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マハロ船長の航海日誌2

マハロ船長は
ミニチュア・シュナウザーの船乗り犬です。
毎日たべものの匂いをたよりに
大海原を航海しています。

風について② 〜船名あれこれ〜

2024-11-26 15:57:39 | ヨット

風に関する船名で私の記憶にあるのは、
スハイリ、カムシン、マカニ、疾風、早風、風早、潮風、磯風、春風、春一番、涼風、東風、トレードウィンド 等です。あくまで私の知ってる限りですから、当然まだまだたくさんあることでしょう。

 

初めて無帰港世界一周したロビン・ノックス・ジョンストンの”スハイリ(suhaili)”は、ペルシア湾の南東強風の意で、曇天、雨天をもたらす風だそうです。

 

シーボニアにある美しい木造ヨットの”カムシン(khamsin)”(S&S38)北アフリカやアラブ地方で吹く暑い乾燥した砂漠風の意だそうです。マセラッティのスポーツカーのモデル名にもあるそうです。(ヨーロッパ人がクルマを売るには風をイメージさせているのではないかという指摘アリ!)

 

マカニ(makani)”はYBMで見かけた艇。makaniはハワイ語で風のこと。比較的強い風のイメージがmakaniで、そよ風という意味合いではモアニ(moani)だそうです。

 

疾風(しっぷうまたははやて)”は、ビューフォート風力階級で言うところの17〜21knotの風で、英語だとFresh breeze

 

早風”と”風早”という船名のうち、風早(カザハヤ)は風の名前というより、葉山町にある地名です。(他にもそういう地名あるようです。)

 

潮風”と”磯風”は、相反する風でしょう。
潮風は海から吹く風。磯風は磯から吹く風。これは言い換えると海陸風、すなわち日中の気温上昇に伴い海から陸に向かって吹くのが海風で、夜に気温が下がることによって陸から海に向かって吹く風が陸風ですよね。それを別の言葉で潮風磯風と言ってると思う(?)のですが、両方の言葉が船名になっているところは面白いと思います。

 

春一番”は、懐かしのキャンディーズのヒット曲にもあるように、春を告げるように2月頃に吹くその時季初めての南寄りの強風ですが、故野本謙作先生の愛艇としてあまりにも有名ですね。

 

私が、もしも、もしもですよ、風に関係する船名を命名する機会があれば、”凱風”とか”薫風”なんていいかな?意味は"初夏のそよ風"ですから、英語で言うところの”シーブリーズ”ですね。
SEA BREEZE(シーブリーズ)も爽やかな感じがいいのですが、例の化粧品のイメージが強すぎるかなぁ?容器にはヨットの絵も描かれているねぇ。


ハワイ語でシーブリーズの意味では”MOANI”ということで、マハロパパ的には注目の船名候補です。”Moani Ke’Ala(モアニケアラ)”は「良い香りのするそよ風」の意味となり、ハワイアンミュージックでも歌われており、マハロパパとしては最有力候補ですね❣️(もう造らないのに何をたわ言を言ってるんでしょうね?)

 

 

そういえば、、、1982年のハワイで行われたパンナム・クリッパーカップで総合優勝したのが、今やレジェンドと言える"飛梅(タカイ39ft) "  です、、、

"飛梅"とは、平安時代に菅原道真が大宰府 (だざいふ) に左遷されたとき、庭の梅の木に「東風 (こち) 吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春を忘るな」の一首をかけて去ったところ、その梅の木が道真を慕って、大宰府にまで飛んで行ったという故事にちなむ梅の木ですから、この船名も風(東風)に関係する船名でしょう。東風は太宰府ばかりかハワイでも吹いたのです!

(Offshore誌1982.10号より)

 

2024/11/26

諸磯行くも、セーリングはせず、給油10リットルと船底(水線辺り)のフジツボを突ついてきました。オイル量を測ったら下限近かったので、帰りに1リットル缶を買って帰りました。次回補充の予定です。


風について① 〜風は息〜

2024-11-21 18:25:17 | ヨット

風とは・・・・・

 

気象予報士の資格を持つキャプテンT島氏であれば、私とは別の説明がありましょうが、根っからの文化系のマハロパパとしては・・・・・

 

風とは"地球が息しているのだ"と説明させていただきます。

 

"地球の息"は、地球上の万物の生長を促し、烈風は怠惰な人間を叱咤し、爽風は悩める人間に生きる悦びをもたらします。

ヨットとは風をエネルギーとする遊びでありますが、なにしろ""なので、強くなったり弱くなったり、荒い息づかいかと思えば無呼吸症候群に陥ることさえあります。

そんな"風=息"を利用しての風上への間切り航行をするなんぞ "摩訶不思議" でありますから、"ヨット乗りは風を操るマジシャン"と言って良いかも知れません。

まぁ、それは格好つけすぎた言い方かもしれません。しかし、ヨット乗りは風を愛し、風に愛される生き物なのであります

 

