Fit in fits

たまに富士山を撮影しています。「富士山と乗り物のコラボ」を撮ることが多いです。他のネタはほんの少し。

普段富士川でどう新幹線を撮っているのか?

2014-05-21 19:22:26 | 乗り物いろいろ(鉄分多し)

 さて、ちょいと質問をいただきまして…

 『新幹線の流し撮りなどをどう撮っているのか?』

…という質問でございます。


 特にどうこうということではないし、むしろ“テキトー”にいつも撮影しているわけですが、今回はそこらへんを少し例を挙げながら書いていこうと思います。


 まず、場所についてです。撮影している場所は東海道新幹線富士川橋梁付近です。まずはこちらをごらんください↓

これはいつも富士山を撮影しているところから富士山と新幹線を入れてパノラマ写真にしたものです。北北東に富士山を臨み、南に新幹線が東西に走っています。ちなみにこの合成パノラマ写真は2012年元旦の初日の出の場面です(^_^)

 この場所から撮影する“富士山全景”はいつもの通りですがこんな感じになります。

キレイですなぁ(笑)

 で、このグラウンドで振り向いて新幹線を撮っているわけです。
最初はカメラを固定してシャッタースピードを上げて撮っていました。固定と言っても三脚はほとんど使っていませんでした。出勤前の短い時間にいちいち三脚を構えるのは面倒なんです。“男は黙って手持ち”です(笑)

 ところが、シャッタースピードを上げて固定して撮ると、橋梁なのでどうしても鉄骨が邪魔になり新幹線の運転室窓にかかったりライトにかかったりノーズの先にかかったりといい感じになりません。成功例でもこの程度↓

これでもまだシャッタースピードは1/250秒くらいです。1/1500秒とかにすればほとんどピタっと新幹線は止めて撮れますが、武骨な鉄骨がおおい被さるような写真になってしまいます。

 自分はここでの新幹線写真を撮影して保存するのは…

1:新幹線は先頭部の長いノーズがチャームポイントだと思っているので、その鼻先が鉄骨で隠れないこと(もちろん例外はあります)

2:できれば運転室窓にも鉄骨がかかってないもの

3:編成番号が隠れてないもの

4:さらにできれば車体番号も見えていること

…を保存の条件にしています。となると…


 固定して撮影するとこれらの条件にあてはまる写真は、たとえピントがあっていても相当少なくなってしまいます。そして車体のキレイなカーブもよく見えません。

 なのである時、「そういえば流し撮りってやったことないな」気がつき、一度やってみたらなんとなく良さそうでした↓
上の写真と同じような写真ですが、これは流し撮りで撮ったもので、鉄骨が飛んで車体には残像効果みたいなのがあって先頭部のノーズのカーブなどがキレイに見えて、あまり邪魔に感じません。

 あと、単純に“スピード感”が出ます。背景が流れることで新幹線の“速さ”が強調できます。これは橋梁の鉄骨があることで逆に表されることかもしれません。

 ちょっと違う角度で撮ったもので比較すると…
この感じが…


…こうなるわけです。かなり印象が違いますよね(^_^)




 さて、ここでこの上の写真をなんとなく覚えておいてください。

 次に今度は場所をちょっと変えて新幹線は橋梁の南側、つまり富士山とは反対側にやってきたとします。一番橋に近づくとこんな感じです↓

やはりキレイですよね(笑) あ、そうそう、流し撮りでないとこれだけ鉄骨がクッキリと邪魔します(^_^;)


 こちらからも撮影するときはありますが、基本的には橋の北側から撮っています。この、橋の南からだと…


…こうなります。先ほど“覚えておいてください”と書いた写真に較べると、太陽との角度の関係で鉄骨の影が車体にかかってしまいますし、先ほどの北側から撮った写真ですと、車体自体の影になり鉄骨の影も一緒になってしまうことと、その車体自体の影のおかげで車体が立体的に見えます。先頭部のカーブもキレイに見えます。なので北側から撮ることが多いです。

 あと、橋梁に近すぎると今度は見上げる形になり…

手前側の線路を通ってくれればまだいいですが、奥側の線路を通ると(この場合上り線)車輪などが見えないんですね。新幹線たるもの一応電車なんですから車輪はできれば撮りたいですよねぇ(^_^;)

 さて、この場所からでは今度は富士山と新幹線を一緒に撮影できます。まあ、一般的に富士山を大きくバックにして固定でシャッタースピードを上げて撮ればいいのですが、いつもそれでは面白くないのと、最大の目的は新幹線の全ての編成を流し撮りして図鑑にすることですから、編成番号が確認できないくらい引いて撮影しては自分的に意味がないのです(笑)

 なのでまずはこんなことをしてみました↓

これは完全に三脚で固定してシャッタースピードを上げて、鉄骨の隙間に富士山頂を入れての撮影です。でも富士山はキレイでも鉄骨は邪魔ですよねぇ?

