえのことだ。



学生たちのもつ35ミリ一眼レフカメラは170年の間にずいぶん進化したように見えるが、写真の写る原理はじつはカメラ・オブスキュラとまったく同じだ。
そのことを知ってもらうために大型カメラと中型カメラを用意し、じっさいに覗いて見てもらった。
すると大型カメラのフォーカシングスクリーンには天地が逆になった映像が写っている。
まさにカメラ・オブスキュラと同じだ。
中型カメラは進化して本体の中にミラーが入ったので、天地は正立像になったけど、左右は逆に見える。
そして現行の一眼レフカメラにはフォーカシングスクリーンの上にペンタプリズムが付いたおかげで左右逆像がもとにもどって見えるわけだ。
こうして文字で書くとわかりにくいが、簡単な図を書いて説明すると原理は同じだということがわかる。



マミヤRZの大きなファインダーを覗いて、その美しさにほとんどの人が感嘆の声をあげる。
あの立体感や空気感はいつ見てもホントに美しいと思う。
シャッターを切ると「バシュッ」というミラーの上がる音がまたたまらない。
メカ好きの人は嬉しそうに何度もシャッターを切っていた。
彼女彼らが新しいことを学び、どんどん写真にハマっていく姿を見るのはわたしの喜びである。
みんな落伍せずについてきてほしい。



[きょうの夕食]
・ぜんまいの醤油煮
・鶏の唐揚げ
・小エビのチリソース炒め
・高野豆腐のふくめ煮

旬の野菜が田舎から届いたので、さっそく調理する。
ぜんまいはアクが強いので、たっぷりの熱湯でさっと下茹でし、そのまま一晩おいておく。
今朝、そのアクの出た汁を捨てて、醤油とみりんで味付けした。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ピンホールカメラ (山口のりひこ)
2011-04-24 20:48:34
まだ若い頃、私は山小屋で働いていました。
意外と楽しみが少ない生活だったので、
撮影隊の客が残していった黒ケント紙とトレペなどでいろいろなものを作っていました。
中でも、いちばん人気だったのは「ズーム式ピンホールカメラ」でした。
如何に小さい穴を開けるか。本業をそっちにしていた楽しい思い出です。
学校ではピンホールカメラは作りますか?
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お久しぶりです (ラッキー)
2011-04-24 22:33:55
>山口さん

何年かまえに青写真に使うペーパーと牛乳パックを使ってピンホールカメラをつくったことがあります。
目のまえの風景が1枚の紙に定着するおどろきを実感することで、写真が写るという「あたりまえ」の不思議さをあらためて学習しました。
でも今は授業数が減ってしまったので、ピンホールカメラであそぶ時間がありません。
残念なことです。
あのような原始的な体験は大切ですよね?
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