 

ところで、先日開催された諸磯ヨットオーナーズクラブの50周年記念誌(所属艇名鑑)を読むと、風に関係ある船名が結構あることに気付きました。

 

我らが「Alizé (バンドフェット30) 」は”フランス語で貿易風"です。トレードウィンドという命名も検討したのですが、この船のフランス人設計者のジャン・マリー・フィノ氏に敬意を表してフランス語の船名にしたのです。

 

なんと、ドイツ語で貿易風という意味の「PASSAT (J/V 9.6 CR)」という艇もありました。

・・・葉山マリーナには、"トレードウィンド"というヨット(しかもバンドフェット)を見つけて驚きました。

"アリゼオ(Aliseo)"は、イタリア語での"貿易風"という意味ですが、この船名はまだ知りません。・・・

 

「Meltemi (ヤマハ31S)」は、"ギリシャの海から吹き付ける北東の強風の季節風"を意味します。

 

「マハエ(真南風) (ヤマハ25マーク2)」は、"沖縄で夏の時期に安定して吹く南東の季節風"を意味します。

 

「KONA (リベッチオ )」は、ハワイ語で「南風」の意。"コナウィンド"は暖かく湿った風で、その反対が乾燥した爽やかな北東風の"トレードウィンド"です。ハワイ島にはコナという地名があり、コナ・コーヒーはハワイ土産の定番ですよね。

 

「WIND DANCER  (YAMAHA30CR-S)」はどんなダンスを踊るのでしょう。なんとなくコンテンポラリーダンスみたいなダンスじゃないかと思います。知らんけど。

 

「大風神(エスプリドバン30)」とは、これまたコワモテな船名ですが、めっちゃ強風で走りそうですね。

 

「Oriental Wind 」 とはサントリー「伊右衛門」のCM曲なのだそうですが、どんな風なんでしょうね?

 

「PUFF (ベネトーファースト36s7)」は、”周りより強く吹く風”。ガストとかブローとも言いますね。私は、パフといえばPuff, The Magic Dragon(Peter, Paul & Mary)が思い出されます。この歌を聞くと今でも目頭が熱くなってしまいます。

(https://youtu.be/4XBh6EDblGI?si=kov34KR-pxHnwEN1)

 

「凛風 (First31.7 )」は、"凛とした風"ということで、なんかいい感じの船名ですね。命名にはオーナーのどんな想いがあるのでしょうね。

 

「Viento (Swing28)」は"スペイン語で風"を意味します。ド直球な命名ですね。

調べてみると、風は"ラテン語でventus"、"ルーマニア語でもventus"、"イタリア語(およびポルトガル語)でvento"、"フランス語でvent"、"英語(およびドイツ語、オランダ語)でwind"。皆ラテン語からの派生だと分かりますが、意外なことに"ギリシャ語ではanemos"。ちなみにアネモネという花は春風が吹く頃に咲くので"wind flower"とも呼ばれるそう。

 

各々のオーナーが、各々の思いを込めて命名されていると思いますが、風の力で走る乗り物なのだから風に関係する名前が多いのはしごく当然でしょう

 

 

2024/11/21 本日もシングルハンドにて出航。

しかし、外海は白波模様、油壺湾内に入り紅葉見物でお茶を濁しました。

 

以前の「風」についての記事→ココをクリックも見てね。

 


「諸磯オータムレガッタ」は参加することに意義があるのだ

2024-11-18 07:16:43 | ヨット

2024/11/17

MYOC主催の、日ごろレースに出ない艇を中心にしたお遊びの"運動会"レースとして「諸磯オータムレガッタ」が開催されました。

(スタートは譲り合いの精神で)

親睦会的レースですから、順位のことなど野暮なことは書きません。”とても上品な結果であった。”とだけ書いておきましょう。

(着順に関係なくフィニッシュはガッツポーズ!)

 

小網代沖をスタート、赤白ブイをかわして上マークを回りフィニッシュラインに戻る一周コースで、風はNE6〜7mのなかなかハードなレースでした。

これは10:30スタートの別のレース。黒いセイルはマジの方のレースの証拠。

 

ばーさん&はるさんの助っ人を加えた3人体制でのレースでした。他艇のお尻(トランサム)ばかりを見ていたレースでしたが、爽やかな秋の一日を思いきり楽しく過ごすことができました。主催者様に感謝!

(マーク回航はマーク艇にぶつけぬよう注意!)

 

諸磯湾内でセイルダウン

 

健闘を祝って乾杯!

