中古車のネットショップCIA

うなロン事件におもう。

書きたいと思いながら、結構経ってしまった「うなぎロンダリング事件。」
中日新聞に記事があったので、やっと書ける。

ウナギの産地偽装の影響で、土用の丑商戦に暗雲が立ち込めている。ウナギ全体に消費者の疑惑の目が向いて売り上げが急減。
一方で中国産への不信感から、数の限られた国産は価格が高騰している。
「ここへ来て、ウナギ全体の売り上げが昨年の半分ぐらいに激減している」
愛知県内に店舗を展開する「アオキスーパー」の担当者が悲鳴を上げる。
「毎日偽装のニュースが流れ、客から『ウナギそのものが信用できない』という声を聞く」と嘆く。
ウナギの国内の年間消費量約10万トンのうち、国産は約2万トンといわれる。
もともと少ない国産は今年、稚魚の不漁で生産量が昨年より減少したというが、各地で発覚した偽装で「出どころの怪しい商品が出回らなくなって全体の量が減ったのでは」(スーパー・バローの担当者)との推測もある。
中国産の敬遠で国産の価格は上昇。水産卸売業者の「中部水産」によると、卸価格は昨年の4-5割増し。
小売り段階でも2-3割は値上がりするとみられ、かば焼き1匹で1000-1500円程度に落ち着きそうだ。

クルマ業界と重ねて考えてしまう。
例えば、修復歴あり車を中国産うなぎとしよう。

うなぎと同じで、そもそも数が合わない。
記事にもあるように、国産うなぎは15~20%しかない。
なのに巷では、じゃんじゃん国産ラベルのうなぎが売られている。
(ありえない。)
修復歴あり車も同じで、業者のセリ市場では20%くらいあるのに、中古車雑誌には数%しかない。
(ありえない。)

しかも、ここを取り締まるところがザルで、やりたい放題。
偽装した会社が儲けてどんどん大きくなる、という所まで同じだ。

中国産が国産と価格差ほどの違いがあるのか?
(分かる舌の持ち主がどれだけいるのか?)と同じで、
修復歴ありとなしと違いがあるのか?
(もっと言えば、年式や走行距離に異常にこだわる素人、そのものさしは正しいのか?)

だって、「売上げ激減」って今さら。。。
業界人からすれば、「(ありえない)国産ラベルのうなぎを、買って喜んで食べていた人がたくさんいる訳だ。
でも喜んで食べたのなら、それでいいじゃないか」と思っているに違いない。
という数十年間続く業界の常識に当てはめたら、儲けたい経営者はどうするか?って分かりますよね。

中国産うなぎを、正直に「中国産です。」と言い、頑張って薄利で卸しても売れないのだ。
他はロンダリングして、利益乗っけて売りまくっているのだ。
なんだこの正直者がバカをみる市場は。

別に中国産でいいじゃない。
飛騨牛の丸明の事件も、ランクがA2だってA3だっていいじゃない。
ブランド信仰が強すぎるのではないでしょうか?
ミートホープ社長の名言
「販売店も悪いし、半額セールで喜んで買う消費者にも問題がある」
を思い出す。

さて中古車業界です。
正直に商売している車屋が、バカをみる状態です。
人気のある車種・色ほど、安く買おうとする消費者。ある訳がない。
「他でありましたわ。」
「もっと真剣に探せよ。」
「もっと値引き頑張れよ。」と言われるが、
「それ、メーター巻き巻きですけど。」
「修復歴ありですけど。」
「別に、うちがボッタくり価格だから、あなたの希望価格より高かった訳ではないですけど。」
何てことは、いちいち面倒なので言いません。

後で「ちょっと聞いてくださいよ。諸費用が高くて。」
「ローンの金利がありえないんですよ。」
「1週間で壊れました!」など、僕に言われても。。

記事の「問題発覚で売上げが半減。」これが一番怖い。
「やっぱり新車。」になられると困るのは、薄利で正直な商売をしてきた我々です。
だから僕は、今頃になって「前から噂はあったんだよ。」なんていう岐阜の食肉業界や、
うなぎ業界みたいにならないように、どんどん実名晒していきます。

あと、サンシロフーズの『楽天グルメ大賞2007』だっけ?
「ランキングは、全く当てにならない。」という事が、はっきりしました。
楽天のレビュー、価格コム、グルメガイド、何の気休めにもなりません。

(検索してください。「やっぱグルメ大賞、違うなー。」なんてレビューがわんさかあったらしいよ。
「お前らもサンシロフーズと同罪だ、それを見て買ってしまった人に謝れ!」)

あ、これも車業界で似たような話があります。長くなったので続く。

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