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走行充電器いろいろ 2020

2020-10-28 |  走行充電器

昨年走行充電器の記事を書いたが、新しいものが出たり、リチウムバッテリーを使う人も増えてきたので記事に修正を加えた。

キャンピングカーは、車を動かすためのメインバッテリーと生活用の電気を溜めるサブバッテリーを積んでいる。

どちらも同じバッテリーだったらエンジンのオルタネーターで満充電できるが、悲しいかなバッテリーの性質が違うので充電電圧の高いサブバッテリーは充電が不十分になってしまう。

最近のキャンカーはエアコンを積むのが当たり前のようになってきた

そうなるとサブバッテリーを100Ah×3個でも不十分で、もう少し充電がスムースにできればと思うようになる。

サブバッテリーが新しいうちは、充電電圧が13.9Vでもガンガン充電するが、5~6年も使っていると内部抵抗が上がってだらだらとわずかしか充電出来なくなる。 

夏に使うエアコンはそんなサブバッテリーの劣化等はお構いなしに電気を食うので、何とか充電電圧と電流を上げて効率を上げたくなる。

最近はリン酸鉄リチウムバッテリーも安価になって鉛バッテリーの替わりに載せ替える人も増えてきた。

電源に余裕が出来ると、とかく無駄使いをするが使った電気は補充しないといけない。

リン酸鉄リチウムバッテリーの電圧は12.8Vと言っても実際の常用域は13.0~13.4Vの範囲で鉛バッテリーよりも電圧が高いので入り難い。

その為にはどうしても昇圧型の走行充電器が欲しくなる。 

走行充電器は昇圧しないと意味がない

 

走行充電器と称して電流値が30Aだの40Aだのと書かれているのを見るが、大事なのは出力の電圧が14.4~14.6Vであることが重要。

昇圧しないと意味がない。

これは今のジルに積んでいる60Aの昇圧タイプの走行充電器。

出力を14.4Vで60Aに調整しているので、入力は70A程度入ることになる。

うちのジルはディーゼルだからオルタネーターは130Aが付いている。

アイドリングで短時間であれば100A流しても問題ないが、長時間はそんなに流せるとは思わない。

3ユニットのどれにも個別にスイッチをつけているので20、40、60Aと充電電流を選択できるし、故障したときにもどれが悪いかすぐに分かる。

 

 

1つのユニットが20Aのものを3パラで使っている。

これは過去の記事に詳細をのせている。

自作すれば自分の車に合った容量のものを安価に製作することができる。

 

これは単体のユニットで出力が20Aのもので価格は4,000円程度。

MAXで25A程度取れるユニットだが、余裕をもって使いたい。 

20Aでよければこれ一つでOKだし、バランスを取る必要もないのでテスターと半田ごてがあれば製作可能だ。

少しの経験があれば容易に製作可能だ。

将来必要になればもう一台増設して、パラの40Aで運用することも出来る。

 

 

以下は市販品の紹介。

最近、市販品でも昇圧型の安価な走行充電器が出てきたのが嬉しい。 

ここに挙げた以外にも海外のものがいくつかあるが、一般的でないので掲載は控えた。

 

 未来社

未来社からもDC-1220SP 昇降圧走行充電器が発売された。

出力電圧    14.4~14.7V
出力電流    20A
DC12V~DC24V車からDC12Vサブバッテリーへ充電するものでソーラーコントローラーも内蔵されている。
最大ソーラー容量  240W
最大ソーラー開放電圧 DC30V (これだとソーラーの直列接続が出来ない。) 
鉛、AGMおよびリチウムイオンバッテリー対応というものだが、少し容量が少ないのが辛いところ。
実売価格は4万円程度か。

 

 

CTEK (スウェーデン)

型番 D250SA → こちら
出力電圧    14.4~14.7V
出力電流    20A
ソーラーコントローラーを内蔵 (300W 23V以下) ← これもソーラーの直列接続ができない。
D250SAとSMARTPASS120を併用することにより、最大140Aの電流に対応しているので
エンジンを掛けて電子レンジやエアコンを使うこともできる。
アイドリングストップ車に対応したサブバッテリー走行充電システム。

 

 

STERLING POWER PRODUCT (イギリス) → HPはこちら

あまり一般的ではないが、大電流の走行充電器として有名なのがこちら。
 リン酸鉄リチウムバッテリーを積んだらこれくらいのがほしい。

12V系は80Aと130Aと大電流仕様。
80A 型番 AB1280 
130A       AB12130
24V系は80Aのみ。
型番 AB2480
直接販売とebay USAでも購入可。
ebay USAでは送料を含めて5万円程度。

 取説はこちら

 

走行充電器もいくつかあるが、いづれも価格が高いのが少し難点だ。

 

 

他にも市販品で昇圧回路内蔵をうたう走行充電器がある。

出力が最大60A 昇圧時10Aというものもだが、通過電流は60Aで昇圧回路は10Aしかないので間違えないことだ。

 

最近、RENOGYが人気のよう。

ソーラーチャージャーと一緒になった走行充電器とDC-DC走行充電器がある。

こちらはソーラーチャージャーと一緒になった走行充電器で12V 30A  20,060円 と50A  26,360円 がある。(セール期間中)

走行充電とソーラー発電の2WAY仕様で便利がいいが、30Aの場合、最大電流が30Aとなる。発電機またはソーラーパネルから同時充電の場合、各15Aまで制御され、最大の合計電流は30Aのままだということ。

