花は桜木・山は富士

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「台湾人と日本人」(台湾)

2006-04-05 21:28:41 | 良い話(台湾)
文責:名無しさん 投稿日: 02/04/23 10:46 ID:ojlHOoFV

そのほかに、日本の統治によって自分が初めて国という一体感を味わった、
という原住民と称する台湾人の声もありました。
本当に、台湾に関する資料を読めば読むほど、ますます悲しくなります。
ずっと背を向けられてきたにも関らず、日本を嫌いになれない台湾人の気持ちは
やはり切ないものです。

日本語の中に「片思い」という言葉がありますが、台湾人が抱く感情は
それに近いものがある気がします。
私は年配者たちが、国民党政権の悪口ばかりいって、日本植民地時代を
懐かしく思う気持ちが、やっと分かるようになりました。

しかし当時、戒厳令が敷かれていたせいか、両親や年配者たちから日本統治時代とか、
周りの日本現象について聞かされたことがありません。

もちろん、「なぜ、年配者たちは私が知らない言葉で呼び合っているのか」という疑問に
答えてくれるはずがありませんでした。
今でもその時代のことをたずねると、「何で聞くのか?」と、
警戒心が依然として存在しているようです。
たとえ答えたとしても、日本植民地時代の治安がいかによかったかといった
表面的なことしか教えてくれません。
やはり二等国民の気持ちがつらかったか、それともかつての
「白色恐怖」といわれていた時代が怖かったからでしょうか。
「台湾人と日本人」謝雅梅

現在、台湾は「親日家」が多い国として知られています。
その大半は黄先生とか父といった日本語教育を受けてきた世代を指しています。
その他にも決して多くはありませんが、私のような日本に留学経験のある人、
そして日本の流行に憧れている若者たちもいます。
しかし、一口に「親日家」といっても、「知日家」かどうかは実に疑問です。

いつか父が日本に遊びに来たとき、明治神宮に連れていきました。
その中の天皇の経歴を懐かしそうに説明しました。
「えっ、何で知ってるの?」と私は驚きを隠せませんでした。
十年も日本に住み、日本文化をある程度知り「知日家」を自認していても、
初めて日本に来た父に比べれば、私の「知日」は表面的に過ぎないかもしれません。
現在、このような「親日家」でもあり、「知日家」でもある彼らは
もう65歳以上となり、すでに第一線から退きつつあり、これから台湾を担うのは
「反日教育」を受けてきた世代に代わります。
それによって、日本に対する親近感がなくなりつつあるのではないかと
いわれています。
「台湾人と日本人」謝雅梅

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