Rスズキの毎日が大食い

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赤マルジャンプ2009WINTER号感想

2009年01月16日 | マンガ
巻頭カラーが「三上少年 探偵ファイル」(麻生 周一)です。
ややガッカリ感を覚えながら読んでみると意外と面白い。どうせ『赤マル』だと期待しないで読むという姿勢が必要でしょう。三上少年の「いやいや これ赤マルジャンプですよ? 読んでるのは 漫画家志望者の人か身内か 新人を青田買いする玄人の漫画読みくらいのものですよ」といったセリフに作者の並々ならぬ力量を感じました。なるほど!

「ウォータードライブ」(青戸 成)17歳という年齢にしてはたいしたものでございます。17歳の将来性を加味してマルをあげときましょう。後半のレースはあまり見たコトはないけど競艇みたいなもん?結構楽しめます。ただ、水上レースであるというのがわかりにくいオープニングはちと考え物。ドッキングってなんだ?あの子?そしてユーリは?どうなったのかわからないまま4ページ目のタイトル「ウォータードライブ」に突入するわけですな。そして何年後なんでしょうか、いま。ハイクオリティな水上バイクがあるのにメディアはアナログな新聞、ママの病室は昭和テイスト、と少々興ざめ。統一した世界観を披露するにはこのあたりも充実して欲しいところです。

「幻想妖怪譚ハオリセンコウ」(鷹嶋 大輔)絵はまだ要精進。見開きでドン!とすると気恥ずかしいレベルでした。線の強弱をもっとつけたほうがよくないですか。人体のデッサンももうすこし頑張りましょう。コマごとに顔が違いすぎますがそのくせどの登場人物も似た顔です。「役不足」の使い方が違ってませんか。能力のある人につまらない仕事・簡単な仕事をさせるという意味ですから、「一人じゃ役不足だから(妖怪当番を二人でやろう)」ってなんのこっちゃ。

「鍵人」(田中 靖規)本誌連載もした田中先生ですので安定して読めますね。絵もきれいだし。台詞回しが平凡なのが難。

「アグリ」(おいかわ昇太郎)絵柄は鳥山明の影響大。

「グランドスラム」(沖田 修治)スポーツものですが、人体がうまくかけていないのできついですな。生徒会長なんて化物みたいだし。トラウマを乗り越えてなんとも健気な主人公に対し、悪役には魅力がナイ。最後も勝負に勝ってからどうなったのかと尻切れトンボのような終わり方でした。

「袋とじ」はやはり「ぬらリひょんの孫」が最高。ゆらちゃんに食物を。

「惑星オートマトン」(肥田野 健太郎)今回イチオシ。コフィンがたいへんかわいいので花まるです。オープニングも世界観が簡潔に説明できていて、あとで伏線にもなっている。ドエルビネバの見開きも実に魅力的です。絵も個性的で本誌に載っても見劣りしないと思います。

「痩身マン」(根田 啓史)面白いし、絵もうまい、これが好みかといわれるとちょっと違うけど。ヒップドリルのくだりはいいセンスだと思います。

「罪を知れ!!」(ワイトアール)よく練りこんだストーリーは読み応えがありました。絵柄も可愛いし、女の子はとくによい。ただ、タイトルですべて台無し。編集のバティはもっとその辺のところ良く考えてやってください。

「アソビバ」(古館 春一)絵は今回一番うまいんでは?もしかしてムヒョのアシスタントかな。セリフのセンスも良く、怖いところユルいところの緩急のリズムがあって読みやすいです。

「サクリファイス」(藤木 優)作者は女性だとかいうはなしです。絵は丁寧にかけているけど動きに乏しいので一本調子な感じがします。テーマはいいと思います。

「KAKIMARU」(秋元 治)なにがなんだか。


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