これでの注意事項として、pVの最大電圧が25Vなのでソーラーパネルは最大電圧が25V以下のものを並列で使う制約をうける。

小規模でコストを抑えたいときはこれがいいかも。 

こちらは最近発売された専用のDC-DC走行充電器

12V  20A,40A,60Aと種類も豊富で価格も20A 10,710円 40A 15,300円 60A 24,700円と安い。(セール期間中) 

大型の走行充電器を計画している人はこれを検討しない手はない。

リチウムバッテリーでオルタネーターに余裕があれば走行充電器は大きいほうがいい。

ここで注意することは、大きな走行充電器を使う場合は入出力のケーブルはそれに見合ったものにすること。

取扱う電流が大きいと思わぬところで発熱して火災につながりかねない。

キャンカーは冷蔵庫が稼働すると4~6A程度の電力を食う。

走行充電器からの電流が20A程度では実際の充電量は15A程度になってしまう。

5時間走り回ってようやく75Ahは、少し少ないのではと思う。

 

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ふくろうキャンカー)
2020-10-28 08:57:14
3つの昇圧器をスイッチで個別に切り分けられるようにしているのですね。
参考にさせてもらいます。
我が家の最大負荷は電子レンジ、今まで「サブのみ」、「オルタネータのみ」、「BOTH」に分けて接続できるようにしてました。
「オルタネータのみ」はサブからの電気が流れないので良かったですがリチウムイオン電池に載せ変えたら必要ないかな。
「BOTH」は「MAIN(オルタネータ)」と「リチウム」が並列に繋がり結果として「昇圧充電器」の入出力がショート状態になります。
何か制御しなければならないですね。
返信する
ふくろうキャンカーさん (うなぎ)
2020-10-28 09:18:06
電子レンジはリチウムだけで大丈夫ですね。
うちの切替スイッチはサブ1と2の切替でBOTHは並列接続になります。
キャンカーに乗らないときにはOFFにしています。
でも、この切替スイッチは大きさの割に接点が小さいので電圧がドロップするのが気にいりません。
他に適当なスイッチが見つからないので渋々使っています。
返信する
Unknown (CC)
2020-10-28 12:10:56
うなぎさん こんにちは
キャンカーにはいろんな部品があるのですね。揃えるの大変。
私はキャンカー持ってませんが以前31フィートクルーザー持ってました。
神戸から串本まで何度かカジキ釣りに行きましたが釣果はゼロ。
友人の同型基で関西の大きな大会で3位になりました。
軽油は31円安で手に入るのですがランクル80のエンジン2基がけのため600m~800m/Lしか走らないし係留費、修理代が高いんでかなり前に手放しました。
この時に使っていたインバーター等今でも役立ってます。
家の巨大エアコン作動用に48V100AH LiFePo4見積もって貰ったのでが本体は割安も送料がめちゃ高く見送りました。先方も今は仕方なしとのことでした。
本体非常に安くなったものの重量は昔に戻りましたね。以前は120AHでも31KGでしたが今hは50KGもあります。
EVから回収Scibは10万キロ以上5年落ちでもSOC値105%と
良好ですよ。見た目も綺麗です。モジュールか27V20AH並列の40AH仕様ですが大容量に組み替えはむつかしそうなのとBMSがありません。
安価で特注で作ってくれるのですが並列仕様はダメと断られました。
CMUやBMU 使ったシステム個人では組めないしどうしたものかと思案してます。少なくとも5KWHが欲しいです。
返信する
Unknown (瀬菜丸)
2020-10-28 16:51:01
うなぎさん こんにちは
お陰様で無事ぬLifepO4を完成させる事が出来ました
皆さん走行充電で苦労されている様子ですね
私のはケーブルに関しては5.5sqみたいですが
最大で40Aなので大丈夫そうですが まだうなぎさんの校閲が終わっていません(笑)
来年には次のステップに進む予定で頑張っています。
返信する
CCさん (うなぎ)
2020-10-28 21:40:10
クルーザーは費用が掛かりますね。
興味は有りますが、とても手が届く範囲ではないですね。(笑)

自宅で使うリチウムの場合は、ある程度電圧が高い方が有利ですね。
48Vシステムの場合は、LiFePO4もBMSが必要になりますし、コスト的にかなりなものになりそうです。
低コストを望むのならリーフバッテリーがいいのではと思います。
48V 14Sで組めばかなり安くできそうです。
バッテリーも一車買いすれはかなりの量がありますから、充分だと思います。
返信する
瀬菜丸さん (うなぎ)
2020-10-28 21:40:48
LiFePO4の10KWシステムが出来上って万々歳ですね。
システムが出来上がったら、配線関係をきれいにまとめましょう。
バラバラの配線はタイラップなどできれいにまとめるとスッキリしますよ。
今は製作したばかりですから、配線も覚えていますが、1年も経つと忘れてしまいます。
覚えている今のうちに、配線にナンバリングしたり、配線図としてきちんと残しておきましょう。
返信する
Unknown (ラムボク)
2020-11-05 21:13:50
この記事を見て、UKのSterling社のAB1280(80A)を導入しました。実測で安定して80A以上の充電電流が出そうです。情報ありがとうございました。
http://cogiehiacecamp.blog.fc2.com/blog-entry-415.html
返信する
ラムボクさん (うなぎ)
2020-11-06 07:17:01
AB1280(80A)を購入されたのですね。
これまで大容量の充電器が少なかったですが、国内でもこれを取付ける方がチラホラ増えてきました。
リチウムは電仏が高いので昇圧型の走行充電器でないと難しいところがあります。
お役に立て良かったです。
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