刺激因子と受容体をつなぐのがドーパミン。ドーパミンってとても大切な化学物質なのです。これについて話し出すととても難しくなってしまうので省略。
で、依存症を克服した!と喜んでもピッチャーサイズの受容体は求めているので、有害な刺激因子以外のもので受容体を埋めなければならない。
例は基礎に疾病があればその治療薬であったり、スポーツや仕事、趣味に打ち込んで、刺激因子、ドーパミン、受容体のバランスを保つ。いわゆる普段の生活の中で得られる満足感や達成感が健康な刺激因子。それで置き換えれば良いのだ。と、言うのは簡単。依存症になってしまった人は社会的に孤立してしまっている人が多く、職も失いなかなか健康な刺激因子を見付け出すことができない。入れ替わるものが見つけられない。これがチャレンジになるのだ。
余談だが、ロックスターが薬物依存症になりやすいのは。コンサートなど普通の人は味わえないような達成感、満足感が過剰な刺激因子となり受容体が増えてしまう。毎日激しいコンサートをするわけにもいかず、それに入れ替わるものが必要になるのだけれど、手っ取り早く薬物に、、、と手が伸びてしまう例だ。
祭りの後、放心状態になってしまうことってありませんか。無気力になって何も面白いと思えなくなって、、、、過剰な刺激の後、受容体が空っぽな感じ。きっと多くの方が経験されたことがあるでしょう。しかしほとんどの人が薬やアルコールに頼らず時間の経過と共に普通の生活に戻っていけたでしょう。依存症がある人は祭りの後の放心状態が強く長く続き有害な刺激因子に頼ってしまう人のことを言うのです。空っぽな放心状態だけならよいが、その上不安感がずっしりと覆いかぶさったり、集中力を欠いて仕事に戻れなかったり、イライラする気持ちばかりが先立ち空回りの焦燥感だけが走り、、、、
依存症がどういうことであるか分かっていただけたでしょうか?依存症を心の弱い人、親の育て方が悪かった、危険な生活をしているからだ、などと言うことはなくなるでしょう。
とシリーズは先日行ったカンファレンスで学んだことでした。喫煙が止められない人を理解するのにとても役に立つ講義でした。タバコの有害性が語られファッションで呑む時代から体に必要で飲む時代に変わってきました。このところを理解していないとタバコを止めようとする人への適切な治療ができない。そのことから発して依存症、精神科、心療内科系の疾患にわたってとても学びの多いセッションでした。
なぜこの話題を”家族”のカテゴリーで書いていたかと言うと、、、
続く。
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