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日本の民主主義は死んだ

2013年12月06日 | Life
きょう(現地時間5日午後8時50分)、南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラ氏が亡くなった。
いうまでもなくアパルトヘイト(人種隔離政策)に対する反対闘争を指導し、1991年についに全廃を勝ち取った中心的人物である。
彼は若いころANC(アフリカ民族会議)で活動していたが、1962年に逮捕され、長い獄中生活を経て、1990年に釈放される。釈放後、黒人初の大統領に就任し、南アの民主化をすすめてきたのがマンデラ氏だ。
いまから20年くらいまえに来日し、大阪は扇町公園にやってきたとき、わたしもその歓迎集会に参加した。なんとも穏やかな彼の顔とその声をいまも鮮明に覚えている。
これまで黒人を差別してきた白人と融和し、ともに平和な世界をつくろう、というのが彼の主張であった。ここから世界は民主化にむけて大きく動きだすのだな、と実感した瞬間でもあった。



世界の民主化運動のリーダー的存在として活動してきたマンデラ氏が亡くなり、まるでそれに連動するかのように、わが国では特定秘密保護法案が可決成立した。なんという悼ましいことか。アベ政権発足からちょうど1年、この暴走ぶりにわたしたちはなすすべがない。
一方、若者たち(だけではないが)はサッカーW杯の予選組み合わせがCグループになったことで、決勝トーナメントへの出場の可能性が出てきたことに沸き立っている。国会と国民のこの落差、温度差はいったいなんだ? なにをどう叫んでも、どうせ強行採決されるというあきらめか。



成立した秘密保護法はおそろしい法律だ。わたしたちの知る権利が阻害されるなどというレベルの話ではない。政府にたてつく人間を罪人にデッチあげ、なんなりと理由をつけて不当逮捕することもかんたんにできる。「逮捕理由は秘密」として開示する必要がないのだから。まさにやりたい放題のファッショ法なのである。こんなことを書いてると、わたしも知らぬ間に逮捕されるかもしれない。

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