 

レース後のパーティも楽しみのひとつです。

 

でも、パーティにて少々飲み過ぎ、今回は船中泊。早朝に帰宅いたしました(笑)

 


バス停「油壺京急マリーナ」

2024-11-13 10:48:39 | ヨット

2024/11/12

先日のMYOC50周年記念式典にて、M浦会長が「当クラブのロケーションは日本一である」と挨拶しておられました。

この写真は今日のものではないのですが、こんなに富士山が真っ正面に見えるロケーションのヨット泊地は、確かになかなか無いと思いますよ。

そんな風光明媚な諸磯湾への交通の便が、最近良くなりました。

諸磯湾の真ん前にバス停が出来たのです。油壺マリンパークが閉館になったため、シーボニア入口から左折して「油壺京急マリーナ」に来るようになったのです。

1時間に0〜3本のバスですが、ここのバス停は素晴らしいロケーションじゃないですか?

 

アリーゼに乗り込むと隣のCC32のオーナーに修理の終わったラダーの顛末を聞く。もうちょっとで浸水するところだったそうで、かなりヤバかったみたいです。

今日は風弱く、どうせ機帆走だろうと思ってメインセイルのみ揚げる準備をして、ジェノアの準備はしませんでした。

多分同型艇(バンドフェット)と思いますが、機走にて徘徊してしていました。

でも、弱いながらも風はあり、やっぱりジェノアを揚げるべきだったと悔やみました。(後悔先に立たず!)

網代沖ブイ(通称赤白ブイ)を回って、帰ります。

 

しばらくして風が止まったのでセイル・ダウン。

でも、途端に風が吹いて来るのは”ヨットあるある”ですね。でもすぐ諸磯湾口に着いたので、仕方ないですね。

 

クラブハウス前で、Swing31オーナーのボルボのエンジンが壊れて載せ替える苦労話を聞いたりした後、帰途につきました。

今日も浩然の気を養ったね。

 


諸磯で 浩然の気を養いたかったけれど・・・

2024-11-09 06:42:55 | ヨット

Facebookを流し読みしていたら、「浩然の気を養う」という言葉についての記事がありました。
浩然」の本来の意味は、"水の流れや心が広くゆったりとしているさま"ですが、「浩然の気を養う」というと、いわゆる"息抜きをすること"を言うそうです。

ところで「こうぜん」にはいくつもの漢字があり、【皓然・皎然】:白く輝くさま。【恍然】:心を奪われうっとりするさま。【公然】:広く知れ渡っているさま。【訇然】:音が響くさま。【浩然】:水が豊かでゆったり流れるさま。【昂然】:気負って意気込むさま。【?然】:馬が蹄の音を立て走るさま。・・・と色々あるんですね。

公然」はあたりまえとして、それ以外で私の知っている「こうぜん」は「昂然」です。
学生時代の応援歌の歌詞に「昂然と高張る胸に伝統の息吹通いて翻えす校旗の紅に感激の血潮は沸る(詞岩崎巌)というのがありましたが、先日インカレ5連覇の学生たちの気分はまさに「昂然」だったことでしょう。

2024/11/8  今日は諸磯にヨットに乗りに行きますが、私の「こうぜん」は「然」ではなく「浩然」ですねえ。まさに浩然の気を養う」ための諸磯行きなのです。

 

「朝のうちは風が強いけれど、次第に落ちる。」という天気予報を信じてやって来ましたが、お昼前に湾を出るとまだ結構吹いてます。そのうち風は落ちると思うのですが、すでにセールを巻いて帰って来るヨット2隻とすれ違い、ちょっと心配になってきました。そういえばMYOCに来ていた人たちもみんな整備に専念してたなあ。"白波見えたら船は出さない"のマイ・ポリシーに従うなら帰港すべき海況ですねぇ。おまけに今日はシングルハンドなので、無理せず帰ることにします。(この日、相模湾では何か捜索中みたいなヘリコプターが低く飛んでいたそうですから、やっぱ正解だったかも。)

 

湾奥のバースに舫い、お弁当を食べ終わる頃には海面は油を流したように静かになりました。「もうちょっと我慢してセーリングすべきだったか?」とも思ったのですが、双眼鏡で沖合いを見ると水平線はギザギザです。やはり帰港したのは正解だったかな?

 

なお、夕方には海はすっかり凪いでました。このところこんな天気が続きますね。まぁ仕方ないですね。

そういえば、小柳ルミ子の”瀬戸の花嫁”の歌詞に「瀬戸は日暮れて夕波小波♪」というのがありますが、私はずっと「瀬戸は日暮れて夕凪小波♪」と思い込んでました。夕凪になったので波は小波になるのだから、理論的にも正しいと思ったのですがね〜。

(イメージです)