滋賀県の新幹線新駅事業、中止へ 自民会派が方針転換
2007年05月09日
滋賀県栗東市の東海道新幹線新駅建設問題で、県議会最大会派の「自民党・湖翔(こしょう)クラブ」は9日、議員総会を開き、「限りなく中止に近い凍結」を掲げる嘉田由紀子知事が示す解決策を支持する方針を決めた。4月の県議選で、嘉田知事を支持する勢力が県議会の過半数を占めたことに加え、これまで建設推進を崩していなかった自民会派が事実上、建設中止容認に転換したことで、新駅事業の中止はほぼ確実になった。
・・・ということでもっと詳しいことはコチラ(クリックしてね)をご覧下さい。静岡県って滋賀県とは交通の面ではちょっと似たところがあって、空港がなく空港までちょっと遠いというところがあります。ただ、地形からなのか空いている土地がないからなのか、関空もセントレアも小松もそれぞれ近くはないと思いますが「空港建設を」というハナシを静岡にいる私は聞いたことがありません。
それはともかく、米原駅もあり、もちろん京都駅も近く、京都駅まではJRの新快速を使っていけばすぐなのに、米原のように北陸への玄関でもなくおそらく「こだま」しか止まらないであろう新幹線駅、しかも多額の税金を投入して造ろうだなんて“果たして必要なんだろうか?”と思える「南びわ湖駅(仮称)」。
報道によってだんだん怪しい地元の利権がらみでの建設で一部の人間だけが“おいしい”思いができるだけで多くの県民には負担が増えるだけらしいことが明らかになり、その結果県知事選で反対派が知事になりその後の県議選でも賛成派が過半数を割ってしまって路線転換をせざるをえなくなり新駅事業の中止はほぼ確実になった。
エライですね。ちゃんと、県民が選挙で、怪しく動いていた政治を変えて見せたんだもの。
同じように空港が遠い静岡。現在静岡空港を建設中だけど、採算がとれるかどうかとっても怪しい空港を議会も県もロクに県民の声も聞かずに(結果的に最後まで土地を手放さなかった地権者のおかげである程度問題はあきらかになったが、当初からもっと県が真剣に県民の声を聞いていれば・・需要予測からして役人が都合よく作った大甘な数字だし)多額の税金を注ぎ込んで建設中。
でも、争点の1つでもあった県知事選も投票率はさっぱり。結果がどうなったとしても自分たちの問題として県民が問題を捉えていれば当然投票率は上がるはず。なのに選挙にも行かないくせに知事を批判するバカも多い。自分で権利を放棄しているだったら県政の全てをそのまま受け止めろ。批判できるのは投票に行った人だけだよ。
そして本当に一部しか便利にならないような静岡空港は土地収用も終わり建設中です。県の税金を使わずに、恩恵を強く受ける志太2市2町・島田市・牧之原市・御前崎市・掛川市・袋井市あたりで建設費を分担すればいいのに。
この問題、滋賀と静岡の民度・・ていうか意識っていうか、「程度の違い」を見た思いだ。投票率が上がれば結果も変わるのにね。情けないね。
ところでその滋賀の元賛成派。選挙で負けたからって急に方針転換するってのも、参院選を見越してのことらしいけど、そんな一貫性がない賛成派も情けないというか・・・要は利権にいつまでもしがみつきたいから勝った方に寝返るんだねぇ。そんなヤツらは許しちゃいけないと思うけどね。次の選挙では総取換えしてほしいね。