Happyday of LUCKY

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ソニーで赤外写真は撮れない

2015年06月01日 | Camera
6月に入って、ますます暑い日がつづいている。きょうは「写真の日」。
日本は稲作に適した温暖湿潤気候であると、大昔に社会か理科の授業で習ったが、いまの日本はもう熱帯雨林気候に近づいているのではないか。
だとすれば、人間の目には見えない赤外線がそこかしこにたくさん降り注いでいるはずだ。
午前中に集金やら打ち合わせをすませ、昼からプロラボへプリントの注文にいき、その足で大阪城公園へいく。



先日買ったソニーのE20mmF2.8というレンズのフィルター径は49ミリである。
わたしの持っている赤外フィルターと径が同じなので、ためしにこのレンズに付けてα6000で赤外写真を撮ってみようと思う。
いまさらながらの説明をすると、赤外フィルターというフィルターは赤外線だけを通して、人間の目に見える可視光線をほとんど通さない。
なので目のまえでフィルターをかざして覗いても、まっ黒でなにも見えない。あたりまえだけど。

一方デジカメのセンサーはわずかに赤外線に反応するので、このフィルターを付けてシャッターを切ると、左上のように真っ赤に燃えるような景色が撮れる。
ただカメラによって赤外線にどのくらい反応するかはまちまちで、α6000のセンサーはどちらかといえばその感度が低いと思う。
ISO感度400で絞りをF8まで絞るとこの画像を得るのに30秒を要する。しかも長時間露光のあとは同じ時間をかけてノイズリダクションの動作がおこなわれるので、都合60秒間なにもできない状態がつづく。
ノイズリダクション中はただ待っていればいいだけだが、撮影中の30秒間はシャッターが開きっぱなしであるから、植物の葉が風にゆらぐとそれが被写体ブレとして露光されてしまう。
植物にシャープ感がなく、もやっとしているのはそのせいである。

さらにピントの問題もある。赤外線は可視光線よりも波長が長いので、ピント位置を短くして合わせておく必要がある。が、そもそも見えない光線なので目で合わせることはできない。
ふつうはマニュアルフォーカスで何度も試行錯誤しながらジャストの位置をさがす。
ところがE20mmF2.8にはフォーカスリングはあるが、ピント位置をしめす距離指標がない(古いMFレンズには赤外指標が付いていました)。
リングを回すとカメラの背面モニタに中央部の拡大画像が出てくるけど、いくら拡大したところでなにも見えないので合わせようがないのだ。

というわけで、α6000での赤外写真はあえなく撃沈。
(右上のカットはフォトショップで赤みを抜いてコントラストをつけたもの)
それで今度はライカM8にエルマリート28mmF2.8を付け、さらに赤外フィルターも付けて撮ったものがこれ。
赤外写真特有の植物がまっ白に写る「スノー効果」がよく出て、真夏の雪景色が完成! きれいだね。


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