 なのでここでも流し撮りをしてみたりします(^_^;)↓

そうするとこうなるわけです。車体のカーブがよくわかるようになります。富士山は流れてボケますが、そこはさすが世界遺産の富士山です。流れようがボケようが富士山だってわかるんです。存在感が違いすぎます。なので心配しないでもどんどん流し撮りして車体をキレイに写しましょう(笑) タイミングとカメラの高さを手持ちでこう撮るのは大変ですけどね(笑)

 ここからもう少しさがってこの位置ですと山頂を鉄骨の上に出して撮影できます。

こんな感じや…


こんな感じになります。これくらいですと編成番号も余裕で確認できます。

 さらに位置を南、つまり下流側に下げると今度は富士山がメインにドーンと撮れますが、これでも流し撮りなんです。

車両はピタッとクッキリさせて橋と富士山がちょっとボケて車体の形がしっかり見れます。こんな感じで撮ってます。

 一応、撮影の設定は「シャッタースピード優先モード」でシャッタースピードは「1/125秒」。1/100秒くらいでもいいんですが失敗率が高くなります。ここは新富士駅が近いので新富士駅に停車する前、または発車直後の列車は遅くなるので1/100秒や1/80でいい時もあります。今は記録優先なので効率がいい方法で撮ってます。画角というか焦点距離などは位置によってまちまちなのです。

 ちなみに使用しているカメラは現在はペンタックスのK-50です。その前がK-rでした。これは単三電池対応の一眼レフで自分の手の届く価格なのがこのシリーズしかなかったからです。
 なぜ単三電池対応にしたかといえばエネループが使えるからです。自分が所有している他の電子機器やその関連機器、たとえばiPhoneの外出時の充電器などにもエネループが使える機器を使用しています。これは繰り返し何度も使えること、これは電池を買いにいかなくて済むというのが最大の利点だと思っていますし、いざという時はコンビニで電池を買っても使えますし、そして電池の充電器が一種類でいいからです。デジカメも含む携帯の電子機器はメーカーごと、さらには機種ごとにバッテリーが異なり、そうなると充電器も異なります。これが充電のたびに引っ張りだしてくるのが面倒だからです。エネループならエネループの充電器だけを出しておけばいいわけですからとてもシンプルになります。これがカメラを選んだ最大の理由で、カメラのスペック等はほとんど無視しました(笑)

 その前が富士フイルムのHS-20EXRでした。このエセ一眼レフみたいなカメラは昨日もいっぱい、連写も速くてよかったのですが肝心の画質がガッカリしたレベルで、当初は一眼レフなんか使ったことないし写真のことは全くの素人なので(これは今もほとんど変わっていない)一眼レフは買わないつもりでしたが結局購入をしてしまったということです。今から考えれば正解でしたけどね。

 HS20-EXRの前がオリンパスのC-720U…だったかな?もう忘れちゃった。光学で20倍ズームが出来たコンデジでこれは画質も好きでした。が、内部にゴミが入ってしまい、コンデジがゆえに開けて掃除ができません。修理に出すくらいなら新しいカメラを買おうということでHS20になったのです。


 それでは最後に一番気に入っている成功例を残して終わります。これは曇りの日の朝、北側から撮影してもので日差しが弱かったぶん柔らかい光になり、それが影をちょうどいい感じにしてくれました。まずは元のほう↓



 そしてこれを少しトリミングしたのがこちらです↓

N700系Z39編成。現在はX編成に改造されたのでもう全く同じ姿は見れません(^_^;) 手持ちでこんなにピントがあったのはこれ以外ないですね。これ、小さなパネルにしようと思ってます(^_^)/

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