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マハロ船長の航海日誌2

マハロ船長は
ミニチュア・シュナウザーの船乗り犬です。
毎日たべものの匂いをたよりに
大海原を航海しています。

大漁旗の本当の意味は?

2021-04-28 16:18:09 | ヨット
大漁旗(たいりょうばた・たいりょうき・フラフetc.)は、漁師のお祝い等で掲げられるものと相場が決まっていますが、

大漁旗という名前から考えれば、出漁した漁船が、大漁だったときに『獲ったどー!』と知らせるための目印でしょうね。

でも、なぜ「大漁を知らせる」必要があったのでしょうね。
たんなる「大漁自慢」?
いやいや、そんな自己顕示欲MAXの漁師もなかにはいたかもしれませんが、それはきわめて少数派だと思いますよ。

むしろ、「大漁を知らせる」ための通信手段だったと考えるのが自然でしょう。今は無線が発達してますが、無線のない時代は、鮮やかな旗を掲げることでで待っている人達に大漁を知らせたのではないでしょうか?


帰港してから知らせるのではなく、その前にいち早く大漁を知らせたかった理由は?・・・・・

漁師の仕事は、魚を獲るだけじゃなくて、水揚げしたら、選別して、セリに出して出荷しなくちゃなりません。
当然、そのための人手が必要です。
もし、大漁だったら、余計に人手は必要です。
魚を入れるトロ箱や氷だってたくさん必要になるから、その手配だって必要でしょう。
モタモタしていて鮮度が下がってしまったら、それこそ商品価値も下がってしまうでしょう。
大漁は嬉しいかもしれませんが、セリのタイミングが遅くなると値段は下がってしまうので、いち早く作業を始めて、いち早く市場に出すことが「儲ける」ために必要だったことは想像に難くないです。

(だから、たんにたくさん獲れれば良いというわけじゃないんです。これは農作物なんかでも同じことが言えますよね。)



参考書籍:海のまつりごと (大久保 房男著 紅書房)

参考ネット:https://typesea.net/archives/1658
(しっかりと記録に残っていることでは、1651年(慶安4年)に伊勢国桑名の漁民が豊漁を知らせる旗を掲げたことが最も古いものになるようです。)


マハロ船長の今年初航海

2021-04-25 21:21:50 | ヨット
2021/4/25
マハロ船長が久しぶりにPukalaniに乗艇します。
オーナーズシートに座って、全体指揮する気満々ですよ。

出航したら、全クルーに『フェンダー上げ!』とテキパキと指示しています。さすがマハロ船長!

マリーナに黄色旗(出航注意)の旗が上がっていたので、あらかじめワンポイント・リーフしておいたのですが、これは正解でした。
海上は目測で15ノットの南西風。
豪快なセーリングを楽しめました。

陸の季節は陽春でも、海上ではまだ春は名のみの風の寒さです。

先日ジブのフットを10cmほど上げましたが、視界確保の効果はテキメン。
しかも面積は減らしていないので、スピードロスはしていません。

今日は共同オーナーのT島さんも乗っているのですが、ビールでゴキゲン!

マハロママもビールでゴキゲン!
マハロパパはノンアルコール飲料で、少しだけゴキゲン(笑)

ひととおり海上を徘徊した後、帰港の途に。

今日は離着岸はT島さんが練習のために舵を持ちました。

自バースに戻り、食事。
いいセーリングした後のご飯は、より美味しく感じます。

本当は一泊クルージングに行きたかったのですが、明日の天候を考慮しデイセーリングにしたのは正解だったようです。
共同オーナーのT島さんは、ディンギーで日本一周しているリアルな夢を見たのだそうですが、日本一周とは言わずとも近場の「魚の旨い」ところにコロナ禍の今こそ行きたいと思っています。

