ジルとうなぎの 風に吹かれて気ままにキャンプ

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LiFePO4のとても興味ある実験

2020-12-15 |  サブバッテリー

今回は、LiFePO4の4S 280Ahを使って、セルの上限カットオフ電圧の3.65Vから下限に設定している2.85Vになるまで一気にテストを試みる。

テストに使うのはいつもの900Wの電気ストーブ。

 

 

テストで使うリン酸鉄リチウムバッテリー 12.8V  280Ah。

 

 

BMSは120Aを使用する。

 

 

これはジルに積んである400Ahのもので以前にブログにアップしたもの。

普通は緑の常用使用域で使う。

 

 

が、今回はテストなので、

充電して上限のカットオフ電圧の3.65Vになった時点から下のカットオフ電圧の11.5V  ( 11.5V/4=2.875V ) になるまでの容量を測定する。

さらに、ほぼ空になった時点で満充電になって上限のカットオフになるまで充電する。

 

 

いきなりだが、電気ストーブをつけっ放しで4時間くらい。

バッテリー残量が 280Ah からスタートして残り 10%で27Ah になった。

iphoneで見ると、30%を切ると黄色表示になって15%を切ると赤表示になる。

色々説明が面倒なので画面をそのままアップした。

バッテリー残量が10%になって電圧は12.5Vになった。

 

    

 

3%を切って電圧は12.12Vで、セルはかろうじて3Vを維持している。

2%を切ると11.6VでNo3セルが 2.876Vとカットオフの2.875Vの直前まで迫った。 

このときのBMSの温度は46.5度で、雰囲気温度は31度。

 

  

 

そのすぐ後に 2.875Vを切ったのでBMSがしゃっとダウンして出力がゼロになった。 

シャトダウンするとバッテリー電圧は急速に戻ろうとする。

シャットダウンすると残量が0表示になった。

今回のテストでの結果は280- 4.6= 275.4Ah となった。

これがカットオフ電圧を10.0V に変えても 280Ah までにはならないと思う。

 

      

 

ここからは充電を行う。

時間は夜中の2時半過ぎ。
定電圧電源で充電するので設定が面倒だが、この低電圧のまま放置したくないのでちょっとだけ充電してから寝よう。

 

   

 

日中はほぼ20A程度で充電。

途中をすっ飛ばして、残量が100%になって電圧は13.63Vになった。

 

     

 

充電電圧は13.9Vでバッテリーが満充電の13.6Vまでなった。

カタログではセルの電圧が3.4Vで満充電。

ここからは安定化電源の電圧を少しづつ上げて押し込む感じ。

積算計は280Ahになったがまだ充電中。

No3セルがカットオフの3.65Vに近づいて・・・。

 

   

 

積算計が280Ahになっても、それから13分間充電してシャットダウンした。

するとセルの電圧は下がり始める。

17分後にはバッテリー電圧は13.75VになってNo3セルも3.513Vになった。

 

    

 

そして、負荷に20WのLEDランプをつけると・・・。

30~40分後には13.38Vで、電力使用量は1Ah程度。

 

     

 

前回の400Ahのバッテリーの残量としては400Ah以上あったが、今回は280Ahにちょっと届かなかった。

しかし、実測で275Ahあるのはいい方だと思う。 

 

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10 コメント

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恐ろしいバッテリーですね。 (C.C)
2020-12-17 16:04:28
中華製で実測値275/280AHあるのは凄いと思います。
リフェ バッテリーも安全性から需要が伸びて大容量化し品質も向上してるのでしょうね。2.85vがカット電圧値とは驚きです。こちらは2.05Vです。上も2.5Vが上限。
こちら相変わらずScibで遊んでます。素性もわからない闇市からの2基目が届きました。
簡易放電テストの実使用範囲で東芝公表値に近い値がでました。
BMSもバランサーも無し、BluethoothやRS485も無しで手探りのアナログテストです。セルバランスは驚くべき程優秀です。
只このバッテリーは27.6V40AHと容量が少ないのが玉に瑕です。
直並列増やして数で勝負です。
返信する
C.Cさん (うなぎ)
2020-12-18 21:35:11
中国製のLiFePO4もかなり安い物も出て来ましたが、今一不安ですね。
購入するにも、まずは疑ってかからないといけないようです。

