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命のカウントダウン2(健康余命528日)

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「エア・インディア」B787 171便墜落

2025-06-12 22:37:17 | ニュース
インドで旅客機が落ちたという第一報を聞いた時、直感的に「使い古した老齢機がローカル路線で落ちたのだろう。ま、仕方ないかも?」と、思っちゃったのでありますが・・・大変失礼いたしました!

この便に使用されていたのは、機齢11年のボーイング787-8「VT-ANB」 、通路が2列あるワイドボディ機では最多販売を誇る、そして落ちない神話を持っていたB787ではあーりませんか!!

B787、「ドリームライナー」の愛称を持ち、2011年9月にANAホールディングス(HD)が世界で初めて受領したのを皮切りに世界中の各航空会社が導入、ボーイングの代表的な先進的旅客機なのですよ。運行本数は年間約500万便に上り、これまでに輸送した乗客は10億人以上。とてもポピュラーな機体ではあり、こんな大きな事故は初めてです。

私、飛行機旅行する時、B787だったら、ラッキー!と超喜んでいました。落ちたことない機体であるうえ、空調も良くて、与圧も他の機種より高めなので長時間搭乗しても体調を崩さないのです。乗り込む側にとっても最高の機体だと思っています。

でも、落ちちゃいましたね。乗客乗員全員かとおもったら、お一人だけ奇跡の生存者がおられました。でも、地上で巻き込まれた方も多くおられるようです。離陸直後ですから、ジェット燃料満載ですものね。それをぶちまけての火災の中、よくも生存者がおられたものです。

離陸直後、上昇できずに墜落したことが、残された画像から明らかです。推進力の欠落。787のような双発機、片側のエンジンが停止しても、残った1本のエンジンが無事であれば、何とか離陸出来るはずなのです。それが力なく降下しているところを見ると、両方のエンジンが出力を無くした?としか思えません。

2つのエンジンが同時に停止 で思い出されるのはハドソン川の奇跡です!

USエアウェイズ1549便不時着水事故は、2009年1月15日午後3時30分頃(東部標準時〈UTC-5〉)に、ニューヨーク発シャーロット経由シアトル行きのUSエアウェイズ(現:アメリカン航空)1549便が、ニューヨーク市マンハッタン区付近のハドソン川に不時着水した航空事故。ニューヨークのラガーディア空港を離陸直後、カナダガンの群れに遭遇した。両エンジンの同時バードストライクというレアケースによって両エンジンがフレームアウト(停止)したものです。
しかし、この事故では機長の冷静な判断と操縦でハドソン川に着水し、乗客乗員全員無事でありました。


今回の事故も両エンジンフレームアウト したと思われます。不幸なことに、推力を失った時の高度が低すぎました。高度200m以下ですから。これでは、手の施しようがありません。


これまでの主な旅客機のフレームアウト事故です。

ブリティッシュ・エアウェイズ9便エンジン故障事故1982年、ブリティッシュ・エアウェイズ9便がガルングン山の火砕流上空で火山灰を吸い込み、エンジン4基が全て停止した。パイロット達は全てのエンジンの再始動に成功し、(うち1基は再び停止した)無事に着陸した。

タカ航空110便緊急着陸事故1988年、タカ航空110便の両エンジンが雹を吸い込み停止。一度はAPUで再始動できたもののオーバーヒートし、再び推力を失い、滑空状態に陥った後にNASA敷地の堤防に不時着した。

ガルーダ・インドネシア航空421便不時着事故2002年、ガルーダ・インドネシア航空421便は激しい雷雨に遭遇。両エンジンが停止し、再始動を試みるも失敗。APUを始動させようとしたところ非常用電源も全て喪失。グライダー状態に陥りながらもソロ川に不時着水した。

ピナクル航空3701便墜落事故2004年、ピナクル航空3701便は最大高度で過度に低速で飛んだために2基しかないエンジンの両方が停止した。パイロット達は再始動しようとしたが失敗し、ミズーリ州ジェファーソン付近に墜落した。

ウラル航空178便不時着事故2019年、ウラル航空178便がバードストライクにより全エンジンが同時にフレームアウト。滑走路先のトウモロコシ畑に不時着した。 


今回の事故、2つのエンジンがほぼ同時に推力を無くしたのが原因だと思われます。エンジンに今まで隠れていた欠陥があったのか、整備不良なのか、バードストライクなのか、操作ミスなのか あるいはそれらの要因が重複したのか?
今後、原因によっては、旅客機のエンジン数が以前の様に3発や4発に戻るかもしれない位の大問題になる可能性もあると思っています。兎に角、徹底的に原因究明していただき、同様事故の再発をゼロにしていただかないとなりません。

悲しみがとまらない


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