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マハロ船長の航海日誌2

ビューフォート風力階級

久しぶりに日曜日が良い天気になりました。
マリーナの様子が、なんとなく春めいているように感じます。

なお、ヨット乗りが「良い天気」という時は、「雨が降っていない時プラス風が強すぎす弱すぎずの時」を意味します。

もっとも、「強すぎず弱すぎず」の尺度は人によって違い、

ビューフォート風力階級(Beaufort Scale)によれば・・・


風力3~5の「○○breeze」あたりが「強すぎず弱すぎず」の範疇に入りそうですが、私は風力階級「3」あたりを出航基準としています。
人によっては「4」あるいは「5」でも平気に出航していく場合もありますが、軟弱(軟派ではない)なセーラーである私は軟風なんです。gentle breeze というくらいですから、Gentlemanはこれで良いのです。

ところで、ビューフォート風力階級とは、Wikipediaによれば「イギリス海軍の、後に提督となったフランシス・ボーフォートが1805年に提唱した。ボーフォートは武装帆船での航海において、海上の風の強さを表現するため、自らの経験に基づいて風力を0から12までの13段階に区分、各段階における海の状況(波浪など)を記した表を作成した。」とのことで、英国海軍の武装帆船での航海における基準なので、当然小型ヨットの感覚とは異なりますよね。

それと「breeze」に4段階あるんですが、
2 軽風 light breeze
3 軟風 gentle breeze
4 和風 moderate breeze
5 疾風 fresh breeze
6 雄風 strong breeze

でも、日本語表現と英語表現に微妙にニュアンスの違いを感じるのは私だけでしょうか?
軽風:light breeze、軟風:gentle breeze は納得できますが、
和風:moderate breeze は「海上では白波がかなり多くなり、陸上では砂埃がたち紙片が舞い上がる。」ということで、「和」も「moderate」もちょっと違う感じがするんですよねえ。
さらに、はやてとも読む「疾風」が「fresh breeze(爽やかな風)」というのは、違うと思います。風速としては、8.0-10.7m/sですから、我がホームポートの横浜ベイサイドマリーナでは出航注意の黄色い旗が揚がります。

もっとも、そのあたりの違和感は多くの日本人が感じているのかどうか知れませんが、日本では「風力5」のように数字で表し、「疾風」のような名称は公式には使用しない。とのことで、確かに初耳の表現が多いです。

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2021/3/14 
この日は、gentle breeze というより moderate breezeの風が吹きましたが、4月から共同オーナーとなるT島さんとのお手合わせを兼ねて、出航してみました。


船底塗装以後初めての帆走なので、楽しみです。
船底塗装の効果は、セーリング中よりも着岸時のスピードに顕著にあらわれ、少々スピードがつきすぎてしまいました。


我が艇は、メインセイルの揚げ降ろしはマストの根元で行う方式にしているのですが、T島さんも『コックピットにハリヤードをリードしても、途中で引っかかったりして、結局マスト根元まで行かなくちゃならないことが多く、この方式の方がかえって楽かも。』と賛成してくれました。

服装も、トレーナーでも寒くないほどの陽気。ありがたいことです。


同型艇とすれ違ったのでパチリ。

今週末はまたも雨の予報。
でも、春は雨が降るたびに温かくなってくるものです。

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コメント一覧

マハロパパ
Derekさん
返答してないのに今頃気づきました。
いくらなんでも遅すぎますね。失礼しました。
Derek
風の表現ですか。
いろいろあるようですが、想像と実際と言葉の意味に微妙なズレを感じます。
表現の仕方はともかく、ヨットは風次第のところがありますね。
自然との共存、自然との会話が必要なのでしょうか?(笑)
難しいですね。
マハロパパ
行燈入道さん
相模湾は、西風が吹くと手が付けられないような荒海になるので、天気には注意が必要ですね。
でも、天気の良い日の葉山の海は、魅力的ですよね。おまけに魚が釣れれば言うことなし!
行燈入道
なるほどビューフォート風力階級は、一般のヨットには
違和感あるのですね。海軍のお船は少々の風でも出撃せねば
ならぬ時もありますものね。昔の話ですが釣りにハマっていた
頃は、とても風が気になりました。早朝に木の葉っが少しでも
揺れると、今日は船が出るんだろうかと気をもんだものです。
海上で突如として嵐になり、船頭さんがそれを疾風 と呼んで
いたと父からも聞いた覚えがります。船上の人にとって風は
命にかかわる事ですので、常に気に掛けるのは当然の事ですね。
因みに昔はよく森戸海岸からボートでシロギスを釣りに行きました。
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