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マハロ船長の航海日誌2

マハロ船長は
ミニチュア・シュナウザーの船乗り犬です。
毎日たべものの匂いをたよりに
大海原を航海しています。

貿易風(日)Trade winds(英)Alizé(仏)Aliseo(伊)Passat(独)

2023-12-25 19:34:12 | ヨット
Trade winds ・・・日本語で貿易風。日本では昔は恒信風とか定風とか言ってたらしいですが、今はTrade windsを直訳した貿易風と呼ぶようになってます。
しかし、Tradeというのはもともと貿易売買という意味ではなくて、進路経路といった意味合いだったのが商船におけるTrade winds(=偏東風)の重要性が認識されることで次第に foreign commerce (外国との商業的取引)と同じ意味を持つようになったそうです。
(拝借画像)

我々の艇の名前はAlizéと言います。フランス語で貿易風という意味です。
イタリア語ではAliseoが貿易風になります。
ドイツ語ではPassatが貿易風ですが、VWの車種にありますね。(ちなみにVWゴルフは、芝刈り遊びのゴルフではなく、ガルフストリーム=メキシコ湾流のことだそうです。この海流も貿易に重要な役割を果たしてます。)
フランス語もイタリア語もドイツ語も「常に」とか「一方向に」といった語源からきています。

(拝借画像)

(拝借画像)



・・・ということで、「貿易風」というのは"偉大なる誤訳"なのですが、学術的に正しい「熱帯偏東風」では味も素っ気もないですね。

貿易に重要な役割を果たした熱帯偏東風貿易風と呼ぶことで帆船時代(大航海時代)の歴史を記憶に刻むことは無意味ではないと思います。



我らがAlizéが、貿易風を追っ手に受けて帆走するチャンスはないと思いますが、もっぱら相模湾に毎日のように発生する海陸風を受けて帆走を楽しもうと思います。

2023/12/25  メレ カリキマカ!

北風セーリングと陽だまりビール

2023-12-21 10:09:36 | ヨット
2023/12/19
今日はキャプテントヨシマ氏とのダブルハンドでセーリング。


天気予報はかなり寒くなるとのことで、北東風が吹いていましたが、それほど冷えることなくセーリング日和でした。


ジェノアを張ってのフルセイルで、なかなか快適なセーリングになりました。この風がもうちょっと長続きしたら文句なかったのですが・・・(笑)


亀城礁を過ぎたあたりでUターン。





残念ながら小網代沖で風が落ち、機走に切り替えて帰港。



陽だまりのような自バースに着いてから食事。バースは風もなくビールを飲む気になりますね。


冬の風は北東風で、相模湾では陸から海に向かって吹くので、波は小さく、重い風が一定して吹くので、セーリングには絶好なんです。
とはいえ北風小僧に立ち向かうのはやはり寒くて気持ちが萎えますので、"ほどほどの北風"で楽しんでいくつもりです。今日が年内最後のセーリングになるか?もう一回乗れるかな?

12/21は、西風が強まり、冬の嵐になりました。こんな日はインドア派になります。



諸磯湾内でのセイル揚降作業

2023-12-15 09:41:00 | ヨット
2023/12/14
今日もせっせとシングルハンドでセーリング。

湾内の風はごく弱くて、懸案の"いかに早くセイルアップできるか?"を実践。
セオリー無視して、まずはジブを揚げます。


そして風の弱いエリアでメインもアップ。
とはいえエンジンをカットする勇気なく、広い海水面までは機帆走しました。

海面を観察すると、湾内と外では波の立ち方が全然違うので、湾内でのセイル揚降作業をするのはおおいにメリットがある!と思います。

帰港時は小網代湾沖でメインセイルを降し、諸磯湾内でジブを巻きました。
湾内で風が正面になったので、メインセイルも湾内でいけたかな?と思いました。
まだまだAlizéの二酸化炭素排出削減は可能でしょう。

気まぐれでカニンガム・ホールを引いてみました。心なしかセイルカーブが良くなった気がします。


メインセイルはドラフトが深くなって、リカットの必要性を感じているのですが、このカニンガム・ホールを使って、もう少し延命処置を図ろうと思います。



〜閑人閑話〜
ピラティスとはヨガや太極拳のエッセンスを取り入れたエクササイズだそうです。
ドイツの従軍看護士ジョセフ・H・ピラティス氏によって、第一次大戦の負傷兵のリハビリのために1900年のはじめごろ開発されたものだそうです。
やるつもりはないのですが、近所にピラティスの教室があるのを発見しました。そして、そのピラティスの綴りを見てビックリしました。

pilates
ピラティス?パイレーツ?
もしかしたら同じ綴り?
・・・・・・調べてみたらパイレーツ(海賊)はpiratesで、LRの違いがありますね。LとRは日本人がもっとも不得意とする発音の使い分けです。
あと、Piはピなのか?パイなのか?難しいですよね。米国人なら絶対”パイ"と発音するでしょうね。

だから、私はこれからもpilates class(ピラティス教室)の看板を見るたびに、"海賊教室"?とビックリするだろうし、
ピラティスを習ってる人はPirates of the Caribbeanを観るたびに"カリブのピラティス"?とビックリするのでしょう。

(懐かしの海賊船:ネバーランド号)



ヨットはエコな乗り物ではありますが・・・

2023-12-12 12:54:03 | ヨット
今年は地球温暖化を超えて"地球沸騰化"とまで言われるほどになってしまいました。

ヨットは風をとらえて走る乗り物なので、二酸化炭素を排出しないエコな遊びだと思いますが、セーリングクルーザーは入出港時にエンジンを回すのでCo2ゼロというわけではないのが罪悪感が残るところであります。

とはいえ、同サイズのモータークルーザーが50〜100L/hほども燃料消費するのに対してヨットは1〜2L/hですし、使用時間は入出港時の1時間程度ですから、"ヨットはエコな乗り物"と言ってもかまわないかなと思います。


今考えているのは、"入出港時の1時間程度"という使用時間をもっと短縮できないか?ということ。


今はだいたい赤マルあたりでセイルを揚げ降ししてますが、できれば黄マルあたりにしたいのです。

そうすればエンジンを回す時間を半減できると思います。

とはいえ、その結果座礁事故を起こしてしまっては元も子もないので、安全第一は譲れないところです。なんとも悩ましいところですね。