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大阪芸大の小池教授のありがたい教え

2005年11月16日 | マンガ
大阪芸大には「キャラクター造形学科」があり、なんと小池一夫教授が学科長でございます。
今春できたばかりですが、ニュースにも取り上げられたので話題になったものです。

11/14の朝日新聞で小池教授の紙上特別講義が始まりました。全部で何回かかるのか、とにかくこれが第1回です。教授の写真のバックに永井豪のデビルマンが見えます。豪ちゃんも教授です。岡田斗司夫、里中満智子、池上遼一、バロン吉本などそうそうたる教授のかたがたがいらっしゃいます。
その中で教授は「まず、キャラクターをつくる。それができれば自然にドラマが流れてきます」と、みずからの「子連れ狼」をテキストにその製作過程を説明しています。小池先生のストーリーのつくりかたが分かりまして、興味深い講義でした。(だから展開はグダグダなのか)

なお、宿題も出されていました。「親しみのわくオーラを放つ主人公と、人を畏怖させ従わせるカリスマ性をもつライバルが登場するショートストーリーを、500字以内で書きなさい。絵も添えられる人は、主人公とライバルを絵でも表現しなさい」私はなあーんにも浮かびません。心得のあるかたはどうぞ挑戦してみてください。投稿は朝日新聞へ。

前日の書評欄には「テヅカ・イズ・デッド」と言う本が取り上げられていました。日本のマンガは1980年代半ばに「キャラクター」から「キャラ」への移行を遂げたというのが骨子だそうです。
「キャラクターとは、絵の背後に人生や生活を感じさせ。、内面を感じさせる人物像である。ひと言で言えば、物語性を生きる存在だ。これに対して、キャラは、固有名を持ち、人格的な存在感ももつが、人生や内面を持たない。だからこれまでのマンガの読者はキャラに同一化することができない。にもかかわらず、現在のマンガを支える読者は、現実的な身体性を欠いたキャラに強く感情的に反応する。読者のかなり一方的なこの感情的反応が、「萌え」と呼ばれる。」(一部抜粋して引用)ちかごろの「萌え」ブームとはこういうことなのでしょうか。
小池教授のキャラクター論をふっとばすキャラ論はこの後も有効なのか、見定めてみたいと思います。

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