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マハロ船長の航海日誌2

マハロ船長は
ミニチュア・シュナウザーの船乗り犬です。
毎日たべものの匂いをたよりに
大海原を航海しています。

リノ開眼す

2023-11-28 09:38:35 | ヨット
 わが家のおてんば犬のアロハが出産したパピー♂は正式な飼い主さん(産まれる前から決まってたんです。)の命名によりリノ(Lino=ハワイ語で光る・輝く・奇跡の意味)と命名されました。(平安時代ならきっと光源氏と名付けられた?)


①かいげん【開眼】《名・ス自》
1.仏教
仏道の真理をさとること。転じて、一般に芸道にさとりを開くこと。
2.
新たに作られた仏像・仏画に仏の魂を迎え入れ供養する儀式。
 「大仏―」
②かいがん【開眼】
目が見えるようにすること。
 「―手術」



2023/11/27 産まれて2週間。ついにリノの目が開きました。開眼(かいがん)です。

産まれた直後はハツカネズミくらいだったのが、今は500g(モルモットくらい?)まで大きくなったムチムチのワガママボディのリノです。

目が開くとグッと仔犬らしくなりますね。
(数日は光が感じられるくらいのぼんやりとした視力だそうです。)

昨日のリノ。まだ目を閉じてました。


あと10日もすれば歯が生え離乳食が始まりますので、食餌はアロハお母さんから、マハロママ(バァバ?)とマハロパパ(ジィジ?)の仕事に?

いずれにしても、飼い主さんに健康な仔犬として引き渡すまで忙しい日が続きます。


ちょっと眠い目をこすりながら、今日は諸磯に行きました。
T島氏とのダブルハンドで出帆しましたが、超微風で、のたりのたりのセーリングでした。





アロハ母になる

2023-11-22 09:33:14 | ヨット
 このところ家にこもってました。
というのも、わが家のおてんば犬のアロハが出産し、1匹のパピーを24時間体制で世話しているのです。なにしろ112gで産まれたパピー♂は、手のひらに入ってしまうほど小さくて、まだ目も開かず、アロハの下敷きになってしまうのではないかと心配でなりません。なので、夫婦交代で夜昼問わずに見守っているのですが、10日目で体重が3倍になり、段々と犬らしくなってきました。 



2023/11/21
ということで、少し余裕が出来たので久しぶりに諸磯へ。
シングルハンドで、風も弱いのでセイルも揚げずに機走でちょこっと走ります。あんまり早くてご近所さんに『もう帰ってきたの?』と聞かれてしまいました。でも、船底の藻が少しは落ちたかと思います。

このところ毎回オートパイロットの調整をしています。
というのも、機種はレイマリンではなくオートヘルムという古〜い製品で、おまけにティラーブラケットの取り付け位置が適切でなく、さらに老朽化でティラーの動きが固くなっているため、まともにオーパイの役目を果たしていないのです。
マウントベースの位置がまだ決まらないのでまだ端材で仮付けです。



さむらい(Samourai)という名のヨット

2023-11-18 18:15:35 | ヨット
「翔んで埼玉」という大ヒット映画の続編がまもなく封切りになるということで、テレビでしきりにコマーシャルを流しているのですが、こんな”画像”を観て思い出したことがあります。

(ヨット乗りには、そこらへんの海藻でも食わせておけ!)

1970年(昭和45年)からニュージャパンヨット(NJY)から『さむらい(Samourai)』という名のQトナーが販売されたのですが、そのヨットのセール・マークがこんなマークだったのです。(実際のさむらいは見たことがありません。)


『さむらい(Samourai)』はMichel Bigoin というヨット・デザイナーの設計で、800隻も売れたそうです。


Michel Bigoin は日本贔屓だったのか、その他に「合気道(Aikido)」「空手(Karate)」「剣道(Kendo)」「帝(Mikado)」「将軍(Shogun)」なんていう日本名のヨットも設計していたようです。Aikidoは日本でも販売されてました。(実際のアイキドーは見たことがありません。)

デザイナーは違いますが、なんと「芸者(Geisha)」という名のヨットもありました。

日本では青木ヨットから「ZEN(禅)」が販売されています。→リンク先

スピンネーカー・ポールとの決別

2023-11-14 08:31:25 | ヨット
タイトルが少々過激になってしまいましたが、多分もう使わないだろうスピンポールを先日からリップルタウンに売りに出していたのですが、本日売却できました。
買主さんは磯子にある横浜ヨット協会(YYC)に陸置きされている方で、長尺物の配送手段に悩んでおられたので、当方にて車のルーフキャリアに積んで磯子まで届けてきました。


スピンポールがなくても、"タッカー "というポールなしでもスピンネーカーを張ることができる道具を持っているのでスピンは揚げることができます。それと、デッキを歩くのに邪魔なスピンポールがなくなって、デッキがスッキリした(躓くリスク減)のが最大の利点です。



