Rスズキの毎日が大食い

おいしいものと食べることが好き。マンガもね。

ビッグコミックオリジナル13号感想

2005年06月19日 | マンガ
今週の表紙はかわいいですね、さかさまの猫が熱帯魚を見ています。

そんなかわいさもふっとぶ「弁護士のくず」。痴漢行為が見つかって弁護士のくずに依頼する男・・・、その前に、世間の評判をよく聞いてからにしたらどうでしょうか。冤罪とそうでないのと二つの事件を同時に進行させているところは、いつもながら見事な手腕です。これで感動話にしないところがまたすごい。

「浮浪雲」いつもながら江戸風俗の様子が書き込まれていて、風情がありますね。ぬか屋、染め物屋、カツラ屋、そして飛脚。飛脚の走りはプロなので一晩に200キロ走ったとか言う記録もあるんですが、人間そんなに走れるものなのか。ウルトラマラソンも真っ青です。今の走り方とは違い、飛脚の走り方はナンバ走りといってあの末續選手もとりいれていたというものです。昔の絵を見ると、つんのめるようにして走っている飛脚の姿が見られます。重力に逆らわず、省エネルギーで走る方法がこれなのかもしれません。
このように渋い浮浪雲ですが、今回の松吉の大工箱はちょっと変ですね。あの蓋は平たいもので、一方は短く一方は長くなっているので、長い方を箱に差込み、短い反対側を入れたらスライドさせて固定するものです。
ストーリーは中国映画「山の郵便配達」といった趣。
http://www.town.tomiura.chiba.jp/cec/class4/rekisi.html

「最強伝説黒沢」いやあ、「パパイヤ鈴木」に「サイパパ氏」、たしかにあんまりといえばあんまりです。恥を知れ恥を。アフロの家康に爆笑です。ねちっこく書いているわりに、内容自体は信長に感動し、ボスが見つかったという情報だけなんすけど。

「龍」死ぬ前に一度素手で戦ってくれと頼む田哲健。格闘マンガではないのであっけなく決着がつきました。自分の拳で気門穴をついて死ぬとは、あっぱれな死に方です。「ハイラルまで丸一日」などの字を見ると、ついゼルダを思い出します。