平日のマリーナでセーリング&作業

2021-04-23 18:51:47 | ヨット
2019/4/21
平日のマリーナ、午前中はいい風が吹くとの予報に、12時までのセーリングにあわてて出航。

しかし、港外に出てみると、予想以上の風が。
シングルハンドであることを考慮して、いったん引き返し、時間潰しを兼ねて燃料を給油。
あらためて出航して見ましたが、まだ風が落ちていません。

シングルハンドなので万が一のトラブルがあってはいけないので、今日はジブのみ展開して、アビームセーリング(真横からの風で走る)としました。

少し巻き縮めたジブでも、時おり5ノット超の速力で走ってます。

足元は、先日のボートショーでゲットした1,500円のデッキシューズ。
特にオシャレに気を使うような人間ではありませんが、やはり気分が良いですね。

マリーナに戻ってランチ。
mのセット。簡素な食ではありますが、船上ランチは何を食べてもうまいものです。

ジブのタック(下端)を10cmほど上げてみました。
これで、ピーク(上端)も上がり、ハリヤード・ロープの巻き込み事故はなくなる(今までもありませんが)と思います。それと、デッキとジブが離れて、前方視界が良くなることを期待してます。

視界が広がるのは、シングルハンダーにとって非常に重要です。
ただ、セール効率は下がるので、スピードの面ではマイナスなんですね。レース派ではないので、安全を重視しました。

その他の作業としては、舫ロープの調整と擦れ止め追加。クラッチレバーの戻りを抑えるための金具取り付け。航海灯取り替えなど済まし、離着岸練習もやったら、本日のお帰り時間が到来。
来週は保田クルージングに出たいのですが、風予報としてはあまり良くなくて、デイセーリング程度になるかなあ。


大きなイカの甲

2021-04-21 18:45:44 | 日記
海岸を散歩すると、白くて平たいイカの甲を見かけることがありますが、今日は特大の甲を見つけました。
長さは約40cm。重さは600gありました。

裏返すとこんな形をしています。
海の生物は、船の形に似ています。
・・・というか、船が海の生物に似ているんですね。


横から見ると、軽量なディンギーのようです。

この角はバルバスバウ?




モスキートセーラーとヨット乞食

2021-04-16 21:31:51 | ヨット
愛犬のフィラリア薬を動物病院からもらってきました。
そろそろが飛ぶ季節ですね。

ところで、「モスキートセーラー」という言葉を聞いたことがありますか?

最近でも言うのかなと思ってネット検索してみましたが、ヒットせず、もう死語になっているのかもしれません。

モスキートセーラーという言葉のココロは、
『マリーナに、蚊が活躍する季節しか現れないヨット乗り』のことで、夏の一時期だけ遊んでいくヨット乗りのことを揶揄した呼び方だったと思います。(注)

ケッ!俺たちはあんな奴らとは違うぜ!』とばかり、雨にも負けず嵐にも負けず寒さにも負けずに、せっせとマリーナに通う若者は『ヨット乞食』なんて言われました。真っ黒な顔して、Tシャツは色あせてヨレヨレ。
私はマリーナのゴミ箱からまだ使えそうなものを拾ってくる天才で、
君は、ヨット乞食じゃなくて、ただの乞食のようだね。』と言われてました。

あれから40年。ヨット乞食はいささか年老いました。あまり寒い時に無理すると、心臓がキュッとなるのが怖くて、冬はせいぜいキャビンで熱いコーヒーを啜るくらいにしております。・・・ついに私もモスキートセーラーになってしまったようです。

ところで、夏にしか現れないモスキートセーラーの話には、ちゃんとオチがありまして、蚊がいなくなる季節こそ水が澄み、安定した良い風が吹き、セーリングに絶好の季節であることをモスキートセーラー達は知らないのです。(いい気味だ!


注:もう一つの解釈としては、学生ヨット部に入部したものの、あまりの厳しさに耐え切れず、蚊のいなくなく秋頃には合宿所に来なくなるヨット部員のことをモスキートセーラーと言うんだったかもしれません。40年も前のこととなると記憶は結構あやふやなもんです。