我が艇では一年に一回使うか使わないか?という程度のスピンネーカーですが、たまには爽快なスピン・ランを楽しみたいという気持ち(だけ)はあります。


しかし、スピン・ランに一番大切なのは"人手"ですね。
スピンポールを省略できれば当然人手も省略できます。経済界は人手不足が深刻ですが、ヨット界も慢性的に人手不足なのです。
スピンポールを使うスピンネーカー・ランを、ポール不要のジェネカー・ランにしたい・・・これはヨット"Alizé"グループにおける省人化の"ソリューション"になるのではないか???・・・・・来年の課題ができました。・・・・・課題というとネガティブな感じがするので"来年の夢"と言いましょう!
借用画像
強く願えば願いは叶う!(視聴している韓国ドラマのヒロインの親が言ってました。)


『ツバメ号とアマゾン号』と『かもめのジョナサン』のこと

2023-11-09 16:41:35 | ヨット
 
ツバメ号とアマゾン号』(アーサー・ランサム全集第1巻)という物語は英国では児童文学として著名なのですが、その冒頭に次のような記述があります。
『湖からハリ・ハウ農場までの急勾配の野原を、ロジャが右、左と大きくジグザグに横切りながら走ってきた。(中略)ロジャは、小道のきわの生け垣ぎりぎりまで走っていくと、むきを変えて、こんどは反対側の生け垣ぎりぎりまで走る。そこでまたむきを変えて、もう一ど野原を横ぎる。横ぎるたびに、だんだん農場が近くなる。風は真むかいから吹いているので、ロジャは、風上に間切りながら、農場にむかっているのだった。農場の門では、おかあさんが、がまんづよく待っていた。ロジャは、いま、帆船ーー茶摘みの快速帆船カティ・サーク号になっていたから、風にむかってまっすぐに進むわけにはいかなかった。けさ、にいさんのジョンが、蒸気船なんて、ブリキの箱にエンジンを入れたようなもんだと、いったばかりだった。帆船じゃなくちゃだめなんだ。だから少し時間は掛かったが、ロジャは大きく間切って野原をのぼっていった。アーサー・ランサム全集1『ツバメ号とアマゾン号』1.ダリエンの頂上 P9 より引用。アーサー・ランサム作 岩田欣三・神宮輝夫訳 岩波書店発行1967 下線は筆者)

この記述は、ヨット(Sailboat)の風上(Upwind)に向かって走り(風上航=Beating)、上手回し(Tacking)によって風上に向かっていく様を空想して遊んでいる7歳の子供を書いているのですが、この子(ロジャ)の気持ちはすごく分かります。なぜなら、私も子供の頃に"ヨットは風上方向にも進むことができる"という話を5歳年上の兄が話しているのを聞いて、初めてヨットに対する憧れが芽生えたからなのです。
いわゆる帆かけ舟は、(多少は風上に向うことはできると言われてますが、)主として風を後方から受けて走るのに比べて、風上にも向かうことができるヨットは"なんて自由な乗り物なんだろう"と思ったのでしょう。(子供の頃の話ですから、そこまで自己分析していたわけでは当然ながらアリマセン。)


話変わって・・・1970年代に『かもめのジョナサン(リチャード・バック著 日本版は五木寛之訳 新潮社1974)という小説が話題になったのですが、この小説は、他のカモメたちが餌を摂るためにしか飛ばないのに対して、飛ぶという行為自体に価値を見出したジョナサンというカモメの寓話的作品なのですが、これはなんだか(帆走という行為自体に価値を見出している)ヨット乗りにも通じるなあと感じていました。(この本を読んだのは、高校生か大学生の頃。正直に言えば、その後のヨット人生は、カモメのジョナサンほどに求道的でも克己的でも哲学的でもなく、女の子にモテたいとか、カッコイイ海の男に思われたいとか、旨いビールを飲みたいとか色々雑念にまみれたヨット乗りであったことは白状しなければなりません。)


(注)
風上航=Beating とは風上に進むことですが、風に対して約45°くらいの角度をもって進みます。そして上手回し(Tacking)を連続する(間切る)ことによって風上に進んでいきます。
なぜ英語でBeatingというか、いくら調べてもはっきりしないのですが、風波に逆らってバッタンバッタン船首を叩かれながら力強く進む様子は、確かにBeatしている走りだと思います。



2023/11/9
そして、今日もせっせとセーリングに行きました。
私がカモメのジョナサンなら、
ブイにずらりと整列したカモメは”カモメのみなさん”ですね。
カモメのみなさんのお見送りを受けて出航です。


平日なのでヨットの姿は2隻だけですが、釣船は結構な数が出ていました。


空は秋の空。季節外れの温かさもまもなく終りなのかもしれません。