今後はさらに地球温暖化で、電気自動車が増えるのは間違いなさそうです。
そうなると、多くは回収して他の用途にも再生されると思いますが、市場にもたくさんの中古バッテリーが出回りそうです。
返信する
Unknown (ふくろうキャンカー)
2020-12-25 08:59:04
シッカリ働いているバッテリーですね。
テスト環境が揃っているのも素晴らしいです。
我が家の怪しいバッテリー、テスト環境が揃って無いので容量テストは出来ていません。
来年暖かくなってから実施を考えてますが負荷は電気ヒーターがベストでしょうか。
ところでBMS監視画面、綺麗な画像ですがどの様に取り込んでますか。
返信する
ふくろうキャンカーさん (うなぎ)
2020-12-25 17:18:15
バッテリーテストは冬なら電気ストーブが安定していて手っ取り早いですね。
でも夏は適当なものがないので困ります。

BMSの画面はスマホのスクリーンショットです。
スマホによってスクリーンショットの撮り方が違いますが、どのスマホでもできますよ。
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とても参考になります。 (KENZO)
2020-12-27 22:13:15
前回はいろいろ教えていただきありがとうございました。
今回の実験もとても参考になりました(^^)
素朴な疑問なんですが、BMS購入し初めて運用しようとする場合、満充電と全放電をおこない、BMSに上限と下限をメモリするという工程は必ずおこなわないといけないのでしょうか? もしそうならば、24Vで大電流の充電器が無いものですから、ソーラーチャージャーで行うおうと思っていますが、その場合は何か問題はありますでしょうか?
よろしくお願いします。
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KENZOさん (うなぎ)
2020-12-28 07:20:56
BMSの書換えは必ずしね必要という訳ではありません。
最低限必要なことは予め設定されていますから、送られて来たそのままを使ってもまったく問題はありません。
バッテリー容量の設定もカタログ値を入れておけば普通に使えます。
ブログ読者は、実際にどれだけ容量があるのかが一番知りたいところなのでテストしてみました。
返信する
ありがとうございます。 (KENZO)
2020-12-28 11:15:55
うさぎさん、なるほど!
本来、BMSはブラックボックス的な存在でしたのでうさぎさんみたいにカスタムDIYでレビューしておられるのを見ると、私にとっても、そして今後、鉛からの乗り換えする方にとっても大変参考になると思います。容量測定も含めて大変参考になりました。
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最大瞬間レート (よりりん)
2021-02-02 08:56:21
大変勉強になるブログで感謝しつつ拝見しております。
この280Aリチウムを組んでみようと思うのですが、質問させてください。
LiFePO4は数秒の最大瞬間で1Cに対して30Cまで放電できると他のNETで見ましたが、このバッテリーでもできますでしょうか?

現状、200Aの既製品リチウムで15A(150ms),240Vの外国製ルーフエアコンを240vインバーターで稼働させていますが、代替えする希望です。

お忙しいところ恐縮ですが、お暇がりましたらご教授お願いいたします。
返信する
よりりんさん (うなぎ)
2021-02-02 11:33:59
リン酸鉄リチウムバッテリーは瞬間最大放電電力計数は、他のバッテリーよりもかなり高く、大体10~30Cと言われています。
しかし、これは電極形状と大きさによって全く変わってきます。
今回の280Ahは大変コンパクトにバッテリーで電極版もかなり小さいものです。
その為カタログでも最大放電電流は1の280Aとありますが、常用は140Aとなっています。
カタログには瞬間最大放電電力についての記載はありませんので、多く見ても5C以下ではないかと思われます。


15A(150ms),240Vの外国製ルーフエアコンを240vインバーターで稼働するとなると、少し無理がありそうです。
出来れば400Ahの方がいいと思います。
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Unknown (Unknown)
2021-02-02 13:09:44
早速のご返事ありがとうございます。
大きな電力を使う機器を稼働させるには、それに見合った容量と造りのバッテリーがやはり必要なんですね。

以前はこんなこと考えなかったのですが、既製品を使っていては分からないリチウムの特性などが、理解できつつあります。
キャンピングカーでリチウムを安全に運用できるよう今後とも、このブログを参考にさせていただきます。
ありがとうございました。
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