Happyday of LUCKY

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モノがうまれる瞬間

2015年02月11日 | Photography
スマホやタブレットで写真を見たり見せたりするのが今どきのやり方であるが、展覧会で見せる場合はそうはいかない。
額装する方法が一般的だが、最もかんたんなのは写真をそのまま壁に直貼りする方法だ。ちょうどその中間的な方法としてパネルに貼るというのがある。
昔は木製のパネルに水張りという方法で貼ったけど、今では発泡パネルにのりが付いていて、ウラの紙を剥がすとすぐに写真が貼れる便利なものがある。「ハレパネ」とか「のりパネ」という商品名で売っていて、大きさも種類も豊富にあります。



今月末に開催する写真茶話会RR展では全員の作品をこの発泡パネルに貼って展示することになっている。
貼り方はかんたんだが、ちょっとしたコツというか手順が必要なので、やったことのないメンバーにわたしが教えることになった。
まずWさんが自分の作品を持ってわたしの家に来た。練習用に2枚と本番用に1枚、手際よく(?)貼って完成。これから仕事の資料作成にも使える、と満足げにパネル貼りした写真を持ってかえった。



そのあとカッターマットや作業手袋をもって、今度はXさんの家へむかう。きょうはある用事でYさんが来ることになっている。そのYさんの写真にこれから発泡パネルを貼るのだ。
彼女はA3ノビサイズのプリントを17枚も出品するので、貼るだけでも半日仕事である。そのたいへんさを彼女はまだ知らない。
作業をはじめていきなりトラブル発生。Yさんの用意した発泡パネルのサイズでは全部のプリントを貼ることができないことが判明する。つまりパネルがぜんぜん足りないということ。とりあえず貼れるだけ貼って、あとはまた自分で貼ることにする。

ところで、わたしは写真は大きいほどおもしろいと思っている。今までL判やキャビネ判でしか見ていなかった人が、たとえばA3ノビサイズで自分の写真を見るとちょっとした驚きがあるだろう。さらに発泡パネルに貼って、それを手にすると一種の感動があると思う。
これは、ただの紙切れである写真をパネルに貼ることで物質感が上がるからだ。写真の上に透明のアクリル板を貼ったり、額装するのはこの物質感をさらに高める作業でもある。
その意味ではスマホで見る写真はただの電気信号であって物質ではない。

結局、発泡パネルに8枚貼り、そのうち3枚だけ四辺を断ち切って完成した。のこりは自分でがんばって仕上げてね。

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