Fit in fits

たまに富士山を撮影しています。「富士山と乗り物のコラボ」を撮ることが多いです。他のネタはほんの少し。

タイトル変更したワケ

2005-01-08 20:40:20 | CABRIO(オープンカーだよん)
 年明けを機会にブログのタイトルを「CABRIO雑記」から「CABRIO草子」へ替えたのは、「枕草子」の第一段がオープンカー乗りの心意気みたいなものを表していると思ったからです。

 春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲の ほそくたなびきたる紫だちたる雲の ほそくたなびきたる雲の ほそくたなびきたる。

 春は夜明け方が一番すばらしい。次第に白くなってゆく山頂あたりの空がよい。すこし明るくなって、紫がかった雲がほそくたなびいているのがすばらしい。

 夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。

 夏は夜が一番すばらしい。月が出ている夜はいうまでもないが、闇の夜でもやはり蛍が多く飛びちがっている光景がよい。また、ただ一つ二つほどの蛍がほのかな光を放っていくのもたいそう風情がある。雨などが降るのも趣があってよい。

 秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛びいそぐさへあはれなり。まいて雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるはいとをかし。日入りはてて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。

 秋は夕暮れが一番風情がある。夕日が赤々とさして、山の端に非常に近くなったとき(日が落ちそうになったとき)からすが寝どころ(ねぐら)へ行こうとして、三羽四羽、二羽三羽と、飛び急いでいく姿さえしみじみとした趣を感じさせる。まして、雁などが連なって飛んでいくのが、非常に小さく見えるものなどは実に風情があっておもしろい。日が沈み、あたりが暗くなってから、風の音や虫の音などが聞こえてくるのは、また言うまでもなく趣があってよい。
(サンシャイン開隆堂より引用)


  というこの名文。こういう状況を車の屋根を開けて体感しながら走れば本当にオープカーでよかったと、“走る露天風呂”でよかったと思える瞬間であろうと思ったのと、「草子・草紙」という言葉に、「物語・日記・歌書など、和文で記された書物の総称。」とか、「書き散らしたままの原稿」という意味があり、ブログにはもってこいの名前だと感じたからです。え?冬が無いって?だって・・

 冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに・・・

  冬は早朝が一番すばらしい。雪が降っている時はいうまでもなく趣が深く、霜が真っ白におりているのもすばらしい。

 ・・さすがにオープンカーで冬の早朝は厳しいです・・・雪や霜で滑ってもマズイです。 (^_^;)
コメント
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